ファンレス小型サーバー
5年くらいずっーと使っていたサーバーを、ようやく更新した。
5年前に購入したタワーで、FreeBSDを使っていたのだが、メンテする時間も無く、限りなく放置状態だった。
自宅のサーバーといっても、やることはメイルサーバー、WEBサーバー程度なので、基本的にはGUIなどは不要ということで、知り合いのPDXさんのSlim Ultra Microサーバにしてみました。 小型、ファンレスで、本当に静かでいいです。
メンテナンスも考えて、OSもDebianに移行して、MTAもPostfixになりました。 そんなわけで、いろいろといじり出したら、tDiaryも入れることになっちゃたけど、何日続くことやら....
ご挨拶
というわけで、まずは新年のご挨拶。
皆々様、新年あけましておめでとうございます。
ちょっと硬いけど、私の送ったメイルから...
旧年中は、大変お世話なり、誠にありがとうごさいました。
昨年は、ルート株式会社とアライドテレシスホールディングス株式会社の経営統合を行い、小職は従来職であるルート株式会社CEOに加え、アライドテレシスホールディングス株式会社のCTOの重責を拝命し、アライドテレシスグループの一員として事業推進に従事しております。
おかげさまで、統合から半年を経て、皆々様により良い業務、製品の提案を通じ経営統合の効果を共有いただく機会も増えてまいりました。
本年は、さらなる製品、ソリューションの提案により、より多くの社会貢献と企業価値の向上に努めたく、引き続き皆々様のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
仕事は、明日からだけど、総務省などの官公庁は今日から仕事はじめなので、総務省に新年の挨拶にいく。
昨年は、ワイヤレスブロードバンド推進研究会の構成員を拝命し、研究会でいろいろと発言する機会を得た。
この研究会の報告は、昨年12月にパブリックコメントを終え最終報告書となった。
個人的には、もっと抜本的な改革案(電波資源と事業資源の垂直分野利政策など)を期待したのだが、かなり短期的に課題報告となってしまた。 また、Wi-Maxのような無線LAN的、自営系用途と、携帯電話のよな事業者系用途がともに、2.5GHz帯の利用を期待し、双方の利用可能性を併記したものになった。
この報告をうけて、即座に"総務省 Wi-Maxに2.5GHzを開放"なんて記事を書いてしまうメディアの多さには、辟易してしまう。
1/1付けで、勤務先の組織変更が発令された。 組織は、常にその時代に合わせ変化していくことを求められる。 しかし、変化に適応できるかどうかは、人によってかなり違う。 組織は、機能要素により構成され、そこに適材適所の人的リソースが配分されることが望ましい。 箱をつくっても、魂がなければ何の意味なく、配置される人のモチベーションとスキルが、配属先の機能にマッチすることがベストであるが、最初から多様で、十分な人的リソースが用意されていることはない。 そういう意味で、いかに組織変更後に、そこに配置された人間が変化し、成長するかが鍵となり、それを育て、見ていくことは楽しい。
というわけで、今日は新組織の面子とのキックオフで一献、まったく違う個性が集まり、互いによい刺激をうけて、変化、成長する可能性を感じた。
同僚が、LAPTOPをThinkPADに更新し、Skypeの導入をした。 圧倒的に出張が多く、飛び回っているのて、SkypeやY!メッセンジャは、欠かせないツールになっている。
会議も直接Face to Faceで出席できない場合、Skypeで参加している。 Vskypeも十分に実用的だが、カメラを持ち歩かないので、あまり使っていない。
Skypeは、コンタクトの表示に階層化ができなのいが、唯一の不満である。 僕と仕事する人は、基本的にSkype/Y!Messneger/MSN Messengerなどを入れてもらっているのだが、いまはSkypeに登録してあるコンタクト数が一番多い。
トラックバック用のPlugInをいれたら、どうもRubyのエラーがでて、このサイトが読めなくなった。
リモートで、いろいろやったがどうもわからんので、結局 再インストールして復旧した。
というわけで、実は、1/4-6の記事は、全部今日書いたりしている。
ちょっと 望ましくない人の長話につかまっちゃった時とかに、都合よく携帯がなってくれたりすると、すいません ちょっと電話とかいって逃げれる。 ポケットの中で、何気に外から直接さわれるボタンを押すと、1分後に着信音がなるような機能がつくと嬉しいと思うのは、僕だけだろうか?
国内携帯シェアで絶好調の某メーカーの携帯開発している人たちとは、もう23年くらいの付き合いがある。 付き合いだしたころは、オーディオやコードレス電話の開発をしていた。
その開発している知人との過去のやりとり
知人「携帯にメール機能(ショートメイル)つけたんだけどどう思う?」
私 「えっ? なんでこんなんでメイルするの? ありえないよ!....」
......大ヒット.....僕も いま使ってます。^_^);;
その数年後
知人「今度さ、携帯にカメラつけてみたんだけどどう思う?」
私 「いまどきデジカメは高画質、小型傾向なのに、誰が携帯で写真とるのよ?」
.....大ヒット.....とうぜん使ってます...はい(汗);;
さらに数年後
知人「今度さ、LEDでのフラッシュ機能をつけたんだよねどう思う?」
私 「うーん..いままでの経緯があるからなんと言っていいやら..」
知人「いやだから、ほら駄目とか売れないとか言ってくれない? 真野ちゃんに駄目だしされると売れるんだよね」
.......何もいえません....
週末は、NPOの事務局業務に時間をさいてる。 今日は、初年度の事業報告をまとめたのだが、ちょっと苦労した。
地方自治体のNPO関係のサイトには、すべて様式がダウンロードできるようになっているのだが、内閣府認証についての様式ダウンロードサイトが見当たらない.....しかたないので、市販の実用本にでている様式で記載した。 どっかにあるのかな......
さらには、電子申請しようとしたら、PKIの認証がうまくいかない。 これも時間がないので、郵送にした。
コンタクトの階層化ができないと書いたが、こんどのVer2.0ではグループ化ができるようになった。
今日からちょっと出張続き、今日は夕方に博多にはいり学術関係者と一献、博多港の市場会館にある料理屋で夕食となった。 福岡には年に何回かくるが、やはり魚は楽しみでしょうがない。 きょうは、あらの刺身を食したがこれはかなりいける。 しかし、この市場会館というのは、どうみても飲食店が入ってるビルにはみえない、港の事務ビルなのに、そのなかにある店舗はいきなり街の居酒屋風というのがなんともいえない。
今日の日経によれば、政府は基幹網をIPv6に移行するそうだ。 たしかに、いまのIPv4は、そのアドレス空間に限界があり、IPv6への移行はアドレス問題に対する明確な解と思う。 しかし、それ以外にIPv6でなくては困ること、IPv6が解決することはというと、なかなか答えに困る。 それにもかかわらず、報道などでは、IPv6の導入理由としてセキュリティが強固のような書き方までしている。 これは、あきらかに技術に対する間違った、あるいは誇張した評価であり、IPv6に期待する(あるいは、それを唯一の研究の拠り所にしている)技術者が扇動しているとしたらかなり悲しい。 IPv6 は、IPv4より技術的にいろいろと良い点があることは間違いないだろうけど、それがマストであったり、それが全ての課題を克服すると妄信したり、妄信させたりするのは、明らかに技術のない人間のとる行為でしかない。 よい技術とは、非技術者にとって明確な幸せを示せるものであるべきだろう。
NICTの助成をうけて行っているマルチプラットホームモバイルルーターの研究開発は、今年が3年目の最終年となる。 今年は、福岡、天神を走る巡回バス(通称100円バス)を、PHSと無線LANをつかって、常時接続状態にし、バスの乗客に向けた、リアルタイム、リアルポジションな情報提供など、より具体的なビジネス創出を目指した実証をする。
今回の実験については、福岡市を中心に、福岡の企業が多数協力してくれている。 こういうことに取り組もうとするとき、地域の企業が一致団結して協力してくれるのは、本当に地域の力だと思う。 東京だと、なかなかこういうことはできない。
夜は、広島に移動して、某メーカー(携帯電話でシェアNo1だそうだ)の旧友と夕食、かれこれ23年くらいの付き合いになる。
お目当ての牡蠣亭は、休みだったので、流川の老舗で牡蠣などを食べ、そのあとJazz SohoでLiveを聞き、さらにもう一軒。 寒さも気にならない楽しい夜となった。
