仕事でおつきあいのある市で、市長選挙を前に青年会議所主催の公開討論会が行われた。 CATVの取材も兼ねて傍聴させていただいた。 今回の市長選挙は、二人の候補予定者があり、その両方が登壇して、交互に政策の説明をした。 討論会といっても、直接に候補者同士や参加者と質疑応答するのではなく、時間を区切って各々の候補者が主張を展開するので、討論と言うよりは演説会のような感じだ。 このあたりは、現在の公職選挙法の縛りのなかでできる、ぎりぎりの方法なのだろうが、主催したJCの人や、NGOの人達の尽力に敬服する限りだ。
今回は立場上、どちらの候補者にも寄った感想は、述べるわけにはいかないが、はっきりいってプレゼンテーションについては、どちも残念ながらビジネスの世界には通用しないかなと思った。 これは、今回の候補者に限らず、きっと日本の政治家の多くがそうなんだろう。 論定整理、メリハリ、アクション、聴衆に対するアピール、どれをとっても、ビジネスの世界でのそれとは大きくかけ離れていた。 もっとも、聴衆もビジネスの顧客ではないので、それはそれで感じたり伝わったりがあったのだと思う。
一番も大事なのは、こういう催しに多くの市民が参加し、感心を寄せているという点で、その民意の高さには感心するものがあった。