10年前に地域情報化のきっかけとなる無線システムの調査研究会を行った時の総務省の担当官が、何度かの異動をへて、東北総合通信局に異動になった。 ちょうど、今度の赴任先は、研究関係で直接にお付き合いをしている部門で、また一緒に仕事ができることになる。 というわけで、10年前に一緒に仕事をしたアンテナメーカーの知人と一緒にご挨拶に伺った。 仕事柄たくさんの方々と面識は出来るのだけど、やはり何らかの仕事を一緒に成し遂げたパートナーというのは、とても貴重なものだし、またこの人と一緒に仕事がしたいと思えるのは、実に楽しいものだ。
昨夜、知り合いのインターネット系の研究者であるHさんが急逝したという知らせを受けた。 彼とは、僕が無線LANの通信事業を手掛けた時に、その主要メンバーとして参加してもらい、その後もモバイルIP関係の研究や実証実験などを一緒に行ってきた。 最近は、NICTで新世代ネットワーク研究のプロジェクトの責任者として、極めて多忙な日々を送っていた。 つい、二週間くらい前に、Skypeで挨拶を交わしたのが最後になってしまった。 このとき、彼は”多忙なのは諦めました”とメッセージを送ってきたのだけど、過労がたたったのではないだろうか。 いまでも、僕のSkypeには、彼のコンタクトがアクティブで、その時の会話も履歴上に残っていて、この事実を受け入れて実感するには、少し時間がいるかもしれない。 日本では、数少ないインターネットのアーキテクチャを知り、そして実装も出来る優秀な研究者を失ったというのは、学会的にも大きな損失だろうし、僕自身はやりこの偉大なる友人と再び一緒に仕事が出来なくなってしまったことがとても哀しい。合掌