またしても、情報産業省の話題がでてきた。 ここ数年、いつもこの話題がでては消える。 中国や韓国では、ずいぶん昔に、日本の旧郵政省と通産省にあたる省を統合して、情報産業省的な省ができた。ここで、また巨大な省庁をつくるより、いまやるべきは、インフラなどの公共財の行政と、その上でのビジネス(事業)の行政を分離することだと思う。 特に、通信、放送は、電波行政と電波を利用した事業(通信事業、放送事業)行政がすべて、単独裁量権の元にあるから公平性や時代にあった規制緩和が進まない。 先の携帯電話事業の新規参入にしても、事業法はすでに緩和されているのにもかかわらず、電波割り当ての免許によってコントロールされた。 ところが、新規参入した事業者は、みなMVNOをやるのだから、これまた面白い。
早朝、新幹線で大阪に移動。 山陽新幹線に乗るときは、レイルスターにすると、オフィスシートといって 電源コンセントのついた座席があるのでこれを利用している。 ただ、時間帯によっては、のぞみのほうが早いこともあり、その場合には、のぞみにする。 のぞみも700系かなんかだと、各車両の最前列と最後列のシートには、電源コンセントがある。 ただ、自動券売機で指定席を買うときなどに、こういう細かい指定ができないのが不便で、窓口にならばないとならない。
以前は、カードもJR発行のものしか受けつけない自動券売機などがあったが、この問題は最近はかなり解消された。
しかし、福岡-広島-大阪-東京と移動するので、乗車券は最初に博多-東京間を購入して、途中下車としている。 こういうときは、自動改札がとおれない。 自動改札にしても、券売機にしても、いまや優秀なCPUが搭載されているのだから、こういうソフトで対応できるところは、もうすこし利用者本位にならないだろかといつも思う。
北京で、NorthAsiaな人たちと、2006年のキックオフミーティングに参加、韓国、中国、台湾、フィリピン、日本から50名強が参加。 ワイヤレスの戦略についてプレゼンをする。 さすがに、朝からのフルデイなミーティングで、皆そこそこにお疲れの様子。
それでも、ミーティング後のディナーでは、さすがに良く飲み、良く食べる。 これこそが、中国圏ビジネスのエネルギーの源泉かもしれない。 NorthAsia地域で、僕の担当しているプロジェクトについて、最初にそれなりの成果をあげた人には、アワードを出すことを宣言。 とにかく、チャレンジ精神があって楽しい。
出張中などは、可能なかぎりメッセンジャやSkypeのプレゼンス機能を使って、居所を明示している。 北京についてプレゼンスを更新したら、すかさずLA在住の知人からメッセンジャで呼ばれた。 用件はというと、北京のスタバで期間限定のぬいぐるみを買ってくれないかとのこと。 彼女は、スタバグッズコレクタ(この存在は、彼女のコレクションをみて知った)で、いろいろな国のスタバグッズ(マグとかプリペイドカード)を集めている。 余計に入手したものは、イーベイとかで売るそうだが、プレミアムものはたいそう高値がつくそうだ。
プレゼンス機能は、携帯電話についてくれないかなと以前から思っている。 普段 時間がすれ違い気味の人が、都合の良いときに着信可能だったら、ちょっと声を聞いてみようなんて、新しい呼が発生するだろうから、キャリアだって悪い話ではないと思う。 もちろん、プレゼンスのon/offや多忙中などの表示は、着信側がコントロールできるので、この機能を追加したからといって、煩わしさが増す訳ではないだろう。
というわけで、北京出発前に王府井あたりまで、スタバグッズを探しに出かけたが、残念ながらお目当てのグッズはありませんでした。
しかし、北京はマックとかスタバが多すぎる。
ちょっと、王府井小吃街を覗いたら、日本のたこ焼きの屋台があった。 作ってるところをみたら、いまいちだったので、食べるのはパス。 しかし、3個で4元=60円は、ちょっと高くないかな?
ニューヨークに移動するために、北京の空港についたら、シカゴ行きは、3時間の遅延。 シカゴからの乗り継ぎ便を確保して、なんとかNYには行けそう。 ということで、ラウンジでお仕事モード。 しかし、ここのラウンジの無線LANは、携帯電話の中国移動通信をもってないと使えない(SMSでパスワードをくれる)。 ドイツなどは、VodaPhoneがやってるけど、WEBでもカード課金で使えるのに... ということで、ちょっとしかない電話回線の口はいっぱい、ようやく空いたので、アナログでダイヤルアップ。 いつまでたっても、アナログは捨てられないな...ワニ口クリップとか針を持ち歩かなくてもよくなったけど...
北京−シカゴ便の出発が3時間遅れたため、ニューヨークについたのは、ぎりぎり夜12:00前だった。 シカゴでは、40分くらい乗り継ぎ時間があったので、ラウンジでメイルだけチェックした。 アメリカの場合は、圧倒的にT-mobileのWi-Fiサービスが空港では強い。
昨日も書いたけど、北京の場合は、ChinaMobileの携帯ユーザーしか使えない。
仮にアカウントをもっていなくても、その場で安全にアカウントが購入できて使えるほうがありがたいのだが、セキュリティとのトレードオフでなかなか簡単にはいかない。
このあたりをなんとかしようというのが、IEEE802.11uで、議論されている。
私の会社では、このTGuに参加て、プロポーザルを出しているが、日本の企業は、あまりこういうところには出てこない。
やたら寒いなと思いつつ起きて、外をみたら雪が積もっている。 大した積雪ではないのだが、氷のように雪の粒が固まっている。
というわけで、遅めにちょっとベットから出て、ホテルで朝食し、Midtownの書店まで行くので、外にでたら強風で本当に寒い.....これがNYの冬なんだと実感。
朝食でベーグルを食べながら、ふと十数年前の事を思い出した。 カリフォルニアではよくベーグルを食べていたのだが、オハイオで朝食にベーグルを食べていたら現地の人に、貴方はJewish? と聞かれたことがある。 当時、東河岸では普通にベーグルを食べていたはずだか、オハイオの田舎町では、ベーグルはJewishの食べ物というイメージが強かったようだ。 こういうのは、差別ではなく、まさに移民の国ならではの出来事だと感じた。
アメリカでは、レストランで食事を頼むと、ドレッシング、パンの種類、ステーキの焼き方、付け合せ、デザートと、まさにいろいろなオプションが選択できるというか、聞かれる。 駐在の人などには、これかめんどくさくて、ファーストフードにしか行かない人もいるらしいが、これなどはまさに多様性の国であり、選択の多さが重要視される好例だと思う。 コーヒーのミルクも最近はフレーバー流行で、本当に種類が多い。 こういう個々人の多様性を許容するというか尊重するのは、やはり多国籍国家から来るのだと思う。
中国などは、四川、広東、上海、北京などの地域ごとの料理の種類は多様だが、レストランで料理を個々人に合わせて調理するなんてことはない。
多様性という意味では、TV放送、FM放送のチャンネル数の多さは、日本と圧倒的に違う。 日本でもスカパーなどでPPVのチャネルは増えているが、圧倒的にマイナーだ。 これを、日本ではTVがただという習慣が強いのが問題だとする人がいるが、アメリカだってTVはただだった。 国土の広さがCATVを普及させ、結果として多チャンネル化を推進したという見方もあるが、結局は消費者が多チャンネル化を望んだのであり、それに技術や事業者が応えてきたのだと思う。 一方、日本ではやはり単一民族的とでもいうのか、個性よりも協調が重んじられ集団的行動が多い。 圧倒的にクラスのみんなが見ている番組があるときに、ひとりだけ違う番組を見ていたりすると、その子は学校で仲間はずれになったりすることは容易に想像できる。 そもそもの国民性とか歴史の異なる環境なのだから、単純に他国を真似して多チャンネル化をすることは、かなり大変なわけだが、通信事業などをやってる人にこういう話しをすると、ちょっと納得しながらも、言葉を飲み込まれてしまう。 そんなときは、大人の解決作として、"まぁ いままではそうだけど、だいぶ変わりつつあるから これからは違うよね"と言うと、"そうですよ!"と自分を納得させてくれる。 これからって....何年かかるのよ? という問いには決して続かない。
仕事では、圧倒的にMS-Office系のアプリケーションを使っている。
MS-Wordにしても、PowerPointにしても、作章を助けるために多くの機能がついてる。 とくに、アウトラインの機能は人間の思考力を補完してくれて、非常に助かっている。 ところが、この機能は以外と使わない人が多いようだ。 せっかく、パワーポイントなどでもタイトルや階層レベルと書式が連携しているのに、ベタなテキストボックスをやたら張ってあたりする資料をもらったりすると、編集するのに苦労させられる。 ワードで文章を書くときも、まずはキーワードなり章立てなりをプレーンテキストでささっと書いて、その上で肉付けをしたり、章立ての変更をしたりしながら、最後はスタイルで見た目を整えていくことがとても楽でいい。
こういう思考なり作章なりを助ける機能を使うことは、どうも日本人にはなじみが少ないようだ。 表計算ソフトも、ワープロソフトも、絵描きソフトもそれぞれに適した目的があるのに、なんでもかんでもエクセル一本とか、ワード一本という人もいる。 本当に驚異的にエクセルだけですごいドキュメントを作っちゃう人がいるが、これをエクセルの達人と見るのはちょっと違うだろう。 配偶者が某有名なパソコン教室に通ってるので、聞いてみたら何十時間もあるコースなのに、アウトラインの使い方や、表計算ソフトとワープロソフトの役割と、それらを統合した使い方などの部分は、教えないそうだ。 単純に、見た目の動きのことだけを教えるらしい。 最初に、実装とは一線を画して、きちんとアーキテクチャや体系というものを教えて、その上で実装の教育をすべきなのに、どうもいきなり即物的なところから教えていくようだ。
