EverSenseで開発中の汎用環境センサーのワーキングサンプルが、かなり最終形態に近くなってたきた。これは、来週開催されてるInteropのIoT Worldにも出展する予定だ。
そんなわけで、これに合わせて制作してきたEverySenseのプロモーションビデオも、今朝方無事に完パケとなった。
かつて、Root,Incでは、高速ハンドオーバーなどの技術開発をしていたことから、その技術の実証成果を知ってもらうためにビデオを作ったことがあるし、IEEE802.11aiの実証実験などもビデオによって、その理解者を広めた。
これに対して、今回のEverySenseのビデオは、技術成果の紹介というよりは、サービスコンセプトの紹介で、いわゆるブロモーションビデオのような類だ。
こういうモノ造りをしてプロモーションビデオを作ってとなると、最近はキックスターターなどのクラウドファンディングが、なんといっても広く認知されている。ところが、先月の渡米の時に、このクラウドファンディングについて、複数の人から興味深い話を聞いた。
いま、キックスターターなどをしようとすると、ビデオを作ったり3Dプリンタでプロトタイプを作ったりで、最初からかなりの費用がかかるというのだ。
本来なら開発費などがないから、ソーシャルファンディングだったはずだけど、いまやそこで成功するための投資が必要ということだ。
さらに、これは噂だけであって欲しいのだけど、出店者側が自ら途中途中でドネーションをしているケースがあるらしい。クラウドファンディングでは、一定の調達額に満たないと無効になってしまうこともあり、所謂「さくら」的な行為をするケースもあるとのことだ。
とある、VR系のスタートアップは、キックスターターへの誘導のために、フリーウェイ沿いに大きな看板広告を出していて、どう考えてもその広告費用のほうが調達希望額より大きいなんて話もある。
つまりは、クラウドファンディングは、もはやプロモーションの一つであり、ここに頼ることなく一定の投資をしていないと成功しないということらしい。
ここ数年、シリコンバレーでも日本でも、モノ作り系カンファレンスとか、ハッカソン的イベントやスタートアップのピッチイベント等がかなり盛り上がっている。しかし、これらを仕掛けてるのは、スタートアップじゃない周辺産業(コンサルとか支援産業とか) なわけで、そこは決してポランティアじゃないという構図が見え隠れする。
というわけで、クラウドファンデイング主催会社を含めて周辺産業が、うまいことスタートアップを乗せて、美味しいとこを持っていくという構図があるとすると、そろそろ大きな変化が出てくるかもしれない。