午後から、公募研究に関するヒアリングを受ける。 今回提案しているテーマは、光ルータなのだが、他の研究との違いは、全てを光で制御するのではなく、光と電気の組み合わせにより簡素化する点と、インターネットの特性に着目したパケット処理に特化している点だ。 ヒアリングでは、著名な大学の先生方が評価委員として、いろいろと質疑をする。 公平性の観点から、先生方は匿名なのだが、どうしても専門分野となると限られた世界なので、知っている人にあたってしまうこともある。 そういう場合は、発表に対するQ&Aの予定が、技術議論になってしまったりする。 委託研究の制度にもよるが、今回のスキームでは、事業化が前提であり、その事業収益性も評価されるのだが、なんと研究開発終了後10年間の市場予測が求められたりする。 民間の市場調査報告書などを発行しているプロでも、いまから15年先の予測というのは極めて困難なのに、それを求められるというのは、本当に???という感じだ。 今日のインターネットの普及を15年前に、だれが予測できたろうか? また、携帯電話の普及もしかりだ。 15年後にインターネットが存在するのか? 最近、やたらと流行っているNGNというのが、インターネットにとって変わるのだろうか? などは、おそらく誰も答えられないのではないだろうか。 そもそも、NGNにいたっては、その定義たるものも各人各様だったりする。