じつは、これはソフトウェア教育でも大きな問題となっている気がする。 僕は、もともと電気、電子工学系で、子供の頃からラジオ屋だった。 確かに高校時代にHITAC10というミニコンでFortrunを書いた(パンチした)記憶はあるが、初めてソフトウェアを書いたのは、大学の研究室でつかったグラフィック端末だったし、その後は、もっぱらハンドアッセンブラで組み込みマイコンのソフトを書いていた。 しばらくして、PC(IBM5550)上で業務アプリを短期的に書く必要が発生し、会社の上司で数理(情報工学)出の先輩に、プログラミング書法、プログラミング作法などを与えられ、これがソフトウェアに対する大きな意識の転換になった。 これらの教科書では、Ratforという教育用の言語を使ってかかれており、それは実際に動くコンパイラなどまで用意されていたようであるが、世の中でだれも使っていない言語である。 このため、この言語で習うことは、普遍的な基礎であり、即物的な実装依存したパターン記憶ではない。だからこそ、ここで覚えることは応用が利くわけだ。 ところが、某国内の大学などでは、はじめてのC言語みたいな実装依存の教科書で、いきなり実装的な教育がされてしまう。 こういう形で教育されたら、なにが実装の問題なのか、なにが言語の問題なのか、アーキテクチャなのか、データ構造なのかなんてことは、わからなくなってしまう。 なにかを覚えるには、基本的な概念をきちんと抑えて、その上で実装を知るべきである。 さらには、最近は開発のターンアラウンドが短い(計算機センターで二日待つなんてことはない)ので、設計する前にいきなりキーボードを叩いてコードを書いてしまうし、コードの間違いは、その場でBSキーで直せて、すぐにパッチが当てられる。 そんな教育と環境の性だろうか、とにかく設計をしないソフトウェアエンジニア(というか なんちゃってソフト屋)が増えていると感じてしょうがない。
しかし、グランドデザインを書いて、詳細設計をするということが苦手なのは、政策などの策定でも多々見られるので、国民性なのかもしれない。
NYの地下鉄は、単一料金なのだが、券売機で切符を買うときは、まず買いたい切符の種類を選ぶ、次に料金が表示されその料金を投入する。
これは、香港の地下鉄も、ワシントンもそうである。 最初にどこまで行きたいか? あるいは、どういう券を買いたいか(一回券、一日券など)をいれると、金額が表示されて、それからお金をいれるというのは、とても自然な流れで、窓口でxxxまで1枚というと、xx円ですといわれるのと変わらない。 ところが、日本の券売機は、最初に行き先の値段を別なリストで調べて、それから金額ボタンを押して、金額を入れる。これは、どうみても利用者にやさしくない。 たまに、外国人が券売機の前で困っているところに出くわすし、香港などでは切符の買い方にとまどっている日本人がたまにいる。 日本の鉄道網は、圧倒的に広域なので、昔の券売機では、行き先ボタンを沢山置けずにこうなったのかもしれないが、いまはソフトボタンで、階層化表示もできるんだから改善されてもいいのに、未だ金額入力先行型が多い。 こういうのも、システム設計の弱さだと思う。
もうひとつ地下鉄ネタ。 香港の地下鉄は、二つの路線の乗り換えは、二駅を使い常にに乗り換える路線が同じホームで乗り換えられるように配置されている。
こういうのも、システム設計だと思う。 まあ、日本よりは圧倒的に近年に設計されたことと、少ない路線数だからできるんだという意見もあるかもしれないが、これもシステム設計の弱さなんだと思う。
交差点の信号システムで、対向車線を横切る右左折(日本では右折、アメリカでは左折)の時の処理は、日米では違う。 日本では直進信号がまず青になり、黄色、赤、右折信号となる。このため、遠くからそれなりの速度でくる直進車両が停止するかどうかの見極めを間違えて、右直事故が発生する。 右折レーンが空いてる時は、右折車両も走行状態で見極めをする。 アメリカでは、停止状態から最初にに左折信号(日本での右折)が点灯し、しばらくして左折信号が赤になり、直進信号が青に変わる。 左折が始まる時点では、確実に対向車線は停止しているので安全だし、左折車両が止まるかどうかの見極めをする対向車線の車両は停止状態で相手の挙動を見極める。 さらには、直進してくる車の挙動を見極めるよりは、左折してくる車の挙動を見極めるほうが動態速度も低いし、視認性からも容易だ。 交通システムの設計というのは、相当昔からやられているので、きっとどっちが安全かなんていう比較検証もあるんだろうけど、直感的にはアメリカ式のほうが安全だと思うし、時差式とかいうわけのわからん信号もいらない。 こういうのも、システム設計なわけだ。
池田信夫さんとは、彼が経済産業研究所にいた頃に、僕がやっていた無線LANの事業モデルに興味をもってもらったことがきっかけで、いろいろと議論させてもらっている。 ひたすら回路図やソースコードと睨めっこして、半田付けをしてきた僕には、経済学や経営学はとても刺激的だ。 最近は、MOTとかいう技術経営論もあるが、いづれにしても実践主義の僕にとって、自分の実践したことをそれとまったく関係ないところで書かれたり研究された学問に照らしてみて検証するのはなかなか楽しい。
池田さんのBlogにあるロングテールだが、僕はかねてからインターネットでビジネスになるキーは、"あなただけよ"物だと言ってきた。 ブロードバンド環境の整うよな国や地域では、ロジスティックは大きく発展しているわけで、インターネットを使って地方の特産物を販売なんていうことをしても、既存ロジスティックに適わない。 実際に東京では、日本中、世界中の名産品がいとも簡単に手に入る。 そういう意味で、マスマーケットなビジネスをインターネットでというのは、なかなか厳しい。 一方、個々の消費者に特化したきめ細かいサービスを行うためには、個々の消費者とダイレクトにコミュニケーションができる仕組みが必要で、インターネットは効率的にこういうCRMが構築できる。 となると、そのうえで提供するものは、顧客に特化したカスタマイズしたサービスとなる。 カスタマイズ=あなただけよ の最たるものは、ギャンブル、証券、アダルトだろう。 いづれも、他人と共有したり他人に知らしめるものじゃない。 そんなわけで、このロングテールという経済学的な解析とは別に、実態としてもカスタマイズ=ニッチがインターネットに向いてることを感じる。 カスタマイズを認めるということは、多様性を認めることであり、多様性が美徳なアメリカがインターネットビジネスで先行している理由がわかる。
上記の池田さんやその仲間が、昨年情報通信政策フォーラムというシンクタンクを立ち上げた。 昨年の上期は放送と通信の融合について、下期は電波政策について連続セミナーを開催し、僕もいささかお手伝いをさせていただいた。
このセミナーは、少人数で講師の講演のあとに、結構熱いディスカッションをして、なかなか楽しい。 2月には今年度の集大成で、以下のシンポジウムが開催される。
通信と放送の融合が話題になっている。地上波テレビのデジタル化が進むにつれて、通信網を通じて放送コンテンツを送信することが、計画の補完手段として注目されるようになってきた。一方、通信事業者を中心に、ビデオ映像のオンデマンド配信がビジネスとして動き出している。情報通信系企業と放送系企業の間で買収合戦も起きている。これらさまざまな動きを説明するキーワードが「通信と放送の融合」である。 しかし、この言葉は、語る人によって別の意味で用いられているようだ。それを反映するかのように、「通信と放送の融合」が作り出していくであろう未来の姿も、人によってイメージが異なっている。このシンポジウムは、各界の識者の意見を戦わせることで、「通信と放送の融合」の真の姿を明らかにすることを目的とする。
共催または後援:日本経済新聞社(予定)
場所:日経ホール(定員596名)、入場無料
月日:2006年2月22日(水曜日)
入場希望者は、info@icpf.jpまでお申し込みください。先着順で締め切ります。
12時40分:開場
13時05分:総合司会兼趣旨説明 池田信夫(ICPF事務局長)
13時10分:講演1 松原聡(東洋大学教授、通信・放送の在り方に関する懇談会座長)
13時35分:講演2 林紘一郎(情報セキュリティ大学院大学副学長)「通信と放送の融合と法制度」
14時00分:休憩
モデレータ:山田肇(東洋大学教授)
パネリスト:
鈴木祐司(NHK解説委員 兼 放送文化研究所主任研究員)
関口和一(日本経済新聞社産業部編集委員)
中村伊知哉(スタンフォード日本センター研究所長)
西和彦(尚美学園大学教授)
藤田潔(情報通信総合研究所代表取締役社長)
宮川潤一(ソフトバンクBB常務取締役)
