データ流通推進協議会が提案し2週間前にIEEEで承認されたDTSI(Data Trading System Initiative)は、昨夜IEEE-SAのページにも正式に掲載された。
これを受けて、データ流通推進協議会も正式にニュースリリースを本日行なった。
今回承認された文章で、もっとも重要な3.1. Motivation and Goalの1st Paragraphの記載については、少し興味深い経緯があった。そこには、
The next large-scale transformation, leading to a human-centric society based on a system that highly integrates cyberspace and physical space has been termed Society 5.0 in Japan. Data sharing, augmented by algorithmic decision making/artificial intelligence and information technology, is a foundational building block to realizing this vision.
と書かれていて、Society5.0についての言及がある。実は、このParagrahは、日本側からの当初の草稿には入ってなかったもので、IEEE-SA 側からの提案で差し込まれたものだ。このことは、とりもなおさず、IEEE-SA側が"Society5.0"という用語とその目指すところを認知していたことに他ならない。仮に忖度だとしても、こういう文章に日本側ではなくIEEE側が入れ込んで来たことは、とても心強い。
このことを含めて、最近諸外国とやりとりをしている人と話すと、じわじわと"Society5.0"やDFFT(Data Free Flow with Trust)の認知度が国際的に上がってきてることを感じる。浸透してきていると書くと、某方面からお約束の浸透言うなツッコミがされるけど。
折しも、G20でも大阪トラックの設置が示されたし、データ経済というのが、少しずつ実態として現れてきてるのを感じる。そんななか、残念なのは、某経済新聞のデータ経済に関する取材チームの記事が、あまりに稚拙というか表層的で、今朝の一面もかなり痛かった。