参加しているIEEE802 Wireless Interimで、今日はNGV(Next Generation V2X)SGという、次世代の車両通信利用のための標準策定を目指しているグループに出席。ちょうど、僕らがメインですすめているBCS(Broad Cast Services)と同様に、今回PAR&CSDの承認という大きなステップを審議していた。
たまたま、今日その承認のための動議が提出され、採決の直前に日本の企業の人から緊急な相談をされた。それは、いままさに承認しようといているPARという文章に、重要な修正すべき箇所があるというものだった。すでに、動議は、発議者も発議賛同者もいて(Moved and Seconded)、発議されている状況にあった。これは、動議が議場にある(On the floor)状況なので、その対応をどうしたら良いかというわけだ。
こういう場合は、一旦動議を棚上げして、課題となっている文章の修正を審議し、その後に動議を再開する手続きが必要となる。というわけで、僕が代わりにMove to tbaleという動議を提出し、一連の修正プロセスを進めた。 この類のことを堂々と主張しても、グダクダならずに議事が進むのは、やはり議事運営規則がしっかりとあるからだなとつくづく思う。
話題のブロキングでは、報告書について意見がたくさん出たらしいけど、じゃどうしたんだというのがわからない。どんなに議論で意見がわかれても、議事運営規則があれば、一定の結論はだせる。何かを決めるというのは、その責任を背負うわけだけど、それを避けて曖昧さを残していては、いつまでたっても何も進まないだろう。
中間報告案から特定の箇所を削除するかどうかとか、報告書を承認するかどうかを、採決すればいいのだが、そもそも採決するとしたら、その時の決定ルールや投票権の付与ルールが決まっている必要があるのだが、たぶんそんなものはどこにも決まりがないのが、日本のこの類の会議の痛いとこだろう。
結局のところ、くだんのとりまとめ案は、どうなったのだろうか? まさに棚上げになったのかしらん。