各パネリストの発表(各8分)
討論(各20分ずつ3テーマ程度)
テーマ1:通信と放送の融合は誰のビジネスチャンスか
テーマ2:通信と放送の融合の隘路は何か、どう解決するか
テーマ3:通信と放送の融合と公共性、言論の自由
16時15分:閉会
今日は、早朝にNYを出発して、サンフランシスコへ移動、パロアルトで知り合いのベンチャキャピタリストに、新年の挨拶をしてから、サンノゼのオフィスで打ち合わせ。NYは本当に寒かったし、毎晩日本とSKYPEで会議だったので、NYらしい食事もなく、ミュージカルもJazzも無し(まぁ いつものことだけど)。 日曜日の昼にMidtownの書店にいった帰りに、ブティックをのぞいたら冬物バーゲンで、50% Offとかいう札に魅せられて、ジャケットとコートを買たことが、まぁせめてもの出張気分。
NYへ来た目的は、仕事で取り扱ってるソフトの開発会社との打ち合わせである。 出張中だろが社内にいようが、IPリーチャビリティがあれば、SKYPEやネットミーティングなど様々なツールで離れた場所にいる人と情報共有ができる。 いま、関係しているソフトは、これをシンククライアント的に行うもので、個々の参加者の端末に必要なのはインターネットブラウザだけで、ドキュメント管理、相互編集、ホワイトボード、ビデオ会議、音声会議、チャット、リモートデスクトップなどを実現する。 今回の目的は、開発課題の整理と製品化への道付けで、実際に作業をするフィリピンのBUの責任者にもNYに着てもらい打ち合わせとなった。 僕がコードを書かなくなってから、おそらくはもう10年近くになるのたが、ソフトウェア開発の基本は何も変わっていない。 今回も、打ち合わせで行ったことは、個々の言葉の定義の共通化や過去の課題の番号付けによる整理、今後の課題のリストアップや必要な協業のための仕組みを明確にしたことだ。 まぁ、こういう業務の整理というのは、ソフト開発だ、業務提携だ、財務処理だということには関わらず共通なわけだが、専門用語が出た瞬間に、その道の専門家がいないと進まないような錯覚にとらわれ、頓挫したりすることは多々ある。 専門分野のことを、非専門の人間にいかに共通の言葉で説明し、本筋を理解させるかこそが、職務遂行に必要なスキルなのだが、”あの人達には、わからないから”なんて言葉で、相手方を非難し、職務進行が進まない言い訳にする人が多いなぁと最近は感じる。
いまや、日本は9000万世帯が高速、または超高速でインターネットに接続可能な環境が整っているブロードバンド大国だそうだ。 確かに、インフラ面では、とても良い環境がそろっている。 しかし、生活のなかでどれだけインターネットによる恩恵を受けているか、どれだけインターネットなサービスを受けているかというと、日本は圧倒的にサービスが少ないと思う。 夕べは、フィリピンから着ていた同僚が寝不足でダウンしていたので、一人でホテルの近くの日本食レストランに行った。 ウォールストリートの金融街の中なので、夜はそんなに人通りも無く、この店も圧倒的にケイタリング(出前)が多いようで、電話での注文があり、出前にスタッフが出かけていくのを眺めていたのだが、面白いことに気づいた。 店の片隅にあるPCが、たまになにかを喋り、プリンタが何か打ち出す。 店員は、その紙をみて、厨房にオーダーを入れている。 店員に聞いたら、あらかじめ登録したユーザーはWEBでオーダーをすると、このシステムがオーダーを受けて、オーダーシートを印刷するそうだ。 特別、大手のチェーン店とかではない、こういう小さな店がインタネットで当たり前にオーダーを裁いている。 ホテルの予約をインターネットでするのは、いまや日本ても普及しているが、多くの場合インターネット予約の時に、住所や氏名、会社名などの情報を入力しているのに、チェックインの時にまた宿帳に記載を求められる。 アメリカとかでは、チェックインの時に必要な事項がすでに印刷された紙を出されて、サインだけすることが多い。こういう点も、サービスの普及の差だと思う。 以前に総務省の研究所の仕事で、日本のインターネットを概観する研究の手伝いをしたが、こういうサービスがいかに利用され、浸透しているかをちゃんと統計的に調べないと、いつまでたっても箱物だけで魂がないことになる。 インターネットリテラシーという意味でも、インターネットを利用している世代範囲は、日本より圧倒的にアメリカの方が広範囲だろう(老若男女ね)。 インターネット=メイル&WEBという感覚から脱皮していくような、普通のサービスが創出されるかが情報通信の発展の鍵たろう。
出張中は、ホテルの部屋に着くとPCをインターネットに接続し、インターネットラジオをBGMにしている。 Star101.3が一番よく利用しているのだが、ここの場合、いま演奏されている曲は、常に表示されるし、時間毎に演奏された曲も後から調べたりできる。 また、米国発行のカードがあれば、1曲99セントでダウンロード出来るサイトと連動している。 車でFMを聞いていて、いい局だなと思ったら、後でWEBで大体の聞いた時間帯から曲名を調べることができるし、トレイラーを聞けば確認もできる。 こういうサービスは、本当に良く出来ているなと思う。 それにしても、日本のiTune Music Storeは、曲がなさすぎ。
情報通信政策フォーラムのシンポジウムのテーマでもある放送と通信の融合だが、ソニーのローケーションフリーTVに代表されるように、もはや通信を放送コンテンツを遠隔地に届けるために利用する技術は民生機器に搭載されるまでに廉価なものとなったし、通信の帯域もそれが利用可能なレベルとなった。 海外に居住している人にとっては、日本のTVが見れることはとても魅力的だ。 帯の連続ドラマなどは、合法的なレンタルビデオもだいぶ出回っているが、全ての番組を網羅しているわけではないし、野球やサッカーなどのスポーツ番組、ニュース番組など旬が大事なものは、ビデオにならない。 ロケーションフリーTVなどは、著作権、著作隣接権などについて、製品が私的利用の範囲を逸脱しないように配慮されて作られている。 昨年は、録画ネットとかクロムサイズなどが訴訟され、敗訴する裁判が相次いだ。 これらのサービスだったり機器の提供形態は、新しい時代のものであり、従来の法律や判例に沿って判断するのは適切とは思えない。 訴訟では、放送局側の権利を保護することが主たる訴訟理由と判決理由であり、消費者側の利用権利をどうするかが争点にはなっていない。 利用者が放送を楽しむ権利が一方的に放送を提供する側の論理のみでコントロールされるとしたら、これはとてつもなく恐ろしいものだ。 もっとも、消費者側には選択の自由があるので、市場原理が働けば、供給者側の一方的な論理の押し売りは死滅するはずだが、残念ながらこれは代替のものがある場合であり、放送局連合(民法とNHK)に対する代替は存在しない。 そういう意味では、インターネット放送が放送局連合(民法とNHK)に対抗できる位に独自のコンテンツを作れるようになることが望ましい。 インターネットの広告収入と効果が放送のそれを上回れば良いのだろうが未だしばらく時間がかかるのだろう。 映画や音楽のマイナーレーベルではないが、映像コンテンツ作成者がインターネットに優先度をシフトすると面白い。 企業メセナではないが、IT関連の企業や通信事業者などは、もっとインターネット上のコンテンツ創出に長期的な投資をしても良いのではないだろうか。
技術進化と新しいサービスの創出は、相互に協調することで効果があり、インターネットは網とサービスを分離することで、網の上の自由なイノベーションを推進してきたのだから、通信と放送の融合とかいう言葉を取り違えて、網とサービスのバインドが強くなるようなことには決してなってほしくないものだ。
ちなみに、僕は、海外主張中も東京に置いたシャープのガリレオのお陰で、日本のTV放送を録画、再生して楽しんでいる。
