様々な行政が主催する研究会や委員会は、多くの場合事務局業務を大手のシンクタンクが請け負っている。シンクタンクというと、叡智の集まりかというと、なかなかどうして痛いケースが多々ある。
基本的に、コンサルやらリサーチをコアビジネスとして、相当数の社員を抱えてるのであれば、個々人の能力の差はあっても、一定の課題整理などのスキルは期待してしまう。
ところが、どうもさにあらんというケースに、最近は悩まされることが多い。形だけのパワポで、中身がなく付け焼刃な資料を出される。みずから、たたき台ですから完璧ではありませんという、しきりに言い訳することから説明が始まるというパターンに、本当に悲しくなる。
こういう仕事をする人達は、結局のところ政策提案と調査に、なにもポリシーは持たず、会議手配だけすれば良いはずはないと思うのは、過度の期待なんだろうか?
それとも、こういう当たり障りの無い(本当はとても当たり障りがある)レベルのシンクタンクが、発注側のお好みなのだろうか?
僕の知り合いが、本当の意味で中立性があり、開かれた独立系シンクタンクを目指して数年前からWEBを中心に活躍しているが、こういうところにはどうも行政の仕事はいかない。もっとも、この知り合いのところは、ある意味とてもつおすぎるからかもしれない。
何れにしても、それなりの予算をつけて行われる業務で、それなりのコストがかかるのに、正直痛すぎるシンクタンクが多すぎると嘆くのは、僕だけじゃないだろうなぁ....と愚痴りたくなる日だった。