国の各種助成制度などは、その公募、交付要領などと、ポンチ絵などで紹介されることが多い。 こういう文章や資料は、多くの場合きちとん読めば、それなりに齟齬のないような解釈になるように、かなり注意して書かれている。 しかし、実際にこれらを読む人の多くは、行政マンでも法律家でもない。 さらには、そのような制度を利用したいという期待をもって呼んだり、見たりする。 こうなると、ご都合主義で拡大解釈をすることになる。 逆に言えば、しっかりと字面を追って、それに希望を照らし合わせて、不適合さえなければ、その制度が利用出来ると判断しても間違うことはない。今日もとある助成制度について、どう字面をみても適用できると思っていた案件があって、念のために担当部局に問い合わせしたら、案の定OKというのがあった。 ただ、この場合でも、各論では文言に疑義があったりするので、そこは個別に確認となるのだが、こういう作業をすると、自ずと質問も明確になるので、直ぐに答えが返ってくる。 きっと、こういう制度設計をして資料を起草する人は、日本語の能力が高いんだろうなといつも感心する。