日本のiTune music storeは、洋楽の品揃えが圧倒的に少ない。 知り合いの原さんに言わせれば邦楽も少ない。 洋楽についていえば、アメリカのMusic Storeと日本では、相当に品揃えが違う。 だったら、アメリカのストアにいけばいいのだが、残念ながらアメリカのストアでダウンロードするには、米国内で発行のクレジットカードで決済が必要となる。 でも、目の前に欲しい曲がぶら下がってるんだから悔しい。 そこで、ちょっと調べたらギフトとプリペイドという方法があることがわかった。 ギフトは、米国発行のクレジットカードをもってる人がカード決済で、一定の金額の権利を購入して、それを他人にギフトできる。 このギフトアカウントをもらったら、ストアでそのアカウント番号とパスワードを登録すれば、ギフト分がダウンロードできる。 この登録時に米国内の住所が必要となるが、これはギフトをくれた人の住所でも使わせてもらえば良い。 プリペイドは、米国内で販売しているスクラッチカードで、これも同様にストアで登録すれば良い。 すでに、インターネット上では、このプリペイドカードの代理購入をしてくれるサイトが多数ある。 おそらくは、転売というのが法的に引っかかるので、代理購入とか言ってるのだろう。 まぁ、日本では曲あたりの平均単価が150円〜200円なので、0.99$のものに多少手数料払っても同じくらいの価格なので、利用する人もいるのだろう。 僕は、知り合いにギフトをもらったので、それでいろいろとダウンロードしている。 アルバム単位だと、結構おとくな気がする。 これも、著作権に絡んだ問題なのだか、こういうことが早くなくなって欲しいものだ。 アメリカの住所だが、アメリカでは私設の私書箱(Mail Box)屋がけっこうある。 年間契約とかするのだが、住所は Hoge Suite 1234, foo ave, bar city, CA とかになるので、見た目だけでは私書箱かどうかはわからない。 知り合いで、LA在住の台湾人(マイコンの天才)は、ずっーとMailBoxを利用してる。 彼は、昔ページャ(ポケベル)関係の仕事で成功して、パレバーレスに大きな家をもってるんだが、相変わらずこのMailBoxの住所を利用している。 引越しを何回しても対外的な住所は、ここにしてあるようだ。 ちょうど、Mobile IPのHome Addressみたいなものだ。 驚いたのは、ソーシャルセキュリティも、ドライビングライセンスも、銀行口座も、パスポートもこのMailBoxの住所である。 自宅の住所はいつ使うんだと聞いたら、自宅の水道や電気の契約などは、さすがに自宅の住所だそうだ。 電話も携帯は、MailBoxの住所で契約なのだろ。日本でもパスポートの発行などは、自宅の住所が必要だし、銀行口座の開設などでは、自宅あてに届いた公共料金の請求書と受領書がエビデンスになるが、こんなサービスの存在は想定外だうろ。 引越しの時に一定期間郵便物を新しい移転先に転送するサービスを郵便局では行っているが、この転送依頼の届出などは、本人の確認を厳密にはしないので、悪用されたらおそろいと感じたことがある。
サンノゼからPalm Springsに移動、当地で開催されているBob Hope Classicで会社がデモ&スポンサーとなっている。 この街は、砂漠の中に作られたリゾート地で、ここだけでゴルフコースが108もあるそうだ。 砂漠の中にいきなり緑がひろがり、ゴルフコースが併設された洒落たVILA風の家並が現れるのは、なんとも作り物らしい。 まぁ、ラスベガスも砂漠の中だが、ここの場合、大規模なゲートコミュニティ(住宅郡の周辺を壁で囲い、出入のゲートから街に入る構造で、ゲートの中には住宅だけでなくゴルフコース付なのも多い)が点在しているのが面白い。 日本と、アメリカでは街のつくりが根本的に異なる。 ここでは、リタイアした人たちのリタイアメントアパートなども沢山あり、まさにハッピーリタイアメントして、老後を過ごす人も多いようだ。 気候が温暖なのでフロリダのタンパと肩を並べるリタイアメントリゾートのようだ。
飛行機から夜地上を眺めると明らかなのは、アメリカでは住宅地区、工業地区、商業地区(DownTown)などがはっきりと区分けされているのがわかるが、日本ではだらだらと光の帯が続いている。 この違いは、国土の広さの違いが根本的なのかというと、そうとも限らない。 中国では、あれだけ国土が広いのに、比較的日本に近い街が形成されている。 アメリカでは、成功して富を得ると街の中心(DonwTown)から離れた、山の上などに豪邸を構えることが多いが、中国などでは富をえると都心のど真ん中に拠点を構えるが、これこそが中華思想なのだろう。 日本は、そういう意味では文化的にも中華思想的なのかもしれない。 こういう、ある程度の規模で形成されるコミュニティが沢山あるのがアメリカの特徴で、それぞれのコミュニティ内でまさにCAN(コミュニティエリアネットワーク)が構築、運用されている。 日本ではCANというと、自治体のネットワークのような規模が多く、CAN=地域情報化という感じだが、こちらのコミュニティはもうすこし小規模なゲートコミュニティであったり、キャンパス(大学もひとつの街のようなもの)などが多数ある。 こういうのは、やはり個を重視し、多様性を求める国ならではなのかもしれないが、CANフォーラムなども、そろそろこういう小さなコミュニティに着目していってはどうかなと思ったりする。 老後を郊外で過ごすのは、刺激もなく、街から遠いので人との交流もわるくなり、病気や事故のときのケアも大変だから、街の中心に特養老人ホームなどを作るほうがいいという発想を知り合いの某町の町長に聞いたことがあり、確かにそうだと思ったことがある。 しかし、こっちのゲートコミュニティなどのように、スポーツクラブやケアセンターなども含めた町単位ものを作ってしまうなら、郊外のほうが良いかもと思った。 なお、ゴルフトーナメント会場内の案内などは、実に多くのお年寄りがボランティアとしてい大会運営を支えている。 こういう社会参加機会を創出できることも、リタイアメントリゾートに不可欠な要素だと思う。
日経新聞によれば中国第3世代携帯で独自規格を採用だそうだ。 中国かSCDMAの技術がそこそこになったので、この技術を使う事業者にまず免許を割り当てるようだ。 日本も、WCDMAで独自路線に走ったわけだが、国内ではうまくいったげと、世界規模では残念ながら蚊帳の外になった。 日本を携帯大国だというけれど、端末メーカーについていえば、日本のメーカーは、世界のベスト3に入っていない(詳しい直近の数字をみていないがへたするとベスト5にもいない)。 なにしろ、世界のほとんどの国で使えるGSMが残念ながら日本では使えないのだから、こうなるのもしかたない。 かつて、日本に参入してきたVodafoneの人に、いまから日本に新規参入するならばGSMをやるべきだと半分冗談で話したことがあるが、あれは結構まじめにそう思っていた。 だって、僕のiModeつきの携帯は、海外では目覚まし時計にしかならないし、彼らのもってるGSMだって日本では目覚まし時計にしかならないんだもの。 最近はは、N901iなるドコモのデュアルモード機をつかっているが、これはGSMとFomaのデュアルなので相当に便利だ。 しかも、GPRSの使えるエリアなら、日本と同様にUSBでPCにつないで、Moperaサービスで、インターネットアクセスできる。 先月もベトナムでハノイの空港から町に行くタクシーのなかでこれを使ったし、先週も北京で使った。 さてさて、中国のSTDCDMAだが、一時日本ではイーアクセスがSTDCDMAをやるといっていたがどうなるのだろうか? 今後のなり行きに注目したい。
今日は、昼にPalmSpringsを出発して、デンバー、フランクフルト経由で、ミラノに移動。 デンバー発フランクフルト行きのルフトハンザには、コネクトボーイングがついてるので、早速これでインターネットアクセスをしてみる。
機内は、Wi-Fiで、飛行機から衛星経由でインターネットにつながる。 Web認証で、クレジットカードによる申し込みで利用が可能となる。時間従量制とフライトの間固定の料金体系がある。
固定料金
$14.95(3時間未満のフライト)
$19.95(3〜6時間のフライト)
$29.95(6時間以上のフライト)
時間従量制1 25セント/分と初期料金
$7.95(3時間未満のフライトでの初期料金)
$9.95(3時間以上のフライトでの初期料金)
時間重量制2 連続時間使用
$9.95 1時間アクセス
$16.95 2時間アクセス
$29.95 24時間アクセス
まあ、これを高いと思うかどうかは利用者しだいだが、こういうものが使えるのは本当に便利だ。
我が家までのRTTをみてみたら、ショートパケット(32bytes)のRTTが800mSec程度で、1450bytesのパケットでも安定している。 経路も28hopくらいで、ファイル転送してみると1.5Mbpsくらいは出ている。(もっとも、インターネットの計測というのは、死ぬほど難しいので、測定値の意味はあまり無い。)
当然ながら知り合いをSkypeとかメッセンジャーで呼び出してみたけど、特に問題はない。 ただしSkypeの音声はちょっと回りに気兼ねして使っていない。(笑)
いまから、6年くらいまえに、こういうサービスが始まるというジョークを某MLに書いたが、ほんとうにあっという間にそういう時代がやってきた。 当時書いたジョークでは、ファーストクラスは、グローバルアドレス固定/28とかで、ビジネスクラスは、グローバルアドレスDHCPで割り当て、エコノミーはDHCPでプライベートアドレスとか書いたが、このサービスはクラスに関わらずNATの内側のプライベートの割り当てだ。
日経新聞にサーバー型放送、2007年度開始へ・NHKも課金検討という記事がでている。
以下---引用
NHKや民間放送のテレビ番組などを受信機に蓄積し、いつでも視聴できる「サーバー型放送」が2007年度中に始まる見通しとなった。放送、通信、電機メーカーなど約90社が参加するプロジェクトチームが3月末をめどに関連規格を統一、専用受信機の開発など本格準備に入る。NHKは視聴者から番組ごとに料金を徴収する有料放送として展開する計画だ。総務省の懇談会でも通信・放送改革の一環として議論になりそうだ。
サーバー型放送は、放送局がつくった番組をそのまま視聴する今のテレビ放送と異なり、視聴者が好きなときに、好きな番組や場面だけを視聴することを想定している。日本人のライフスタイルにも変化をもたらす可能性がある。
