今日の午後は、IEEE-SA(Standard Association)のPresidentを迎えて、Global Standard Strategy Round Table Meetingという会議を秋葉原で開催した。ここのところ、例年IEEE-SAの幹部が来日する時に、官庁や企業などの訪問先について相談を受けて、同行したりしている。
そのような流れの中で、せっかくだからと標準化に関する教育セミナーのようなものを、過去には開催したりしてきた。今回は、訪問先の相談を受けた時に、せっかくだから日本で標準化をしている団体などで一同に介して、それぞれを相互に理解し、協調領域を探るラウンドテーブル会議をしようと思いたった。
といっても、まぁ僕の個人的な思いつきでの提案だったのだが、IEEE-SAは賛同してくれて、標準化活動を日頃から支援してくれている総務省の関係部門や、インターネット協会、ITRCなども共催いただけることになった。
ということで、どうせ会議室借りるのだから、興味のある人には、公聴してもらえるように、各関係者からも案内をした結果、極めてショートノーティスだったにも関わらず、それなりに会場が埋まった。
今回は、TTC、ARIB、W3C、NICT、Smart IoT Acceleration Forum、IPA、JIPDEC、Data Trading Alliance、Wi-FILS、IA-Japanという団体に登壇してもらった。これは、見る人がみるとわかるけど、総務省系と経産省系の両方から参加してもらったのだが、これこそが僕がやりたかったことだったりする。
これらの団体は、いわゆるSDOとして標準化仕様の規範文章を策定、出版している組織もあるけど、研究機関として標準化に提案をしている団体、あるいは業界の情報交換的連携団体など、その標準化への関わりも様々だ。
でっ、まあだからこそ開催したのではあるが、各々の団体間では、連携以前に互いのことをあまり知らない。そんなわけで、今日は相互の紹介と相互の質疑みたいなことをしたわけだ。
また、今日はデータ流通推進協議会(Data Trading Alliance)も参加してもらったのだが、法人登記をしたのが今日なので、公式デビューみたいなものだ。
今日の質疑で、5Gについて少し話題になったのだが、5Gっていうのは、特定の通信方式ではなくて、システムの話だよねというのは、概ねみんなが理解している。5Gに限らず、AIやビッグデータも、特定の技術というよりは、システムやアーキテクチャーが重要で、それは特定の技術分野に閉じない。
というわけで、いろいろな分野の人が相互に語らう、Multistakeholder or Cross layerなミーティングとかが、今後とても重要になると思う。とはいえ、行政は、どうしても縦割りなので、そこに横串をさすのは、実は民間の重要な役割だったりする。そんなわけで、今日みたいな会議を、持続的にできると嬉しいかもしれない。
それにしても、呼びかけてMCを務めた僕は、私服でカジュアルだったのに、他の人がみんなネクタイにスーツだったのには焦った。次にやる時には、議事次第にドレスコードを書いておこう。