本日の昼前に参加しているIEEE802.11 Interim 会合は、無事にAdjorn(閉会)した。この会期中は、先週の日曜日の夜から、今日の昼までに、自分のチェアをする11ai 11スロットの他、全体会合、チェアミーティングなどで、18スロットに出席となった。1スロット2時間なので、会議だけで36時間、平均しても一日7時間以上なので、流石に疲労感が半端ない。
それでも、自分のチェアする11aiが参加者と優秀なオフィサーチームのお陰で、無事にDraf4.0の承認まで進んだので、満足感が大きい。特に、昨年独立した元同僚が、かなり寄与をしてくれたのは、今回大きなポイントだった。
元々の提案技術、チェアリング、標準化実務と、全ての面でここまでガッツリと独立系のスモール企業がリードすることは、おそらくIEEE802の中でも前例はないだろうし、今後もあまりないかもしれない。
IEEEというかアメリカの文化なのかは判らないけど、ルールに則って、きちんとアプローチすれば、企業の大小や知名度に関わらず、受け入れてくれるという寛容さがあるのは、まさにグローバルだ。
昼過ぎにの便で、アトランタからダラス経由でサンノゼに戻った。サンノゼから来ている某世界一のネットワーク機器会社のベテランと同じ経路だったので、ダラスでの待ち時間にベンチで四方山話に花が咲いた。
彼の会社が日本で無線LAN製品を展開する時に、必要な技術基準の取得業務などを受託業務として行ったことがある。また、なによりも僕にインターネットを教えてくれたのも、この会社だった。
彼は、この会社が買収した無線LANの草分けの会社にいた人で、さらに無線LAN以前からの業界の超ベテランだ。僕も、年数だけは長く業界にいるし、初期の無線機を開発した頃は、シリコンバレーの人達と色々と仕事をしたので、共通の知人の名前や会社の名前が沢山出て来て楽しかった。
彼は、Kawasakiの大型ロードバイクに乗っていて、車とかバイクが趣味。奥様は、乗馬が趣味で馬場馬術をされているそうで、馬も二頭もっているそうだ。そんなわけで、今度時間があったらサンノゼの南にある彼の家においでと招待されたので、ぜひ一度訪問してみたい。
空港で、当地駐在の元部下にピックアップしてもらい、いつもの居酒屋で夕食。3時間の時差があるので、ちょっと長い一日だった。