政府の知的財産戦略本部が公開した「知的財産推進計画2006の見直しに関する意見募集に寄せられた意見」にあるアップルジャパン(株)のパブコメがなりすましではないかと話題になっている。 僕も、電波関係などではパブコメを提出することがあるが、確かに提出にあたり本人確認などの仕組みはとくにない。 ワードやPDFの文書データをメイルで提出すれば良く、ペーパーマテリアルに印鑑というものでもない。 従って、悪意をもった誰かが成りすましで、パブコメを提出することに対して、現状特段の対策はされていない。 パブコメは、これを受けた役所側が、全てに対して精査し、回答案をつくり、審議会などに諮るので、受け取る側も相当な事務処理が必要となる。 かつて、某通信キャリアが新聞でパブコメを提出するように一般に呼びかけたことがあったけど、あの時などは相当な数が出されたはずだ。 当然、記名意見とはいえ、その提出者の認証機能がないので、中にはまったく関係ない事や、誹謗中傷もあるかもしれない。 つまり、雑音が多いわけだ、これが増えてくると受け取る側の処理負担は増加し、この制度自体が崩壊する恐れもある。 だからといって、電子納税のような複雑怪奇な相互認証システムなどを導入されたら、一気に意見提出の手間が増えるのは困りものだ。