今朝は、電波な研究ネタの打ち合わせ。上位層側の研究者さんが考えて実装したワイヤレスの評価をするための仕組みについて、解説を受けた。ワイヤレスネットワークを通したときの遅延やパケットロスを模倣する仕組みなのだが、電波の部分ってやはりわかりづらいのかなと感じた。
二つのコンピョータを、ネットワークで接続して通信する場合、通信路の遅延やパケット損失は、どの部分が支配的なのかというのは、多分に重要なポイントだ。例えば、遅延という意味では、電波伝搬部分の遅延なんていうのは、はっきり言って上のレイヤーからみると限りなく小さい。なんせ、300,000,000m/Secの速度なんだから、十分に早いでしょ。
それでも、ワイヤレスネットワークを介すると遅延が大きくなるといのうは、品質確保のために行われる再送だったり、レイヤー間のキューイングだったりのほうが、はるかに影響している。
逆に、電波伝搬を模倣したいとすると、処理系の最低処理時間はとても重要になってくる。仮に処理時間が1mSecもあったりすると、距離にすると30kmもあるのだから、この距離以下の分解能での模倣はできないことになるわけだ。
こういう物理量的な部分を、気にする人が最近は減ってきたのかしらん?