知り合いの画商から先週東京で開催されたオークションの冊子をもらった。 ポストウォー&コンテンポラリーアートというテーマで、岡本太郎やアンディウォーホールなどから村上隆のKo2というフィギュアまで出品されている。 こういうのを眺めていると、本当に芸術の多様性というのを実感するものだ。 各々の作品には想定されるオークション価格が示されてるが、素人には価格と作品の良し悪しの相関がまったくわからない。 年代やエディション、サインの有無、サイズなどにより、一定の査定基準というのはあるのだろうが、それにしても、同じ作家の作品でもあまりに価格の差があるものだ。 村上隆の”死して屍拾う者ない”がAウォーホール有名なマリリンの倍以上の価格だったりする。 僕にまったく絵心がないし、どうも芸術の分野は苦手なのだが、それでもオフィスに一枚くらいはほしいなと思っていたので、ちょっとこの画商におねだりをしておいた。(笑)
「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(IPマルチキャスト放送及び罰則・取締り関係)報告書」骨子(案)が公開されている。 これによると、IPマルチキャストによる地上波放送の再送信は、放送と同じ扱いになるようだ。 集合住宅の共聴システムなどもIPで行うことが可能となるのでないだろうか。 もし、そうなると従来、電話線、TV共聴同軸、インターネット回線、ドアホン回線などを個別に配線していた構内通信設備は、イーサネットに一本化することが可能となり、大幅な設備コストの削減が可能となる可能性がでてきた。 現時点では、まだまだいろいろと範囲が限定されているが、今後さらに通信と放送の融合が進むことだけは、間違いないだろう。
長男の通っていたが学校の木工指導の先生が看板の製作打合せを兼ねて、山梨の家に来てくれた。 この先生の指導の下に、山梨の家&グループホームで使ってるダイニングテーブルを長男ら子供たちが製作した。 テーブルの他に、ポストと看板を作っていただくことになっていて、ポストはテーブルと一緒に納めていただいたのだが、看板はデザインが決まらずにペンディングとなっていた。 今回は、大体の概略を決め他、各部屋の部屋番号などの標識も作成いただくことになった。
ようやく庭の植栽もおわったので、保留していた石窯作りを朝から行うが、先生もDIY大好きなので、手伝ってくれる。 台座の設置(水平出しなど)に結構時間がかかったが、そのあとはひたすら耐火煉瓦をモルタルで積んでいく。 天井部分を作る前に、壁部分が完全に乾燥しないといけないので、今日は土台と壁部分までをつくる。
いま借りている畑には、大きな柿の木があるのだが、ちょうど新芽の季節なので、夕飯に天婦羅にして食べる。 やわらかくて、ほのかに香りがして、美味しい。
以前に無線LANとIPv6の広域ネットワークの研究を産学協同で行った時に、協力していただいた京都のNPO SCCJが主催しているメイリングリストに楽っ子のことを紹介したら、メイリングリストに参加している浅野さんがすぐに彼女のBlogで紹介してくれた。 浅野さんは、今年4月から滋賀県運営のNPO支援センターである淡海ネットワークセンターの事務局長として、滋賀県の市民活動・社会起業促進の仕事をされているとのことだが、なんといってもBlogにつづられる地域支援やLOHASな話題は、とても多様で、肩の張らない自然な活動にはいつも関心させられるものだ。
僕の場合は、LOHASなんていうしゃれたものじゃないのだが、まぁ必然的に週のうち3日は山梨にもどるし、戻ったら畑の手入れもしなくてはならないのだが、確かに畑を耕したり家の整備をしたりと体を使う事が多いのと、山梨での食事はなるべく健康的なものにしているので、若干だけど体脂肪と体重が減ったので、健康で持続的な生活なのかもしれない。
幕張でInterop 2006がはじまり、きょうは自分がモデレートするワークショップを勤める。 Interop Tokyoは、今年で13回目をむかえるが、ここ数年ちょっと規模が小さくなっている感は否めない。 かつては、インターネットの基礎を学んだり、最先端の技術やトレンドを知る場所として、企業なども沢山の人間をワークショップやチュートリアルに出席させていた。 しかし、インターネットが社会基盤として不可欠なものとなった現在、学校教育や書籍など多くの場所と方法で、インターネットについて知識を得る場所が増えてきたことから、その需要が分散しつつあるのではないだろうか。
ワークショップのスピーカーなどのために、事務局で用意する控え室では、毎年同じような顔ぶれの人間が集まる。 毎年一度だけここで会う人とかがいたりして、一つの季節行事みたいなものだ。 インターネットは、学会も産業も若いので、ここに集まるメンバーは、皆現役でがんばってるため世代交代がおきにくいのだろう。 また、Interopでは、Shownetという最高水準のネットワークを、多くの研究者や企業が協力して構築し、運営をしているが、ここのコアメンバーも世代交代が進んでいない。 みんな、徹夜がきついだろうな....
