夕方からメンバーとなっているサロンで、経済産業事務次官の北畑氏の経済成長戦略についての講演を聴く。 ちょうど事務次官就任が発表されるとともに、経済成長戦略が閣議決定された直後なので、とても新鮮な話題だ。 歴史的に例をみない大国の人口減少という局面を迎えた日本が、人口減少しながらも2.2%の経済成長を続けるための戦略というわけで、久し振りに元気のでる話しをきいた気がする。 この類の政策は起草している役人の説明がやはり一番説得力があるものだ。 しかし、これが巷に出回ると一気にご都合主義的解説が付され一人歩きするので注意が必要だ。 話しのなかで、製造業系の成長率と効率はいいのだがサービス業の成長率と効率が悪いという指摘があったが、こういうのはなかなか肌では感じないものだ。 また、金融工学が世界的にみても立ち遅れているため、この分野の人材(人財)育成を進め強化するとのことだが、こちらはけっこう日々仕事で気になっている点で大きく共感した。 確かに、いろいろな金融商品(良いも悪いも)の多くは、外資が開発し、日本やアジアで収益を稼いでいるのだが、やはりこういうマクロ的視点の開発は、理工学に限らず、いま弱くなっているのかもしれない。