僕が設立に関わったモバイルブロードバンド協会の定期総会が開催された。 この団体は、いわゆる任意団体で、NPOとか有限責任事業組合などの法人格は、まだ取得していない。 それでも、事務局の尽力により公益団体に適した会計規則による会計処理を行っている。 同窓会などでもそうだが、複数の人間が参加し、金銭のやりとりがある場合、会計処理の明確化というのは、とても重要なことだ。 なにも、複雑な会計処理をすることが必要なのではなく、単純な収支計算と、事業を継続していく場合には、正味財産の増減表(企業会計でいうB/S)があればいいわけだ。 学校のPTAなどでも同様だが、多くの場合には会計のプロがいるわけもなく、慣例的な会計処理をしていたりすることが多いようだ。 一般の人もおこづかい帳や家計簿などで、金銭出納や収支計算にはなじみがあるが、これを複式で貸借対照表も作成することはなじみが薄いため、両者がごっちゃになった資料にお目にかかる事が多い。 会計というのは、財務や経理部門でない人間でも、企業に勤める上では、基礎的知識として知っておいて損はないし、一定以上の経営やマネージメントに関わる者ならば、むしろ知らなくてはならないものだ。 こういう会計の基礎は、高校や大学の一般教養として、最低限のことは教えておいてもいいのではないだろうか。