夜は、検索ポータル最大手のCTOのN氏、いまや携帯事業も手にいれた通信事業大手のCTOのT氏、NOCの責任者のF氏らと、東京で会食。 N氏もT氏も2000年頃に、毎晩のように日本のインターネットをどうるかを議論していた中で、一緒に海外出張などにも出かけたもので、昔話に花が咲いた。
Interop2006の会場で、今回仕事でソリューションを提供するCATV事業者とともに、記者発表を行った。 IPマルチキャストによる地上波放送の再送信が放送として認められる可能性は出てはきたが、まだしばらく制度整備に時間を要するだろう。 今回発表のソリューションは、純粋に地上波再送信であり、CATV事業者は既にNHKの再送信許諾を受けているので、光ファイバを使って各家庭にTV放送を提供することが可能だ。 従来のHFCと違うのは、光ファイバに、GE−PONによるIPパケットも多重化する点だ。 これにより、結果的にはFTTHでテレビ放送の配信とIPによるインターネット、VoIPなどのサービスが同時に行えるようになる。
ことIPについては、PONではなくシングルスターのGBEでやりたいところだが、今回はTV配信との整合性からこのような方式が採用されている。 とにもかくにも、これでFTTHでのトリプルプレイがスタートするわけだし、地上波放送が観れるというのは大きな変化だ。
午後から、公募研究に関するヒアリングを受ける。 今回提案しているテーマは、光ルータなのだが、他の研究との違いは、全てを光で制御するのではなく、光と電気の組み合わせにより簡素化する点と、インターネットの特性に着目したパケット処理に特化している点だ。 ヒアリングでは、著名な大学の先生方が評価委員として、いろいろと質疑をする。 公平性の観点から、先生方は匿名なのだが、どうしても専門分野となると限られた世界なので、知っている人にあたってしまうこともある。 そういう場合は、発表に対するQ&Aの予定が、技術議論になってしまったりする。 委託研究の制度にもよるが、今回のスキームでは、事業化が前提であり、その事業収益性も評価されるのだが、なんと研究開発終了後10年間の市場予測が求められたりする。 民間の市場調査報告書などを発行しているプロでも、いまから15年先の予測というのは極めて困難なのに、それを求められるというのは、本当に???という感じだ。 今日のインターネットの普及を15年前に、だれが予測できたろうか? また、携帯電話の普及もしかりだ。 15年後にインターネットが存在するのか? 最近、やたらと流行っているNGNというのが、インターネットにとって変わるのだろうか? などは、おそらく誰も答えられないのではないだろうか。 そもそも、NGNにいたっては、その定義たるものも各人各様だったりする。
Interopで、今日は僕がモデレーターをつとめたカンファレンスを行った。 テーマは、それぞれのFMCとうことで、新規参入の携帯事業者と既存事業者の方に登壇してもらった。 FMCやMVNOという言葉については、やはり各社各様の捉え方をしているため、単純にFMCどうするの? などの回答が綺麗に出揃うわけではない。 一方で、各社の戦略とも端末の多様化、サービスの多様化は、とうぜんながら打ち出していて、さらには情報家電との接続なども視野にいれているので、まぁ消費者にとっては、見かけ上豊富なサービスが得られるのだろう。 ただし、これらが本当に選択の自由度が広がり、市場競争によるメリットが出るのかというと、どうも結局のところ暗黙の支配のなかで踊らされるのではという気がした。 会議のなかで、増大するトラフイックに対する課題意識も、各社に共通したものだった。 しかし、End to Endなインターネットで、トラフィックというのは、通信の片側だけに発生理由があるわけではないということや、インターネットの自律性の重要性といのは、認識が薄いのではと感じてしまった。
