午前中は某社で、新規事業に関するレスト。参加者に聞いたら、いままで業務としてブレストをした事は、実質的になかったとのこと。これは、日本の企業では、決して珍しいことではない。
僕は,大昔にとある会社に務めていた頃、外部の講師を呼んで、製品のコストダウンについて、合宿でプレストして、KJ法で整理して、部門のTo Doに落としこむなんていう事をした。QCサークルもそうたけど、日本のメーカは、かつてはいろいろとロジカルな手法を取り入れていたのに、製造業の衰退とともに、そういう良き文化も減ってきているのだろうか?
だいたい,日本の会社は、打ち合わせと称する会議がたくさんあるけど、会議体にたいして明確な意思決定権を付与し、その参加者や意思決定のルールを規定するような会議体の運営は、取締役会などとても限定されていることが多い。そして、その他沢山ある打ち合わせとかいう会議は、意思決定でもなく、自由討議でもなく、擦り合わせ確認的なもので、得てしてそういうのが多くの時間を拘束している。
議論なのか、協議なのか、意思決定なのかが判らない、打ち合わせという会議の多くは、実はFace to Faceでやらなくてもいいのにといつも思ってしまう。
グローバル化が叫ばれる昨今、こういう会議運営やロジカルな仕組みを取り入れる事は、多様な人種や文化のなかで事業を進めるのには、とても重要になってくる。阿吽の呼吸という、日本の文化は確かに素敵だけど、それにしがみついてると、先が無い気がしてしょうがない。