3月決算期の会社の定時株主総会がおわり、役員の人事異動にかんする挨拶状などが、この時期には沢山送られてくる。 取引先の無線機器メーカーから、創業社長が退任され世代交代したという案内が届いた。 このメーカーは、老舗の無線機器メーカーで、斜陽気味にある業界で唯一といってよいくらい、本業の無線機器製造に拘り、また国内工場での生産を継続している会社だ。 同世代の同業他社では合併や事業部門の縮小、撤退などが進んだ事で、逆にオンリーワン企業としてその存在感が強くなった。 高度成長期以後に創業した企業が、ちょうど世代交代の時期を迎えつつあるし、その創業期に新人だった団塊世代の多くが定年を迎えつつある今、企業の世代交代手法というのには、とても興味がある。 技術の継承もそうだが、自分が現役でがんばってる時には、なかなか世代交代などは考えもしないもので、気がつくと世代格差が広がっていて、継承がより難しくなっていたりするので、出来ることならば持続的に取り組みたい問題なはずだが、なかなかそうはいかない。 サスティナブルという言葉は、最近いろいろなところで使われるようになったが、これは社会全体が世代交代期を迎えている象徴かもしれない。