夕方、東京にもどり某省の技術顧問をしているI氏と会食。 I氏は、霞ヶ関を中心とした公共ネットワークの設計などをした人で、UUCPの時代に自宅にSunのサーバーを置いて、興味のある若者たちに開放したりしていた人で、実に多くの若者をこの業界で育てている、とてもユニークなおじさんで、とにかくタフだ。 実は、かれはずっーと昔に、僕が勤めているいまの会社に在籍したことがあったりする。 まぁ、不思議なめぐり合わせだ。
エレベーターの事故や学校の防火シャッタの事故が相次いでいる。 エンジニアとして、まったく理解に苦しむのは、こういう人命に関わる製品の場合、フェイルセイフを考慮し、原始的な安全装置が装備されているものだと思っていたが、どうやら最近は違うらしい。 制御系は、往年のスイッチやリレーによるシーケンス回路から、マイコンを利用したソフト制御にかわり、じつに多種、多様なことが出来るようになった。 また、安全の面でも、従来では出来なかったきめこまかい制御が可能となり、ある意味てば安全性も増したはずだ。 かつて、高周波アンプなどを自作していたころは、高圧回路から利用者を保護するため、シャーシの蓋などが開いていた場合には、高圧回路がシャットダウンされるインターロックが、スイッチなどで構成されていた。 こういう機構は、もっとも原始的な仕組みで実装され、かつ外部依存性がないことが望ましい。 エレベーターの例ならば、駆動系のカレントループに、ドアの開閉に連動するスイッチを入れ、ドアが開いてる限りは、駆動系が動作しないようにするわけだ。 しかし、こんどはドアが完全に閉まらない状況で、危険非難などのためにエレベーターを動かす必要があるときに、この回路をパスする仕組みが必要となるが、ソフト制御だけに頼るより、このような原始的な機構を併用することのほうが有効なのではないだろうか。 最近は、自動車もソフト制御なので、こういうフェイルセーフがどうなっているのかは、とても気になる。
公民館に朝6時に集合し、地区内の道の草刈に参加する。 これは、地区内の道路周辺の草刈を、共同で行うもので、各戸から参加し、約1時間くらいの作業をする。 その後、支給されたおにぎりとお茶で朝食をとり、獣よけの電柵の周辺の草刈も行う。 草刈が終わったら、冬の間に痛んだ箇所などの補修と点検を行い、通電によるテストを行う。 仕組みは単純で、高圧のストロボ電圧引火しているだけなので、給電点から順次テスタで確認していく。 給電点から観測点の間に断線がある場合には、当然ながら電圧がかからないが、厄介なのは観測点より先で漏電している場合も、同様に電圧がかからない。 電柵は、ところどころ人の出入りのために、フックで切り離せるようになっていることから、このブロック単位で確認することで、故障点や漏電点を探って、補修していく。 昔、送電線の故障点評定装置(Fault Locator)関係の仕事をしていたが、あれの超簡易版かほしい。(笑) それでも、村の人達と分担しながら、昼過ぎにはどうにか全ての作業が終了し、公民館で昼食の弁当を食べて解散となった。
僕が設立に関わったモバイルブロードバンド協会の定期総会が開催された。 この団体は、いわゆる任意団体で、NPOとか有限責任事業組合などの法人格は、まだ取得していない。 それでも、事務局の尽力により公益団体に適した会計規則による会計処理を行っている。 同窓会などでもそうだが、複数の人間が参加し、金銭のやりとりがある場合、会計処理の明確化というのは、とても重要なことだ。 なにも、複雑な会計処理をすることが必要なのではなく、単純な収支計算と、事業を継続していく場合には、正味財産の増減表(企業会計でいうB/S)があればいいわけだ。 学校のPTAなどでも同様だが、多くの場合には会計のプロがいるわけもなく、慣例的な会計処理をしていたりすることが多いようだ。 一般の人もおこづかい帳や家計簿などで、金銭出納や収支計算にはなじみがあるが、これを複式で貸借対照表も作成することはなじみが薄いため、両者がごっちゃになった資料にお目にかかる事が多い。 会計というのは、財務や経理部門でない人間でも、企業に勤める上では、基礎的知識として知っておいて損はないし、一定以上の経営やマネージメントに関わる者ならば、むしろ知らなくてはならないものだ。 こういう会計の基礎は、高校や大学の一般教養として、最低限のことは教えておいてもいいのではないだろうか。
