今日で、三日間のInterop 2015が終了。以前に比べたら会場の大きさも、出展者数も、入場者数もかなり少なくなったけど、楽しい三日間だった。
自分自身も、1998年の最初の出展の頃と同じような規模感で、新鮮な気持ちで出展者となった。また、たくさんの旧知の人との再会もあって、彼らがみんな業界で楽しいことに取り組んでいるのも変わらない。
一方で、僕がRoot,Inc.でInteropに出展したり講演してきたことが、いまやコモディティーになったことを、つくづく感じた。それは、なにかというと無線LANだ。1998年に無線ルータなんてものをだしたのはRoot,Inc.しかなかったけど、いまや大手が軒並みおなじような製品を出展している。
その傾向で面白いのは、スタジアム用とかの屋外型を各社がそれなりに取り組んでいることだ。そして、これらの製品をみると、アルミダイキャストのシャーシにいてれ、IP65くらいの防水性なども、しっかりと配慮されている。
一時期、無線LANは、とても屋外に置くことを配慮していないような製品を、プラポックスに入れて屋外用ですなんて展示をしているとこが多々あったけど、ここにきて、それなりに皆さん真面目な設計になってきた。
また、屋外アンテナの充実もそれなり各社している。日本で、無線LANに高利得の屋外アンテナが使えるように制度改革をしたのは、1998年くらいのことで、あの時の努力は無駄にならなかったなと思う。
無線LANのこういう展開は、本当に15年くらい遡った景色を見ているようで、なんだかデジャブだ。
Root,IncもMobile Internet Serviceも、僕が起業した事業は、いつも既存の制度や規制に変更を求めた。そして、その都度、正面から官庁と対峙して、ともに制度改革にも取り組んだ。
最近、イノベーションをという言葉をよく聞くけど、本当にイノベーティブなものに挑戦するときには、常に既得権益や既存規制への変更や、新しい制度設計を伴うものだ。そういう意味では、EverySenseも既存の情報のあり方に一石を投じる面はがある。
そんなわけで、今回の来場者の反応などでも、やはりいままでにないこと、気付いてないことに挑戦している感は、とても感じられたのも、無線ルータやモバイルインーネットのスタートと同じだ。