今日は、朝からクライアント先で、課題に対するヒアリング。字面ではなく、現場の声を聞いてみると、やはり問題は技術ではないことが自明だった。
今の時代電子、電機の関係は、要素技術を除けば実現出来ない事は、ほとんどないわけで、問題は実現のための手法の取捨選択なわけだ。しかし、多くの場合、その前に企画そのものの精査が不十分な事に起因している。
こういう場合、如何に早い段階でレビユーをして、そもそも論を徹底的に行なうかが重要なんだろう。各論で進んでしまったプロジェクトに、途中から意見を求められると、そもそも論的なものは正論であると判っていても受け入れられない事が多い。これは、よく言われるサンクコストにとらわれるからだ。
そういう点では、今日のクライアントとの打ち合わせは、比較的コンカレントな状況だったので、効果のあるというか意義のある打ち合わせだった。
結局、組織のなかで何かが動き出す前に、しっかりと深慮できるかどうかは、組織のマネージメントの意識に大きく依存するようだ。だからこそワークフローとして、レビューステップをしっかりと位置づける事が大事だし。そういう時に、自由闊達なる意見が交換できる文化、風土が作られるあるいは許容されるかが重要なんだろう。
オーナー企業や硬直した大企業では、こういうことが出来ない状態になっている事も多く、そんな時に外部の人間が刺激を与えるというのは、それなりに意味があるようだ。この点については、経営と資本を分離する、アメリカ的マネージメントは、成長に優位なのかもしれない。