朝から香港の地下鉄公社(MTRC)の保守センターで打合せを行なった後、彼らの施設を見学する。 なじみの深い、券売機や非接触の改札ゲートから、ATCや構内PBX、レーダーにいたるまで、全ての電子、電気機器を自社の保守センタで修理、保守をしているそうだ。 昨今の複雑化する電子機器では、機器メーカーの外で、修理、保守できる範囲は減っているのだろうが、それでもかなりの部分を自分たちで行っており、相当量の測定器等の設備も有している。 測定器の校正センターもある。 日本の場合には、各鉄道会社がここまでの設備、リソースは持たないし、持ったとしてもベンダーの人間がオンサイトでいたりするだろう。 ここの場合には、地下鉄会社が1社しか存在せず、使用しているベンダーは海外という状況から、このような体制のほうが効率が良いのだろう。 これから、九龍鉄道(KCR)と合併し、さらに巨大化していく時には、どのような体制に変わっていくのかは、とても興味深いものがある。
嬉しかったのは、我々が導入させていただいたシステムは、運用開始から1年近くたつが、まったく不具合、障害が発生していないそうで、極めて安定しているということだ。 それが故に、保守部品の購入などは不要じゃないかという上司のお言葉で、なかなか余計なものは買ってくれない....
朝、香港を出て北京に移動する。 午後から北京のオフィスで、現地のエンジニアと幾つかのプロジェクトについて協議する。 多くの時間を、製品ベースのビジネスと、プロジェクトベースのビジネスの進め方の違いや、マインドについての説明に費やす。 途中、Skypeで日本の同僚との打合せなどがはいりつつ、夕方まで北京のオフィスの会議室に居座る。(笑)
夕飯は、現地のスタッフと四川料理のレストランに行く。 四川料理は、辛いことで有名だが、辣醤や香辣醤というスパイスが使われることが多い。 今日の料理は、そんなに辛辣ではなかったけど、心地良い辛さが後を引く。
どうしても、中国のスタッフと話しだすと、中国のどこの土地が良いかなんていう話になるが、四川省などは結構人気があるようだ。 女性が綺麗だからという理由も冗談ではあるが、北京の人などは、LoHASじゃないけど、ちょっと自然回帰的な志向が強くなってるのかもしれない。 確かに成都には何回か行ったことがあるが、もともと、蜀の都だったわけで、料理も美味しいし、景色ものどかで、住むにはいいところかもしれない。
帰国のために早朝北京の空港にいたら、大阪大学で国際公共政策を研究していたT教授と偶然にお会いする。 日本に帰国する便とかは、どこの航空会社も同じような時間帯に出発することもあるので、空港というのは、結構偶然知り合いに会うことが多い。 T教授は、いまは別な大学院大学にうつられたようだ。 もともと、僕は工学系で、無線通信などに関わっているので、国際公共政策とか経済学とかは関係ないようみえるが、結構こちらの分野の方との交流もある。 もともと、無線を使った地域情報化などの分野でいわゆるルーラルエリアの問題などは、ITU−Dなどを中心に国際公共政策として関わっている。 無線通信といっても、いわゆるインフラであり、公共政策との関連が強いものだ。 10年近くまえに四国で地域情報化の実験をしたときに、僕らはインターネットの根本である自律分散型ネットワークを構築したが、そこでは単に技術的な問題ではなく、社会構造として自律分散の重要性をアピールした。 当時、僕の書いたものを読んだ国際経済学の研究者が彼の論文テーマとの共通性を見出して、いろいろと交流がはじまったが、かれが後にT教授のゼミにいた。 そんなことで、T教授の主催する社会人大学院向けのゼミで、講義をさせていただいたこともあるし、インドネシアで行われたATPの学会などにご一緒したこともあった。 これらは、単純に無線技術だけに着目するのではなく、その用途や有効性を認識し、市場性を学ぶには、とても重要なことだ。