----引用終わり
これって、まさにクロムサイズや録画ネットが今日の技術でやっていたことだし、ソニーのロケーションフリーTVやシャープのガリレオでしょう。 メーカーも参加してプロジェクトということだが、インターネットでなんでもできちゃうと、家電はモニターだけになって付加価値が下がっちゃうから、こういうのを売ってWin-Winな関係を目指すのだろうか。 しかし、仮にいまいろいろ類似なことをやってる企業やベンチャーが特許などもっていたら、逆襲されたりしないだろうか。
通信事業者は、各社とも強烈な低価格で接続サービスをし、顧客の採り合いをしている。 また、顧客獲得に対するコストも先行投資という考えで、相当なコストをかけている。 これらの背景には、顧客を確保してしまえば、いづれブロードバンド上のコンテンツでチャリンチャリンとお金が入ってくる期待があるからだろう。 1000万顧客がいれば、100円もらったって、10億だもんと思ってるんだろう。 でも、ビジネスはそんなに甘くないはずで、良いビジネスの利益というのは、その原価に見合って一定の率で生まれるし、消費者が合理性を見出す価格というのは、供給者にウハウハな価格にはならない。 インターネット上の放送も、地上波放送番組に別なスポンサーをつけて、無料で放送する形がでてきているし、上記のNHKのサーバー型放送もコンテンツはNHKが作ったものだ。 つまり、良いコンテンツを一生懸命つくったところには、それなりに収益がでるということだろう。 人様のコンテンツを流通させることで得られる収益は、これに比べると相当小さくなるのだろう。 もっとも、広告主を沢山集める努力をした媒体には、沢山広告収入が入るので、検索サイトなどは、きちんと成り立つビジネスなのだうろ。 つまりは、通信事業者は、土管屋では儲からないけど、いづれコンテンツでなんていう幻想は捨てて、土管の部分は土管の部分でそれなりにきちんとした仕事をして、適正利益を追求すべきであり、コンテンツで儲けたいなら、コンテンツ作成などに自ら投資しないといけないのではないか。
なんだかんだで、16時間かくらいかけて、PalmSpringsからMilanに到着した。 飛行機の中では、機内誌はそれなりに楽しみだ。 特に、アメリカの国内便とかだと、いわゆる通販のカタログ的なものがある。 ユナイテッドだとSkeymallというやつで、これが見ていてなかなか飽きない。 かつて、月間アスキーという雑誌に、ばかパパモノとかいうコラムがあったけど、あそこで紹介されてもいいような、誰が買うのよこれ みたいなのが結構ある。 太陽電池で動く扇風機付のサンバイザーとか、赤いハイヒールの女性の足の形をしたテーブル、ゴルフクラブ型の水筒とかね。 まぁ、九分九厘買うことは無いのだが、たまにどーしても欲しくなっちゃうものがあったりする。 (九分九厘ってことは、実は九割一厘は買うんだ..) 去年は、3つの文字盤をもつ時計(独立した三つのムーブメント搭載)があって、どーしても欲しくなってオーダーしてしまったけど、届いたらとてもつなく大きい。 もともと、腕が小さいので、とっても似合わない...でも意地で使ってるのが悲しい。 これが、ルフトハンザとかの機内販売誌だと様子がまったく違っていかにもドイツ、質実剛健って感じだ。 おもちゃだってポルシェデザインだし、携帯はban&olufsenだし、鞄はRimowaとなる。 アメリカの機内販売が王様のアイデア(まだあるのか)だとすると、こっちは伊東屋あたりの輸入スティショナリーコーナーという感じだ。
ホテルにもどって、食事をしようとホテルで聞いた近くのレストランに向かって歩き出した。 ミラノの町のはずれのホテルなんで、一人で歩くにはちょっと裏寂しい場所にある。 船戸与一の小説にでも出てきそうな景色で、気分は逃亡者、変な奴に絡まれたらどうしようと思っていたら、前から歩いてきた若いお兄ちゃんに話しかけられる。 あんた日本人? ATの人? って突然会社名を言われて、話を聞いてみたら、彼らは、ロシアとトルコのSEで、明日からの僕のトレーニングを受けるために、同じホテルに泊まってるそうだ。 夕飯に行くけど一緒にどうよってことになり、三人で近くのレストランへ行き、ビザとパスタとサラダで一献。 ロシアのSEは、とにかく良くしゃべる、技術議論になるとこっちもむきになるので、危うく小一時間説教モードに陥りそうになった。 食事がまずくなるといけないので、ちょっと話題をそらして食べ物と酒の話に切り替える。(うーん こういうところが、大人なったな 自分...) しかし、各国とも事情は違えど、ネットワークのエンジニアは日々戦ってるようだ、ふたりとも若くて仕事に対する意欲を感じるので、話していて実に楽しい。 適度に飲んで食べてホテルにもどる。トルコのSEも荷物をイスタンブールで置いてきぼりにされたそうで、使い捨ての髭剃りをおすそ分けした。 ダイヤルアップでメイルを落として就寝。
今日から二日間、ヨーロッパのプリセールスSEを対象に、ワイヤレスのセミナーを行っている。 総勢11名、イタリア、ドイツ、イギリス、オランダ、ノルウェ、ルーマニア、トルコ、ロシア、スペイン、フィンランド、オランダから参加している。 彼らも平均年齢は若くて、よく勉強しているのが質問の内容からもわかる。 しかし、各国1人くらいだと、個々人の差は個性なのか国民性なのかわからないが、とにかく十人十色なのは間違いない。 朝のピックアップの手配がわるかったら、かなりの剣幕で文句を言って、仕切りだしたのもいれば、食事のときは人一倍おしゃべりなのに、会議になったら寡黙な人もいたりだ。
イタリアの製品企画担当とミラノの西のはずれにある、田舎風イタリア料理へいった。 Ristoranti Cascina Antonetaという、古い農家の建物を使った典型的なイタリアの田舎料理だ。 豆ととうもろこしなどを濾した前菜と、パスタ(といっても大きなラザニアみたいなやつで中にアンティチョークとかが入ってる)、子牛の骨付き肉ときのこソテーなどをいただく。 ちょっと、塩がきついかなと思ったけど結構いける、ほんとうは赤ワインが合うかもしれないが、2人だったし、相手あまり飲まないので、最初に頼んだスプマンテのボトルが空いてお開き。 途中で、現他のマネージャが別な顧客とやってきた。 どうやら、かれら御用達の店のようだ。
ホテルにもどると、未だ荷物は届いていない。 夕方に今夜届けると電話があったそうだが....。 荷物が着たら部屋に電話してくれとレセプションに頼んだら、夜中でもいいのか? と聞くから、まさか今夜届けるといったんだから、12時くらいまでには来るんじゃないのと言ったんだけど、届いたのは夜中の2時過ぎだった。 夜中でもいいの? とか聞かれたということは、これが普通なのかもしれない...イタリアは。
二日間のトレーニングも無事終了。 しかし、参加しているSEは若いけど、皆熱心で、質問も多いし、ノートもきちとんとってるし、自分がやりたいことをはっきり言うしで、頼もしいものだなぁと。 (いつも、外人見るとそう思うんだけど...それなりの確率で実際に仕事すると裏切られる場合もある。)
それでも、何か質問ある? ときいても 「とりあえずは大丈夫です」とかいう答えしか返ってこないよりは、はるかに良い。 "とりあえず"ってフレーズは、意味がないというかその場しのぎで、この言葉を多用する人が多くないか最近はと、いつも思ってる。
こういうトレーニングみたいなのは、相手の理解度やアドリブで掘り下げることもあるので、どうしてもFace to Faceがある程度は必要だ。 これに対して、通常の業務の打ち合わせとかは、メーリングリストやチャット会議のほうが、記録も残るし、曖昧さが除去できるので楽だ。 そんでもって、なによりも場所にとらわれずに出来ることが嬉しい。(って 寝れないんだぞ こっちは....)
僕は、基本的に自分と仕事で関わる人には、なんからのチャットを入れてもらっている。 今回の出張中も何度もSkypeやチャットで打ち合わせをしている。 いまや、携帯もつながるので、僕の国内での物理的な不在は、一切の業務遂行の遅延理由にはしてはならないといつも部下には言ってるんだけど、そういう実感のない人(定常的にIPリーチャビリティの低い人)に限って、やたらと意味の無い会議をしたがるし、物理的な不在を業務遂行に問題があったときの言い訳に使うようだ。
業務遂行のためのツールとしてSkype使ってはいるが、それなりに無駄話にも使っている。 誰だって、愚痴のひとつもこぼしたい時もあるし、誰かに背中を押しもらいたいと悩んでるときもあるだろうが、そんな時に面と向かって話しをするよりも、チャットとかのほうが気楽な場合もある。(だって、面と向かってだと すぐ怒るし..とか言われる訳ではない) 今日もセミナーの途中で、東京の開発部の人間と業務的なチャット連絡のあとに、しばらくチャットしていたら、最近一番会話してる気がすると言われた(書かれた?)、ちょっと古いけど、♪離れてたって以心伝心♪ってやつだ。 男同士で♪繋がっているのさ♪とかいうのは、ちょっとなんだけど...
