今日、データ流通推進協議会(DTA)の冬季合同委員会。朝は、国際標準化に関する戦略会議からスタート。今回は、内閣府、内閣官房、経産省、総務省からもデータ流通の戦略に関わるキーマンに参加いただいて、朝一会議なのに47人も集まった。今日は、国際標準化を進める上での戦略立案のためのブレインストーミングをグループ討議で行なってもらったのだが、1時間半で何かが綺麗にまとまる訳ではない。実は、もう終わったからここに書いてしまうけど、僕的には参加者の国際標準化に対する経験や知識、スキルが垣間見えることを期待していたのだ。というわけで、グループの中で論理構成を仕切れる人、ブレスト結果を整理立てできる人、具体的な国際標準化の現場を知っている人など、それなりに参加者の特性が掴めたのは、今後の展開に大きな収穫となった。
その後、運用基準検討委員会、理事会を行なったあと、午後からは冬季合同委員会で、まずDTAの活動状況の報告。こちらは、四半期に一度は、会員の皆様に普段参加していない委員会の動向も含めて報告をすることが大きな目的。今回、運用基準検討委員会の報告では、すでに発行されているデータ取引市場運営事業者の認定基準の内容について、会員向けの説明を実施。この認定基準の制定に伴い、まずはデータ流通市場における、データ提供元、データ提供先、データ取引市場運営事業者の三つのステークスホルダーの定義を明確にしているのだが、この関係図は多くの方々にとても解りやすいと評価をいただいている。
実は、先週のIEEE-SAの訪問の時にも、このスライドや定義の話しを何度もプレゼンしたのだが、その時に同行したDTAの仲間に、あのプレゼンでスッキリした的に言われたりもした。ただ、日本語より英語の方がもっとクリアーだよねというご意見をいただいて、確かになぁと納得してしまう自分がちと悲しいかも。
午後の後半は、第6回データ流通推進フォーラムとして、非会員の方、地元の方にも参加いただいて、『地域の課題を解決するイノベーション ーデータ流通は地域を元気に出来るか?』という統一テーマでのフォーラム。DTAの杉山理事による「データは石油」なお話しからスタート。次に、富山市の先進的な取り組み事例の紹介をいただいたあと、今回の共催者であるインターネット協会から先週報道発表した実証実験の概要説明があった。そのあとは、内閣官房、総務省、経産省の関連政策の講演と続き、最後は登壇者の皆様と今回の会場などをアレンジいただいた地元のインテックからIntec Innovation Technology USAのCEOにも参加いただき、パネルディスカションという、がっつり系なプログラムとなった。
そして、今日も今日とて、終了後は地元富山の郷土料理と日本酒での懇親会から、さらなる銘酒、禁断のブラックラーメンという王道ツアーで解散。
今回は、初めての地方開催であり、果たして参加者が集まるかが心配だったのだが、その心配が吹き飛ぶレベルの濃くて熱い1日だった。参加された皆様と、ローカルアレンジメントをしていただいた皆様にひたすら感謝。あー冬の富山が癖になりそう。