ITRC(日本学術振興会産学協力研究委員会 インターネット技術第163委員会)主催のインターネットと地域情報化シンポジウムに参加する。 今回は、長年この分野を主導されて来た林先生の退官記念の特別シンポジウムということもあり、インターネットの黎明期からを振り返る話も多かった。 そんななかで、林先生の講演では、地域情報化とICTと地域医療の関連やその取り組みに関する今後のお話があり、改めてインターネットの社会基盤としての需要性が増していることを再認識させられた。 地域医療、包括医療、病診連携などの地域医療の推進において、インターネットや地域イントラネットを活用している自治体や医師会の事例は、多くの地域の参照になものだろう。 ここでは、既にブロードバンドは、つながっていて当たり前で、それをいかに活用するかという時代にあることが前提となっている。 実際に、ブロードバンドカバー率は、既に全国の96%に達しているし、利用世帯数も黒電話世帯数の2/3に達している。 それでも、残念な事に未だに、他の社会基盤に比べると生活に密接していない感が強いのか、公設による基盤整備などには、理解を得られない人もいるようだ。 もっとも、原理主義者というのは、どの分野にもいるので、地道に普及啓蒙を続ける事が必要なのだろう。