日経に携帯などの無線通信網、07年度から他社に開放義務づけへという記事がでている。 ようやく、日本でも電波での用途、インフラの分離がはじまりそうだ。 光や電話線も、公社主導の一部解放からスタートし、結局はダークファィバやドライカッパーといわれる、物理層だけの単純解放に至ったのだが、電波でも時間がかかるが同様の流れになるのだろう。 既に、既存キャリアからは実現性にたいして懸念する声が聞こえているようだが、長い目でみるとこの動きは止められないだろう。 見ものなのは、再三にわたり光や電話線、局舎の解放を訴えてきたソフトバンクが、今度は自分たちの利用している電波網を解放しなくてはならない立場になることだ。 これにより、いままでと180度立場が変わるわけだが、はたして今度はどのような主張をするだろうか?
午前中は、雨だったので久し振りに家のなかで、ゆっくりと過ごす。 ミントの葉を摘んで、ミントティーを入れてみる。 ミントは、葉のままでも十分に香りがするが、ちぎって断面をさらすと本当に強い香りが広がる。 全体的にハーブ類は、生育が早いようで、昨日定植したいちご系なんて、一晩であっというまにランナーが伸びていた。 バジルなどは、単年だそうなので、いまのうちにどんどん摘んで、バジルソースでもつくってみようかと思い、フードミルも用意したが、近くのスーパーには松の実がなく、次回までお預けとする。
ワールドカップの日本対クロアチアの試合のためだろうか、夜山梨から東京に向かう高速は、いつもより空いていた。 おかげで、ゲーム開始前に東京にもどり、TV中継をみることが出来た。 結果は、残念ながら引き分けで、いよいよブラジルに勝たないと決勝トーナメントに進むことは厳しい状況のようだ。 普段は、サッカーより野球のほうが気になっているのだが、さすがワールドカップは格別だし、東南アジアやヨーロッパでは、サッカーの話題のほうが盛り上ることが多い。 米国では、イチローの話題などが、話のきっかけにはなるのだが、かなりのマニアとかもいるので、なかなか話の振り方が難しい。 サッカーの場合というか、世界大会の国別の場合などは、互いに違う国なので、最初から不可侵条約的な暗黙の了承があるので、共通の話題としてもあまり難しさはないのかもしれない。
IPv6関係の共同研究を行っている研究者らと今年度の研究計画の打合せを行う。 共同研究者の某医大で打合せとなのだが、この建物には今話題のシンドラーのエレベーターが使われている。 二基設置されているのだが、うち一基は点検中となっており、残る一基を通常運転している。 打合せは、13階ということで、躊躇しながらも、このエレベーターを利用する。(いちおう問題ありませんでした...) 打合せ後は、丘珠空港から函館に空路で移動する。 丘珠空港では、土地柄かやたらと海自のヘリコプターの離着陸が多く、待合室からしばらくの様子をみて楽しんでいた。 ここの路線は、以前はYS−11だったのだが、いまはDHC8に機種が変わった。 それでも、相変わらず乗る時も降りる時も、直接タラップから乗降するのだが、国内でこういう小型の機材運行が多いのは、やはり北海道ならではだろう。
NTT函館支店に勤務するM氏を訪問する。 Mさんとは、まさに公私共にお付き合いをさせていただいていて、6年くらい前には大成町という小さな日本海側の町の町内イントラネットを無線で構築した。 今回は、はこだて未来大学の海洋科学の研究室が、僕の会社の無線製品を利用していて、さらに新しい研究でも海洋での無線ネットワーク関係の研究をするというので、表敬訪問して情報交換をする。 東京でも、海洋建設系の企業の方と、いろいろと海洋無線ネットワークの企画をしているのだが、そのパートナーの方が、こちらの研究室の共同研究者ということが判明し、話があっという間につながった。
続いて、NTT函館支店を表敬訪問し、支店長さんらと会談していたら、数年前支店長さんが東京に勤務していたときの、協業パートナーが、これまた僕の大変よく知っている会社ということが判明し、またししても1HOP先に共通の知人がいた。 本当に、この業界は狭いものだ。
