データ流通推進協議会で策定したデータ取引市場運営事業者の認定基準は、去る8月末に一連の承認が終了した。とはいえ、この認定基準だけどだと、その外形的な部分などがわかりにくい。そこで、公開に先立って添付する説明資料をここ一月ほど作成してきたのだが、本日の運用基準検討委員会および理事会で承認された。
データ流通については、「データ流通市場」、「データ取引市場」、「情報銀行」、「情報信託機能」、「PDS」などの様々な言葉が、さまざまな人によって使われていて、なにがなんだかなぁな状況だ。
そんなわけで、「データ取引市場運営事業者ってなあーに?」って、チコちゃんに聞かれても、きっと答えられなくて、「ボーッと生きてんじゃねぇよ!!」って怒られる人が多いはずだ。
そこで、データ流通推進協議会では、データ取引市場運営事業者、データ提供者(データ生成者|データ流通支援事業者)、データ提供先に類型化し、その機能をまず明確にして、今回のデータ取引市場運営事業者認定基準の位置付けを示すこととした。そして、ようやく今日の理事会での承認後の午後に協議会から正式リリースをした。
一方で、この認定制度は始まっていないけど、エブリセンスでは実ビシネスとしてすでに運営してきたIoTセンサなどのストリーム型データの取引市場に加え、蓄積型のデータを取り扱うEvrerySensePro というサービスを10月に開始するのだが、こちらも今日の午後に正式発表 となった。こっちは、日経新聞さんが直接に利用者などに取材された記事を、今朝の朝刊に大きな紙面で掲載されたことから、ちょっとタイミングが後先になってしまった。
というわけで、チコちゃんに聞かれたら、「データ取引市場運営事業者とは、データ提供者とデータ提供先を仲介し、データと対価の交換・決済の機能を提供する者。データ取引市場運営事業者は自らデータを収集・保持・加工・販売をしない。」と答えると怒られなくなります、今日からは。
この定義の肝は、"自らデータを収集・保持・加工・販売をしない"という部分で、これは中立性や公平性の源となるわけで、データ取引市場運営事業者は、利用者のデータを検閲して、ブロッキングするなんてことはいたしませんからね。でも、データ提供者や提供先の不正行為が判明した時は、取引市場から退場してもらう措置をしっかりととりますので、ご安心ください> 某出版社の方。
今日は、終日の合同委員会などのあと、懇親会もあり、そのあと理事仲間三人で、泡系で喉を潤しました。場所がわかったので、次はEverySenseのステッカーもって行こうっと。