地域WiMAXの免許、予備免許を取得したCATV事業者の会合に出席する。 今日は、知人のお通夜に参列するため、冒頭のみの出席で、資料だけもらってきた。 しかし、資料をみてびっくりしたのは、どうやらまったくといって良いほど、IP周りやネットワーク周りの事の認知がされていないようだ。 WiMAXフォーラムでは、レイヤーモデルとしてASN=Accesses Service NetworkとCSN=Connective Service Networkを定義している。 ASNは、L2のハンドオーバーなどの無線局を集約する部分で、CSNはサービスのためのDHCPやAAAとかBillingとかHomeAgentを構築するL3レイヤなのだけど、ローミングをするのにこのCSNを共通化しようなんていうアイデアがあるようだけど、それって本気ですか? って感じだ。 モバイルIPは、v4にせよV6にせよ、三角ルーティングの問題と、HAの単一故障点という問題があるのに、それを共通の一箇所なんかに置かれたら、全国の事業者は、オーバーレイでも使ってそこにつなぐのだろうか? 離散的に分散する移動体サービスのローミングは、Radiusでつなぐのが一番簡単だろうに、どうもそういう概念もないのかもしれない。 高価なシステムを売るのが厳しいので、共有化をしようという発想かもしれないけど、CATV事業者の多くがこの辺りの技術に疎いことに付け込んだ、ベンダーの戦略なのかもしれない。 こんなことでは、地域WiMAXは、当初の設置目的の地域の公共サービスとかブロードバンドゼロへの利用ではない方向にひっぱられ、数年後には不良資産バンドになるのではと心配してしまう。