去る5月22日から8週間全39回にわたって行なっていた、前立腺癌に対する強度偏重放射線治療(IMRT)が、本日をもって無事に終了した。治療は、平日の毎日12:20からだったので、この2ヶ月間は、海外はもとより国内出張もできず、また昼間の時間帯の打ち合わせや会議も参加できず、いろいろと仕事関係のみなさまご迷惑をおかけしてしまいました。
昨年の十一月の人間ドックで、PSAが1312ng/ml という異常値で検出され、十二月に生検を含む各種検査をした結果、高危険群・局所進行のT4 グリソンスコア 9 という、いわゆる末期の癌というものでした。
遠隔転移はないものの、近接の精嚢への浸潤とリンパ節への転移の疑いもあり、外科手術は行えないとの判断でした。この結果、まずホルモン投与による内分泌療法を即座にはじめ、半年ほど経過した5月末より放射線治療を行ってきました。
この結果、PSAは、先週の段階で0.066ng/ml となり、リンパ節の浮腫も画像診断では判別できない状態までになりました。PSAは、放射線治療の開始前に0.77まで低下していたので、ホルモン療法が相当に効果的だったようですが、周辺のリンパや骨盤などへの転移の予防的措置も含めて、複雑なIMRTによる治療で根治を目指したわけです。
これからも、ホルモン療法は継続するのですが、教科書的には5年PSA非再発率は60%ということですから、とりあえずはもう一仕事という感じです。というわけで、この間になかなか時間がとれなかった業務も、再び復帰します。
長年、医者いらずだった自分がこういう状況になって、ともかく驚いたし、精神的に一応はショックを受けたりもしたのですが、同じ病気と戦っている先輩の情報発信などにも勇気づけられ、情報共有の重要性を身を以て痛感しました。ですから、これから少し振り返りになりますが、この病気と治療のことも、この日記には記載していくつもりです。
この治療期間中、毎日丁寧な対応をしてくれた聖路加国際病院の医療チームの皆さまには、どれだけ感謝してもしきれないくらいの気持ちで、今日で治療が終わってしまうのがちょっと寂しいくらいだったりするのも変ですね。
とにもかくにも、これでまた飛び回れますので、馬に仕事に、皆さまぜひお付き合いください。
実は、治療中は体にマジックでマーカーを書いてるので温泉もいけませんでした。その反動で、今日の夕方から日光・会津と旅行にでることにして、1日目の今日は金谷ホテルに投宿。
なお、食事制限もなにもないので、暴飲暴食をのぞいて、来週からは絶賛快気祝いを受け付けまーす。
The IMRT(Intensity Modulated Radiation Therapy) for prostate cancer had been completed today.
The radiation therapy operation took 39 time from May 22nd to Today.
During this therapy period, I had to absent to all of meetings which were held on weekday noontime.
To all of my business partners, sorry for this inconvinience and lack of contributions.
In the result of my therapy, my PSA (prostate-specific antigen) value was slightly decreased from 1312 ng/ml to 0.066ng/ml. It's 43dB down and quite normal value. And the lymph node swelling has seemed cleared.
Still I have to continue hormone therapy, but it does not restrict of my business activities.
So therefore I shall return to the field now! Let's move on the next.
Thank you very much for your support during this period.