早朝 函館を出発し特急、新幹線を乗り継いで仙台に移動する。 函館、仙台間は、空路がないため、鉄道でしか移動できず、4時間半かかる。 それでも、八戸から新幹線が使えるからこの時間なので、昔とは比較にならないくらい短くなったものだ。 青函トンネルは、新幹線が通れるように設計されているそうだが、北海道新幹線が出来るのははたしていつなのだろうか...
昼前に仙台に到着したので、駅ビルで牛タンを食する。 仙台の牛タンは、米国産の牛肉が主材料だったのだが、輸入禁止措置によりオーストラリア産に変わったそうだが、地元の人に言わせるとやはり味はよくないそうだ。 ちょうど、今日輸入再開が決まったようだから、また牛タン屋さんも活況が戻ってくるのではないだろうか。 仙台の肉厚の牛タンは、東京でスライスされたハムみたいな牛タンとは大違いだ。
会社の情報システム部門が、大規模なプラットホームの再構築を進めている。 その進捗をみていると、どうも実装ありきの議論というかプロセスになっていて、明確なビジネス要求と実装の相関が見出せない。 まさに、要求開発アライアンスが提唱している、「要求はあるものではなく、開発するものである」が示す課題にぶつかっているようだ。 企業の中には、じつに多くの情報が行きかっているのだが、その情報の一意性というのがどの程度確立されているのかは、一つの大きな評価指標だろう。 たとえば、部門名や社員のメイルアドレスなどは、当然 いろいろなシステムで、参照されるのだが、本当に生成と消滅は一箇所だけで、あとは参照となっているだろうか? システム(狭義のシステム)実装ありきの場合、システム間の情報共有を考慮することと、会社全体をシステムとしてみた時の一意性を考慮することは異なる。 綺麗なものを作るには、やはり綺麗な設計が必要なのだが、得てして企業内システムなどでは、初期の設計段階に対する資源の投資が低く、実装などに多くの投資をしてしまうようだ。 このあたりは、OJTによる訓練では伝承しずらいので、きちんとした基礎知識の教育が不可欠なのかもしれない。
午前中に畑の草刈をしていたら、隣の畑を耕している方が、収穫したばかりのたまねぎをおすそ分けしてくれ、さらに余ったにんじんの種もいただいたので、それを蒔く。 また、隣家のTさんがきゅうりの防虫粉をわけてくたりした。 お礼というわけではないが、ちょうど管理機を出していたので、それをお貸したら、大層喜んでくれて、ズッキーニと大根のおすそわけをいただいた。 こういう、収穫物のおすそ分けとかは、農村社会ならではの社交だろう。 午後からは、ブルーベリーがそこそこに熟してきたので、すこしだけ摘んできた。 ただし、こちらは残念ながらご近所におすそ分けするほどではないのがつらい。 はやく、おすそ分けできるくらいうまく耕作できるようになりたいものだ。
ハーブは、本当に伸びるのが早いので、バジルなんて一週間であっという間に新しい葉がでていた。 東京で松の実を購入してきたので、ちょっと摘んでバジルソースにしてみた。 ガーリックがちょっと苦手なので、ガーリック少な目にしてみたが、摘みたてなのであざやかな色と香りのバジルソースができた。
山梨の事務所で使うプリンタは、インクなどの消耗品を東京の事務所と共有化したいので、HPの無線LAN付を選択した。 ところが、山梨の近くの量販店では、残念ながらHPは取り扱っていないので、甲府方面の量販店まで出かける。 まずは、国道沿いにある量販店で有名なY電気にいくが、ここでもHPは扱っていない。 そこで、これまた近くにあるKデンキにいくが、ここでも同様だった。 東京のBカメラでは扱っているのに...残念。 このことは、山梨で無理してHPにしても、消耗品がいざと言うときに簡単には入手できないことになる。 まぁ、東京の場合にはアスクルで買っているから気にしないのだが、はたしてどうしたものか悩ましい。 とりあえず、今日は購入をあきらめる。
