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2016-03-07 グラフは口ほどにモノを言う

_ [インターネット][仕事] グラフは口ほどにモノを言う

  ちょうど、週末のNHKのスペシャルで使われたグラフが、インターネットで話題になった某経済新聞の回帰直線(怪奇直線)並みの酷さで話題になっている。おいおい、このサンプルとグラフで、そこに線引くかよ....ってやつだ。

  これが、意図的なもので、特定の恣意性を強くもって描画されているのではないかという指摘が多々あるけど、もしかしたらそんな意図はなくて、単純にグラフとか言うものに対する基本的な素養というか知識がないだけじゃないのかと思うに至る事案に襲われてしまった。

  これは、時刻とともに変化する値を横軸:時刻、縦軸:値でブロットする可視化アプリでの話だ。この事例では、データ列には、時刻、値があるが、システムの性質上データに欠落が生じることは多々ある。つまり、

Value a b c d e

Time t1 t2 t3 t4 t5

というときに、各時刻tの間隔が、一定でないことがある。

例えば、t2のデータが欠落することがある。

Value a c d e

Time t1 t3 t4 t5

というように、データにt2の値が含まれない場合、

少なくとも、僕の知る範囲では

Value a------- c---d-- e

というようなグラフを期待するのが一般的だと思う。

つまり、軸のスケールは固定だ。

  ところが、今回示されたのは、

Value a---c---d---e

となっていて、軸のスケールが変化している。

こんなグラフ正直、見たことないんだけど、何グラフって言うのだろう。

グラフを書くときに、まずグラフの軸スケールと起点を決め、その上で

データをプロットするのが普通なんだと思うんだけど、最近は何か違うのだろうか?

  なんか、グラフ化は、何のためにするのかと言うと、物事を可視化することで、傾向やら相関やらを、視覚的に直感で理解しやすくするためだと思うのだが、その基礎となる軸の意味が途中で変化されては身も蓋もない。

  もしかしたら、例の回帰直線の人も、基本的な経験がなくて、ビュアにああいう線を、なんの疑いもなく書いてのかもしれないなぁ。


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