朝、芦原温泉を出て福井へ向かう。えちぜん鉄道のほうが宿から近いのだけど、乗り鉄さんの設計で、JRでの移動。JR福井駅でバスの周遊チケットを購入して、最初の目的地である一乗谷に。この急峻な谷あいに京都の町のような城下町を作ったというのは、なんともユニーク。一部、復元された街並みはあるものの、礎石や井戸跡などの遺跡が醸し出す歴史の重みに勝てない。ましてや、なんだか某社の白い犬のお父さんのことが、観光資料に使われてるのは、ものすごくがっかり感がある。
資料館なども見学したあとは、バスで永平寺に移動。永平寺といえば、大晦日のゆく年くる年が脳内再生されるけど、さすがに今日はまだ人の列はない。巨大な伽藍群のなかで、今日も多くの修行僧が、仏様と己に向き合っているのが、たとえガヤガヤと観光客がいても少し張り詰めた空気に感じる。
門前で蕎麦をたべたあとは、再びバスで福井に戻り、お土産と夕飯のお弁当を購入。ここから、特急しらさぎで米原に出で、そこからは新幹線ひかりで東京へ。福井で買ったせいこ蟹のチラシは、しっかりと外子も内子もたくさん入っていて感激。この前、仕事で富山に行った時もいれて、今年は、富山、金沢、福井と三箇所で、香箱を楽しめたという、とても貴重な十二月だった。
夜7時過ぎにくるっと回って一回転で東京へ。そのあと、最後は新宿経由で山梨に戻った。