電子機器の開発や設計に携わって31年目にして、初めてCES( Consumer Electric Show)に来た。僕の最初の就職先は、OEM専業の民生機器メーカーで、所謂ラジカセやヘッドホンステレオ等を、日本で開発、製造して輸出していた。もっとも、就職当時には、プラザ合意後の急速な円高で、生産拠点は台湾〜香港〜深圳へと移っていた時代だった。
当時は、夏と冬で年に2回CESが開催されていた。僕は開発だったのでCES直前は、出展する新製品の開発の追い込みがあり、CESに自分が来るチャンスはなかった。その後、時代が流れて、CESも含めて展示会やトレードショーが下火になった時期もあり、日本でもエレショーが衰退したりした。
インターネット時代になりアップルなどの台頭で、家電とコンピューターやネットワークが一気に近づいて、近年の隆盛を迎えるようになってからは、いつもそれなりに気にしていた。それでも、僕はIEEE802.11の標準化が一月の3週目に開催されることが多く、微妙にCESにくるチャンスがなかった。ところが、今年はは幸いにIEEE802.11とCESが連続した週になったので、ようやく初参加となった。
CESの場合、昔から展示会場のブースとは別に、各ベンダーがホテルに個別にプライベートなスペースを用意して商談をしている。そんな訳で初日の今日は、バテント関係の打ち合わせ、デザイナーとの打ち合わせ等で、朝からホテルでの打ち合わせが続いてしまい、夕方やっとメイン会場を少し見れただけだった。
幸いに、個別の会議は、どれも大きな意味と進展があったので、展示会の見学は明日のお楽しみにしておく。
夜は、たまたまこちらに来ている日本のクライアントと中国のパートナーらと、コリアンBBQで会食。僕は車なので健康的に超微アルコールな日が続いている。