グループホームへの入居希望の人に、一週間程度の体験入居をお願いしている。 グループホームは、施設や学校と違い生活の場であり、世話人といっても賄いなどの面倒をみることが主で、強い強制力をもつ指導者ではないため、まず相互に適応可能かを見極める必要がある。 そんなわけで、開所いらい何人かの人が体験入居をしているが、やはりどの子も障害の重さや特徴は一緒ではなく、体験入居で一週間くらい過ごしてもらうといろいと課題が見えてくる。 今日から、また新しい体験入居の子が来た。 彼の場合には、現在一般就労しているのだが、その就労先が建替えのために一時的に勤務できなくなるので、その間ここに入居し、近隣の作業所に通いたいということだ。 こういう短期的な入居を仕事もふくめて用意、対応できる施設というのは、なかなか無いようで、この類の要望にこたえることも必要なものだ。 今日は、初日ということで、作業所の指導員のSさんも夕方様子をみに来てくれた。 作業所とグループホームと地域で、しっかりと連携を進めていきたい。
朝、山梨から出勤する途中、新宿のBカメラで、HDDのUSB電源アダプタを購入。 朝一の時間にこういう店に入ると、デパートの開店風景と同じで、店員が左右にならんで、挨拶で出迎えてくれるのだが、これはかなり気恥ずかしいものだ。 しかし、カメラ系の量販店がいまや大都市の一等地にはかならず存在する。 どこも、ポイント制による顧客の囲い込みをしていて、価格も概ね同じようなものだ。 さらには、品揃えも電気製品、PC関連にとどまることなく、本当に多用なのも面白い。 かつて、電気製品の安売りといえば、秋葉原と日本橋だったのだが、いまや秋葉原(アキバ)の役割は、大きくかわってしまったようだ。 ちょうど、山梨の家のオーディオ関係をどうするか検討していて、久し振りにアキバに行きたいと思っているので、こんどゆっくりその変貌を体感してこようと思う。
新しい組織を立ち上げるための責任者に若手のエンジニアを起用した。 まずは、組織立ち上げのための準備室というかたちで、新組織の立ち上げに必要な人、物、金、場所の洗い出しから運用、ジョブフローなどを含めた企画の作成をさせている。 エンジニアは、ネットワーク、ソフトウェア、ハードウェアなどの設計経験はあるかもしれないが、こういう組織設計の経験はなかなか持てないので、極めてチャレンジングなことだ。 エンジニアとして、いろいろなものの設計基礎をしっかりと身につけていれば、物事の整理、マクロ、ミクロの両方の視点での思慮深い検討は、対象が技術でなくても適応できる。 ちょうど、今回起用したエンジニアの年齢は、自分が起業をした時の年齢と大差ない。 当時、自分で書いた事業計画書は、いまのようにアントレプナーなんて言葉が普及して、巷に起業のための書籍が溢れていなかったため、スクラッチから書いたのだが、章立ても内容も、一般的によく使われているものと大差ない。 工学的な設計手法の多くは、経済や経営、組織運営などに普遍的に適用できるものだ。
企業をとりまく環境は、日々変わってきて、従来にもまして厳格な企業統治やコンプライアンスに対する仕組みやルールの導入制定が要求されている。 これは、企業の属人的要因を可能な限り低減し、事業持続性を高めるということでも重要なことだ。 一方で、このようなことを真剣に経営者が考えて、さまざまな仕組みを導入しても、運用、利用する従業員が、企業統治やコンプライアンスに対する理解がなければ、正しいものを誤って使い、大きな損失を招くことになる。 これを防ぐには、人材教育しかないわけだが、このことは、企業を構成する各人材の個別のスキルを研鑽することにほかならない。 つまり、属人性を低減するシステムを導入するとともに、各人材のスキルを向上させるという極めて属人的行為を同時に進めなくては成らない。
さてさて、自分の周りを見渡して、管理職といわれている人間の何割が、自分自身の言葉で、企業統治とはなにか? コンプライアンスとはなにか? などの問いに答えられるのだろうか? どうも、役職名と人材スキルの乖離を感じるが、これをどう埋めていくのかは、いまのところ良いアイデアがない。 企業人として、一定の職歴を重ねてきた人材に、いまさら教育でもないだろうという諦めは禁物なのだが.....
