昨日書いた村上春樹のスピーチについては、日増しにいろいろな報道が増えている。 実際のスピーチと初期に報道された抜粋では、ずいぶんとその内容が異なる気がする。 某政治家の深酒疑惑の報道でもそうだけど、報道される内容が時系列的に変化するというのは、どうも気持ち悪い。 もちろん、周辺調査や新事実の発覚により、時間経過とともに、報道の内容が膨らんでくるというのは、あたり前のことで、何ら問題がない。 しかし、スピーチの内容とか、記者会見の内容など、ある時間点において明確に存在していたものを、細切れに報道されるというのは、どうなんだろう。 もちろん、紙面の都合、スペースの都合で、概要だけを最初に伝える事には、一定の合理性はあるけれど、ネットのように時間や量を凌駕する伝達形態があるのにも関わらず、最初から誰かの主観に基づいてフィルタリングされる報道というのは、気持ちが悪い。 そういう意味では、生放送、録画動画は、はるかに信憑性が高い。