某キャリアのTopは、twitterで寄せられる多くの消費者からのリクエストに、すかさず、検討しまょう、やりましょうなどと、経営Topとして、迅速な判断で方針決定し、これを受けた現場がその実装をし、実現出来るものからきちとん実行に移している。 もちろん、多くのリクエストの中には、実際の導入にあたって、さまざまな規制や運用上の問題もあって、時間がかかったり、決定を覆さなくてはならないものもあるだろう。
こういうタイムリーな意思決定は、マクロな判断をする経営者と、ミクロな実装をきちとんこなす現場の信頼関係があって、初めてできることだ。 そして、重要なことは、経営者は、器であって、いたずらに器用であってはならないことだ、方針(マクロ)と実装(ミクロ)の領分を自らおかしたり、ルールを無視したりしないことが重要だろう。
一方で、このような、迅速な経営判断、風通しの良い組織というのを、"TOPが何でもできる会社"と勘違いすると、これは痛い会社になってしまうのだが、このあたりは、自分ではなかなか気づかない。 僕も、中小企業の創業、企業者なので、この辺りを常に意識をしているつもりなのだが、なかなかうまく行かないことも多い。 某キャリアのTopの人は、世間ではワンマンのように言う人もいるけれど、とにかく人の話を良く聞く人で、そういう人の周りには、信頼出来る実務者が集っている。 「甘言耳に快く、諫言耳に痛し」が判らない裸の王様的な経営者も、何人か見ているが、こういう人は端から見ていて、とても可哀想だ。