次男が使っているノートブックPCがまったく動作しなくなってしまった。 購入してから2年ちょっとで、途中にいちど修理にだしたことがあり、今回で二回目だ。 とりあえず、サポートセンターに送って、修理見積もりをとったら購入価格と変わらない見積もりが掲示された。 診断内容からすると、マザーボード、キーボード、メモリーなどを交換する必要があるとのことなので、確かに新品と同等になってしまうのだろう。 幸いに、仕事でつかってるわけでもなく、HDDのデーターも、特段捨てがたいものがあるわけではないようなので、今回は修理をキャンセルする。 新品を購入するかどうかは、これからの検討事項だげど。 このPCは、セレロンベースのA4大型でブック型というやつで、家庭用のためかなり廉価だった。 僕は、もうかれこれ15年くらいずっーとノートPCを使っていて、初期の頃は98NOTEも使っていたが、途中からはひたすらIBM派だ。 IBMは、なんといってもワールドワイドでの保証が受けられるのが魅力で、実際に海外でサポートセンタに飛び込んで修理をしてもらったことも何度かある。 実際に利用率は、1年365日で、平均しても12時間以上は使っているし、移動が多いので落としたりぶつけたりもあって、だいたい2年に一度くらいは新機種に変更している。 今使っているPCもそろそろ替え時で、新しいPCを用意したのだが、未だ引越しができていない。 次男の使用頻度もかなり高いので、まぁ寿命としてはこんなものなのだろうと妙に納得してしまう。(もっとも、かれはひたすら遊びに使ってるけど..)
5月中旬からスタートしたロードショウの最終開催地である大宮にいく。 大宮に来るのはかなり久し振りなのだが、その発展ぶりには目を見張るものがある。 交通も埼京線により、池袋や新宿からダイレクトに来れるので、とてもアクセスが良い。 子供の頃は、実家が大塚だったこともあり、池袋やそこから出ている赤羽線(池袋−赤羽間の単独路線)とかには、結構なじみがあったのだが、大宮というのは、遥か彼方の感じがしていたものだ。 いまは、旅というような距離ではないな。
全国11箇所で、ビジネスパートナーに対するセミナーと展示を行うロードショウ06が終わった。 今回は、全ての会場に参加し、講演を行った。 一連のツアーによって、全国の拠点に勤務している人達と顔をあわせることができた。 残念ながら事務所そのものは、日程の関係で一部訪問できなかったところもあるが、それでも各拠点の責任者やそこのスタッフの雰囲気などは、直接肌で感じることができた。 仕事の多くは電子メイルやSkypeなどのネットワーク上のやり取りで進めることができるが、やはりその向こうにいる人の顔を知っているかいないかでは、感情的に大きく異なる。 1:Nで、Nがそこそこに大きいので、正直全てのスタッフの顔と名前が一致するまでには至っていないのだが、それはこれから少しずつ埋めていこう。