今日は、早朝の5時からパナマシティで開催されているIEEE-SAのICCom(Industry Connections Committee)の会議にテレカンで参加。今回は、データ流通推進協議会(DTA)が提案しているData Trading System Initiative (DTSI)のIndustry Connections Activity Initiation Document(ICAID)という文章の説明。
IEEE-SAでは、新しい標準化を始める場合、PAR(Project Authorization Request)という文章を提出し、NesCom(New Standard Committee)で審議され承認される必要がある。無線LANのIEEE802.11などのようにすでに活動している委員会配下で、新しい規格提案などをする場合には、SG(Study Group)を組成して、このPARを起草する。また、IEEE-SAの会員であれば、だれでもPARの起草して、直接NesComに差し込むことも出来る。
しかし、既存の活動している委員会に適当なものがない状況で、コンカレントにPARの起草から多くの会員の参加を募って進めるために、SGに相当する活動を公式に認めてもらったスキームで初めることが良い。このICAIDという文章の承認は、そのような新しい活動をオフィシャルにする手順の一つだ。
日本の企業が日本のルールで声だかに世界に向けて、こんな標準化しようと声をかけて、仲間を募るのはなかなかにハードルが高い。そこで、DTAではIEEE-SAと協業協定を結んで、ルールに基づいてその活動をオフィシャルにするために、今回の提案をした。
今日のICComでは、いくつかの質問があったけど、基本的にネガティブなものはなく、全会一致で明後日のSB(Standard Board)という最終的な意思決定会議に推挙されることになった。
というわけで、ある意味これはスクラッチからの活動なので、いろいろとハードルが高いけど、DTA-IEEEでDFFTの実現に向けた活動が始められそうだ。