明日は朝から、札幌の研究仲間とSkype会議なので、ダイヤルアップのホテルをキャンセルして、街中のマリオットに移動。 部屋のWi-Fiサービスが接続可能なことを確認。 だめだったら、早朝にオフィスに行くつもりでいたけど、ホテルの部屋から参加することにした。 今夜は、バスタブもあるし、荷物もあるし、落ち着く。
今夜もイタリアの製品企画担当と夕飯。 夜、オフィスからホテルに送ってもらい、チエックインしネットワーク接続を確認してから、Naviglioへ行く。 ここは、ミラノの市街の周辺にある運河で、夏とか春とかはきっと気持ちいいんだろうなと思う。 今夜はとにかく寒すぎるし、運河は工事中で水がない状態、それでも運河沿いのBARとかはかなり賑やかだ。 というわけで、相方がそのうちの一軒のレストランを選んで店に入る。 イタリアの夕食は、みんな遅くてレストランも7時半とか8時くらいから開くところが多い。 今日は9時近くに店に入ったのに、客が誰もいない。(おいおい、この店大丈夫か? 旨いのかよ? と心の中で相方に対する不信が...) とりあえず、席について料理とワイン( Canelli (村の名前)/D'Asti(地域の名前)のVino)を注文していたら、客が次から次にはいってきて、あっという間にテーブルが埋まった。 僕って福の神? いやいや、相方の店のチョイスが正しかったんだね。
生ハム、パスタ、カツレツ系で一献、やっぱイタリアの食事は、全体的に日本人に合うのかな、かなり僕的にはご機嫌。
今回の出張の最終寄港地であるMunichに移動した。 Munichは、トランジットで数回通ったことはあるけど、降りるのははじめてだ。 しかし、ここの空港は、本当に大きい、以前にスイスからデュッセルドルフに行くときにトランジットで通ったときは、EUへの入国審査をして、バスで違うターミナルへ移動してなどしていたら、ぎりぎりで呼び出しアナウンスをされたことがある。
まずは、ホテルにチェックイン、今回はMovenpickの経営する空港近くのホテル。 Movenpickは、スイスの飲食産業大手で、20年以上前に、日本の東天紅が提携して、日本でもレストランをやったりしていた。 新宿のセンタービルの離れにあって、当時三井ビルに勤務先があったのだが、朝のBuffetがともて充実していたのでお気に入りだった。 でも、いつのまにかロイヤルホストに変わっていた。(その後、またかわったようだ。) あとは、エスキモー(いまは森永なのね..)が、Movenpickというアイスを販売しているが、あれはここからのOEMなんだう。 まぁ、しかし同じヨーロッパで隣国なのに、イタリアとドイツでは、見事に文化がちがう。 とくに、Munichはそうなのかもしれないが、ホテルの部屋もオフィスの家具も、基本的には機能美という言葉がピタリとくるもので揃えられていて、美しさと機能性のハーモニーを感じる。 でも、グラスに25mlとか線が入ってる(これは規定)のは、味気ないよなといつも思う。
今日から一日半、Munichで北欧のビジネスキックオフミーティング。 昨夜、現地入りしたボスらと合流。 朝から会議の会場へ移動して、各国毎の今年の計画などをレビュー。 同じヨーロッパでも、国によってFTTHがシングルスター/アクティブネットワークが多いところと、パッシブなところがある。 これらは、その国の制度や業界の構成に依存している。 電力系が強いところでは、旧来のサーキットスイッチ型の発想の延長にないので、最初からシングルスター/アクティブネットワークが多いようだ。 このあたりの事情は、日本でもまったく同じなのがおもろしい。
それにしても、圧倒的に違うのは、本当にIOC(Independent Operation Carrier)が沢山あることだ。 ノルウェーなんて380もあるそうで、それぞれが地域密着型で接続サービスをしている。 一方、インターネットトランジットとか、ハリウッドコンテンツとかは、全国で2社ぐらいに淘汰されていて、それに集約することで効率が良いサービスをしている。(ばらばらにハリウッドに交渉しにいっても、いい結果は出ないことは容易に想像できる。) 業務の分担と協業というのが、綺麗に出来てるんだなと思う。
それから、ドイツテレコム、テレコムイタリア、テレフォニカなどが、ヨーロッパだけでなく、南米などでも沢山ビジネスをしているのが面白い。 日本の通信事業者も海外にサービスはしているが、スケールは相当違う。
国際競争力などというが、やはり島国と陸続きでは、もともと国外とのやり取りに対する感覚が違うのかもしれないし、植民地や移民などの歴史的背景もあるんだろうなと思う。
一日目のミーティングの後は、全員でディナーなんだが、その前にちょっとしたアトラクション。 なんと、ゴーカート場でゴーカートレース、同僚の”きついからやめといたほうが良いよ”の言葉に、”いや若いから大丈夫”と言って参加。
これが、またかなり本格的で、まずはつなぎに着替えて、事前にコース説明と、フラッグの説明がある。 その後、ヘルメットとグローブをして、いざコースへ。
事前に事故て何かあっても、責任を問いませんという書類にサインしており、これをもとに、電光掲示板に名前と乗車するカートの番号が表示されている。 まずは、8周のウォームアップ、次に8周のタイムアタックがある。 ここで、一旦下車すると、電光掲示板にラップタイムと順位が表示されている。 ここで、しばし休憩した後に、タイム順にスタートポジションが決められて、第一ステージ15周を行う。 また、ちょっと休憩した後に、こんどは第一ステージの1位と最下位、2位と15位(全部で16人で参加)というように、車を入れ替えて、第二ステージ15周を行う。 第一ステージと第二ステージの合計タイムで、最終順位が決まるといわけだ。
とにかく、体がキツイ、腕が筋肉痛でもう最後のほうは、カーブを回れない....しかもめがねがずれるし、体がボロボロ。 しかし、こっちの連中は若いだけじゃなくて、みんな上手い、どうも毎回これはやってる行事らしい。
最後は、ちゃんとべトスラップ、ワーストラップ、1から3位とかにそれぞれにトロフィーを出して表彰し、なんとシャンパンシャワーまである。 というわけで、ぼくもトロフィーもらいました(なんのトロフィーかはつっこまないように)
その後、このカート場のレストランで皆で食事をしてホテルにもどるが、うーん体中が痛い。
ホテルのサウナに入ったあとに、しばしボスの部屋で打ち合わせして、就寝。 明日の朝が怖い....
午前中は、昨日と同様にKick-Offのミーティングの続きなのだが、僕はこちらのSEと具体的なシステム導入案件についてちょっと別席で打ち合わせ。 彼も、よく勉強してるなと関心する質問ばかり、新しいことにチャンレジしたいとう気持ちがとても伝わってくる。 なんか、ドイツ人相手だと、"いいじゃんそんなの適当で"とか言えない雰囲気が漂う。(なんだろう、この感覚は....別に他の国を差別してるわけじゃありません)
ところで、、外国人はプレゼンが上手で、日本人は下手だとか言うけど本当だろか? 確かに、彼らのポワーポイントとかは、それなりにまとまってたりするんだけど、結構話が冗長な人とか、自分の持ち時間を気にせずに、やたらと長い人とかがいる。 今回のミーティングは、仕切りがうまかったのか、みんなちゃんと時間どおりに予定をこなしていた。
絶対的に違うのは、外国でのミーティングとかプレゼンだと、必ずプレゼン中にジョークで笑わせてくれる。 参加者もしっかりとジョークに反応して笑ってくれて盛り上る。 日本だとジョークをいれても、笑ってほしいところで、まじめにメモを取られてしまうことがある。(林家 三平師匠じゃないが、「お客さん、ここ笑うところですから」って言いたくなる。 実は寒いだけか...)
