モバイル放送が2009年3月での事業終了を発表した。 この事業の開始にあたっては、地上局の制御装置の一部を設計納品したことがある。 仕事としては、機器の設計、製造、納品だったので、顧客の事業そのものについては、まったく関与していなかったのだけど、当時からこのサービスについては、???だった。 ただ、従来からの日本の会社にしては、めずらしく早い撤収決定には、いささかびっくりした。 先のHD DVDの撤退といい今回の件といい、東芝の意思決定は、スピーディになったなぁと思う。
先のWiMAXの技術検討の時に、モバイル放送との干渉回避のために、隣接バンドのスプリアス漏洩などについて、ずいぶんと厳しい制限を求められたことを思い出すが、あの技術検討からわずか1年後にこんなことなると、あの時の要求はなんだったんだという不満が残る。
とはいえ、こうなってくるとサービス終了後の跡地周波数がどうなるかは、ちょっと興味がある。 モバHOの25MHzとガードバンド5MHzで、30MHzが空き地になるのだけど、この隣接は、UQコミュニケーションズがWiMAXに利用しているので、彼らに30MHzを追加するか、他のWiMAX事業者に割り当てることになるのだろうか?