IEEE802.11のPlenaryで、私たちが提案していたFast Initial Authenticationが、Study Groupとして、承認された。 これにより、Study Groupで、PAR&5Cという文章を作成し、それが承認されると、タスクグループとして、802.11??という標準の制定活動がはじまる。 IEEE802.11へはじめて参加したのは、5年前だったけど、具体的な提案を推進した昨年からでも、1年以上の月日が経過した。 当初は、ストレートに高速鉄道や自動車での利用の標準化として提案していたが、標準の階層構造や参加者の関わりかたなど、多くの事を学びながら,戦略を立て直し、戦術を変えて、ついに今日に至った。
802.11の規格は、沢山あるけれど、言い出しっぺに日本がなることは、おそらくは初めてではないかと思う。 これまでは、米国で標準化が始まり、そこにいろいろと情報を提供し、標準化に貢献をするというパターンが多かったと思うが、今回はゼロからの提案だった。
この標準ができると、iPhoneとかでも、いちいちホットスポットで立ち止まる必要も無く、通過するだけでも安全にネットアクセスを高速に行なうことができるようになる。 たとえば、スタバやマックの前を通過するだけで、twitterや位置情報が更新されたり、株価の最新情報が配信されたりなんてことが実現する。
さてさて、これからいち早く実装を示して、標準化に貢献する企業が、おそらく市場をリードすると思うけど、果たして日本の企業がどこまでついてくるだろうかというところも、とても興味がある。