今日のデータ流通推進協議会(DTA)の理事会のなかで少し話題になったのだが、テーマ別の技術基準の前に、グラウンドデザインの共有が重大とつくづく思った。
いま関係しているいくつかのプロジェクトやDTAの技術基準では、APIとかデータ品質とかリファレンスアーキテクチャなどのテーマ別に議論をしていることが多い。
しかし、その前提となるグラウンドデザインに対するコンセンサスが十分でないよう思えるのだ。技術基準とか標準を作成する上で、大事なのはその出力として、何を生み出すのかだ。この辺りが、曖昧なのに、特定の部分的テーマ(APIとかリフィレンスアーキテクチャとか品質基準とか)の議論をスタートするのは、かなり危険な行為に思えるのだ。
まぁ、個々のテーマとして、こういう言葉をかぶせるのは解るんだけど、その位置付けが曖昧だと、結局のところ社会実装が進まないで消えていくだろう。
大所帯で、何かの成果物を出すには、細部の議論ではなくて、大きく合意できる部分を明確にしていくことが良い。すくなくとも、絶対的に関係者が合意できることを明確にし、そこから細部に下りていけば良いのだ。
この前も、某省の会議で、設計はトップダウン、実装はボトムアップと発言したんだけど、なかなかこれが通じないのはなんでなんだろう....