今日も、午前、午後ともにデータ流通推進協議会の会議。午後の運用基準検討委員会のアドホックでは、二つの文章を議論して合意に達した。なにが嬉しいかというと、とにかく参加者の皆が、しっかりと対案のある具体的な意見を述べてくれることだ。アドホックなので、まあ作業班みたいなレベルではあるが、物事が決まることが嬉しい。
よくありがちな、方向性とか方針とかという曖昧な合意ではなく、具体的な文言として、用語としてしっかりと合意ができる。これが出来ない会議はっていうのは、ようするピーチクパーチクだけというのが多い。そして、そういう進め方をしているリーダーシップの書く文章は、残念ながらかなり辛い。
「基本的に参加者の意向を確認する方向で、次回までにまとめましょう」なんていうのは、よくあるフレーズなんだが、まったくなんの具体性もない。決まる会議だと、「参加者の意向を確認するには、同意書の提出を求めることにした。同意書の様式については、xxxさんがyy/mm/dd までに、作成しドラフトを共有フォルダに開示する。各自は、このドラフトに対するコメントを、zz日以内に提出し、次回の会合でその提出コメントに対する回答を審議する。」とかになる。
ある意味、物事を具体的なToDoやプロトコルに落とし込む作業というのは、まぁプログラミングに近いかもしれない。コードを書くときには、論理思考と曖昧性を排除することが求められるけど、まさに集団での合意形成にはここういう視点が必要だ。もちろん、調整という過程では微妙な行間を読むことになるけど、最後になにかを決めときには、決断をもって明確な方向に導くわけだ。
こういうことを考えると、プログラミング教育って、もしかしたら良いのかもしれない。