新しい組織を立ち上げるための責任者に若手のエンジニアを起用した。 まずは、組織立ち上げのための準備室というかたちで、新組織の立ち上げに必要な人、物、金、場所の洗い出しから運用、ジョブフローなどを含めた企画の作成をさせている。 エンジニアは、ネットワーク、ソフトウェア、ハードウェアなどの設計経験はあるかもしれないが、こういう組織設計の経験はなかなか持てないので、極めてチャレンジングなことだ。 エンジニアとして、いろいろなものの設計基礎をしっかりと身につけていれば、物事の整理、マクロ、ミクロの両方の視点での思慮深い検討は、対象が技術でなくても適応できる。 ちょうど、今回起用したエンジニアの年齢は、自分が起業をした時の年齢と大差ない。 当時、自分で書いた事業計画書は、いまのようにアントレプナーなんて言葉が普及して、巷に起業のための書籍が溢れていなかったため、スクラッチから書いたのだが、章立ても内容も、一般的によく使われているものと大差ない。 工学的な設計手法の多くは、経済や経営、組織運営などに普遍的に適用できるものだ。