明日の上野原市情報通信シンポジウムでパネルディスカッションに参加いただく旧秋山村在住の方を訪問する。 この旧秋山村が旧上野原町と合併し、いまの上野原市となった。 そして、当然ながら市の第3セクタとして立ち上がったUBCのサービスエリアだ。 上野原市内から車で30分以上かかる、中山間地域で、谷沿いの道に沿って集落が点在している。 Kさんは、この村の最も奥に住まわれていたそうだけど、市の事業はそこまでFTTHを敷設していた。 もう、十年以上地域情報化に関わってきたけれど、典型的な条件不利地域で、NTT局も無人RTまた岐線点RTで、光どころかADSLさえも、民間によるサービスは期待できないところだろう。 そんな集落の中の、最も奥で、最近課題となっているラスト1ホームそのものなのだけど、そこでFTTHが出来るというのは、本当に羨ましい。 僕の山梨の家は、もう少し町に近いので、幸いADSLがサービスエリアだけど、その為に逆に今後何年経っても光は来ないだろうし、地デジも県内波しか見れないだうろ。 しかも、CATVが高い。
実は、このKさん、FTTHが敷設されていた家が、土砂崩れの影響で、定住できなくなり、もう少し集落の中心部に近いところに転居されたのだが、行政の移転対応策の遅れに加え、土地所有者の理解が得られずに、なんと光の引き込みが出来ない状況だそうだ。 つまり、一番の奥地ではFTTHが使えたのに、こんどは使えなくなってしまったということで、関係者としては、とても申し訳ないと思う。 折角、市内全域FTTHという行政の社会基盤整備がある場所なのに、一部の人的な事情で、その恩恵を得られないという格差がでるのは、なんとかしてほしいものだ。