海外出張中も使えるという理由で、GSMとのデュアル対応のN900iGというドコモの携帯を利用しているのだが、これがサンノゼのオフィスではつながりにくい。 同じ機種を使っている同僚に聞いたら、ファームを新しいのに変えると良くなるというので、ファームアップをしてみる。 電池切れにならず電波環境の良い状態で、ソフトウェアの更新をすると、約5分くらいで無事に完了。 こういう、組み込み機器のファームがフィールドで書き換えできるようになったのは、本当に便利だ。 電子的に消去、書き込みができる不揮発性のメモリが実用的になってから、たかだが20年くらいだと思うのだが、この間に低電圧駆動、大容量化、書き込み寿命の大幅な改善がされた。 また、メモリに限らず回路もFPGAが同様の進化をしたことから、組み込み機器はフィールドでプログラムも、回路も書き換えが可能となった。 昔は、ゲートアレイの設計や組み込みマイコンのソフト開発などは、一度ICにをおこしてしまうと、修正が出来ないのでかなり神経をすり減らして開発をしたし、設計に割く時間が圧倒的に多かった。 こういうフィールドでの更新ができるようになったことから、いまは製品の早期リリースを優先し、リリース後に不具合を更新するというスタイルが一般的になりつつあるようだ。 とはいえ、不具合が昨今の湯沸かし器の事故のような重大な事故につながらない保証はないし、ある意味こういうスタイルが技術設計の品質を下げている可能性もあるのではないだうか。