伊豆で起きた電気柵による感電事故のニュースは、事故から時間が経って大分いろいろなことが判明してきた。東京に住んでている時は、電柵なんてものは、まったく縁がなかったけど、山梨では電柵に囲まれている。我が家の周りは、猿、鹿、猪の獣害がひどく、鹿と猪除けに電柵が張られていた。
この電柵は、畑だけでなく集落の外周をずっと通っていて、山から猪が入ってくるのを防いでいた。このため、電柵は農家だけでなく、集落全体で共有管理していた。ここで使っていたの、商用電源から昇圧して、バルスを送るタイプで、保護回路なども当全入っている。また、電柵のところどころに、高圧注意の札をつけていたけど、決して十分に注意を促すようなレベルではなかった。
うちの集落では、春になると担当の役員が、ちゃんと電圧がかかっているかを専用のチェッカーで測って点検する。そして、切れている箇所や、雑草などに接触して漏電している箇所の整備補修する。さらに、春から秋の間に2度ほど総出で、電柵の周りの草刈りをしていた。それでも、結構切れる箇所も多いし、整備も大変ということで、ついに昨年から田圃の周り以外は撤去された。
今回の事故は、個人設置だったけど、もし我が集落のように共同管理の設備で、このような痛ましい事故があったら、管理責任の所在なども、かなり揉めることになるだろ。こういう事故を想定した管理体制なんて、まったくといって良いほどなかったので、もしまだ撤去してなかったら、臨時集会でもあったかもれしない。おそらく、全国の農村地域では、きっと管理体制の見直しや、臨時点検などが進められてるのではないだろうか。今年は、きっと高圧注意の看板が、あっちこっちで増える気がする。
いずれにしても、、犠牲者のご冥福を祈るとともに、こういう悲しい事故が再び起こらない事を願う。