もう随分昔に、JETROの主催する日米のIT企業の交流会かなにかで、LAでプレゼンをしたのだが、このときはジョークがえらく受けた。 プレゼンが終わって、ステージから降りてきたら、現地のTVクルーにハイタッチで祝福された。 別に笑いを取りに来たんじゃなくて、仕事を取りに来たんだけど...まぁ悪い気はしない。
というわけで、今日もやたら笑わしてくれるプレゼンがあったんだけど、こっちは昨日のゴーカートで出来た打ち身が笑うと死ぬほど痛くて悲惨だった。
三週間近くの出張も今日でようやく終わり。 牡蠣好きなので、結構どこにいっても牡蠣を食べているのに、今回はまったく食べていない。NYでも時間のあったのは日曜の午後で、グランドセントラルのオイスターバーは休みだったし、フランクフルトの乗り継ぎの時もあまり無くて、空港内のオイスターバーに行けなかった。 悔しいから、Milanの空港でスプマンテとサーモンのカルパッチョは食べたけど。 今日は、Munichの空港内のカフェにオイスターがあったのだか、ちょっと時間的に食欲がなくめずらしくパス。
海外では、Kumamotoという牡蠣が結構人気がある。 小ぶりなのにクリーミーで、僕も好きだ。 ちょっとGogleすると沢山ヒットするので興味のある人は、自分で調べてください。(Gogleバー付けたので) なんでも、マッカーサーが稚貝を持ち帰ったのが、アメリカで養殖されて人気になったらしい。
フランクフルトの空港だと、キャビアショップとかデリカテッセンがあるので、食べ物を買って帰るんだけど、ミュンヘンはあまりないので残念。 スイスのチョコレートは売ってるけど...スイスは行ってないし。
帰りもコネクトボーイングで、ネットに接続しながら移動だが、13時間のフライトって長い。 PCの電源が席についてる時は、PCで映画を見たりiTuneで落とした音楽を聴くことが多い。 飛行機の映画は途中でアナウンスが入ったり、時間の関係で尻切れになったりするのでPCが使えるときは、PCで見るほうがいい。 でも、やっぱし新しいのは、飛行機の機内配信だ。 アルバムもMusicStoreでまだ配信されていないのもあるしね。 最新じゃないけど、去年の秋にでたKateBushのAerialは、気になっていたけど聞く時間がなかったが、機内配信にあったのでしっかり楽しみました。 (十数年ぶりのリリースなはずだけど、相変わらずいいなぁ...)
ということで、機内でblogのupdateをして就寝。
海外出張から帰国すると、つい日本の味を確認したくなる。 いまや、味噌汁や漬物、はたまた地方の銘酒などに至るまで、それなりの大都市であれば、海外でもいつでも味わえる。 ところが、なんとなくこういうものと違う、日本のジャンクな味とかをつい確認したくなることは、きっと誰にでもあるんじゃないだうろか。
僕の場合、なぜか缶コーヒーが日本のジャンクな味なのだ。 別に成田(千葉)に到着するからといって、マックスコーヒーというわけではない。 銘柄も何も、ジョージアの何たらだとかいうこだわりがあるわけではない。 ただ、あの缶コーヒーの独特の甘さと、ドリップコーヒーには決して近づかないコーヒー味がなんとも言えず日本に居る事を確認させてくれる。 この類の缶コーヒーって、決して外国にはない。 アジア諸国で出される死ぬほど甘いコーヒーともまた違う。 というわけで、いつも日本に帰ってくると、なぜか缶コーヒーを飲んでしまう。 ところが、なぜか今回は、その気にならずに、この習慣を断ち切った。 習慣を断ち切ったといえばもう一つ、海外に行くと週刊誌が手に入らない。 いままでは、家人に頼んだりして週刊誌をなんとか読みつないできた。 僕の場合、某週刊誌はかれこれ25年以上読み続けているのだが、今回の出張を機に止めることにした。 別に理由はないんだけど、ふとそう思った。 でも、成田のJRの駅の売店に、"海外旅行中の週刊誌など取り置きいたします。"なんていう、張り紙をみたらちょっと後悔した。(早く教えてくれよそんなサービスがあるんなら....)
成田からオフィスに直行して、溜まっている書類整理と別件で一緒に研究をしている研究者との打ち合わせをした後、夜には某新興通信キャリア(最近はすっかり大人の会社らしい...)のTさんと、新大塚にある行き着けの和食屋さんで一献。 これは、ジャンクじゃなくて、本当に日本の味で、かなり幸せ。 その後、同じ大塚のBar Mooへ。 この店は、実はソーシャルネットワークのGREEで、マスターからメイルをもらって知った。 どうやら同じ小学校の後輩ということだった。(とても、年代は離れているけど) ということで、いちど行って見ようとおもっていたので出かけてみたら、お酒も肴も雰囲気も良いお店だった。 大塚には、三番倉庫 など駅周辺や、三業通りにもいくつか小粋なバーがあるし、隠れた老舗も沢山ある。
さて、ソーシャルネットワークだがバーチャルだけでなくて、実世界とのリンクにつながるのが面白い。 僕の知ってる限りだと、この類の老舗は、やはり指とまだろう。 いまは、立派な独立事業として会社運営にまでなったわけだか、ここの生い立ちは本当にインターネット的だったと記憶している。 ぼくは、数年前に指とまで、中学の時の同級生からメイルをもらい約30年ぶりに再開なんてことがあった。 完全にインターネット上だけで生成されていくコミュニティネットワークもあるのだろうが、こういう元々何らかの共有する種があって、それを発芽させたり培養させたりする部分でソーシャルネットワークが機能するというのは、かなり人間社会にマッチしてやさしいような気がする。
それから、初めて会った人や会う人については、事前にGoogleというのも、実世界でのコミュニケーションを補完するものだ。 もっとも、良いのも悪いのもヒットするけど...(汗);;
例によって、休日はNPO楽っ子の関係に時間を割いている。 今日は、子供の学校の先輩と後輩と一緒に
山梨の施設建設現場に、造園の打ち合わせにいく。 先輩のTさんは、造園業を営まれていて、今回の施設の庭周りをお願いするので、現地にいっていろいろと確認してもらうことになった。
今日は、甲府あたりはずっーと野焼きをしていて、やたら霞がかかっているのだが、富士山も八ヶ岳もとても綺麗だ。
グループホームだが、グループホームも、事務所も棟上がおわって、急ピッチに工事が進んでいる。 地元の棟梁には、無理を承知で日程をすすめてもらっているが、いろいろと親切にしていただいて順調に進んでいる。
Tさんに、現地をみてもらい、垣根をどう作るか(赤芽とかレッドロビンを使うそうだ)とか、芝桜をいれようとか、桜をどこに植えるかなどを相談。
お昼は、津金にあるおいしい学校のイタリアンレストン。 (僕は、イタリアから帰ってきたばかりなのに...またイタリアンかよ..って一瞬思ったが、嫌いじゃないのでニッコリ)
ウェザーニュースのお天気カメラに申し込んでみようかなと思い、窓ガラス越しに八ヶ岳を撮影した。
今日は、一日会議の連続だった。 何をしているかというと、結構当たり前のことを、当たり前に指示しているだけなのたが、これがなかなか難しい。
組織のながて業務を進めていくには、その業務を担当するしかるべき部門があるわけだが、そこに属するのは人間であり、当然ながらその人間は、部門や組織を越えることが簡単にできる。
あまりに、組織意識が強すぎると村意識的になりものが進まない、一方で自らの職務範囲をしっかりと認識していない者が多いと一見仕事が進んだようにみえて、かならず大きなしっぺ返しがくる。
仕事は、プロフェッショナルの集団でおなわれるのたがら、まずは各々が自らの職務範囲の責任をまっとうすべきなのだが、得てしてそれを飛び越えて仕事をし、忙しい状況をつくってしまったり、本業がおろそかになったりする人がいる。
そんなわけで、毎日のように課題に対して、本来の職務範囲、職権者の確認、修正の指示をすることが多い。
一方で、なにか問題が発生したり、発生しそうな時に、まず責任の所在を明確にすることに力が注がれ、互いに免責範囲を主張しあったりする。その上で、議事録などのエビデンスを取ったりするわけだが、得てして責任を明確にすることで、リスク回避が出来たと勘違いする場合がある。 これは、会社間の取引などでもそうだが、契約書などにより責任範囲を明確にすることは必要だが、それがあるからといって、なんらかの不利益な事象が起こらないということではない。 不利益な事象が起こらないことに努力をし、万が一不利益な事象が起こった場合、その責任範囲が明確になっていることが本来あるべき形だろう。
今年からこのBlogを書き始めて、ちょうど一ヶ月が過ぎた。 けっこうシャイなので、未だURLを広く人に知らせたりしていない。 だいたい、http://www.manosan.orgのTopページさえない。(笑)
Blogについては、ナルシスト的だという意見もあるのたが、僕はナルシストではない。 このBlogを書こうとおもったのは、自宅のサーバーを更新し、Debianとかを入れだしたら、tDiaryに行き当たって、純粋に技術的興味からインストールしたのがきっかけだ。 また、もともと 普段いろいろなところで発言していることや、考えていることを、出来れば文章にしてきちんと整理したいという思いがあったので、自分の思考整理のために良いと思ったのも動機だ。
実際に書き始めてみると、他人に見られるかもしれないところに書くのだから、それなりに内容や表現に気を使い、そこそこに緊張感があることに気づいた。 もともと、文章に書くということは、Blogに限らず自らの考えを整理するという意味で、とても有益だ。
しかし、一ヶ月たって感じることは、結構いろいろなことを思ったり、書いたりしてるけど、その根底にあるネタは、いつも一緒のような気がする。 つまり、あまり引き出し持ってないな...自分と感じたことだ。 それから、あれ? このこと前に書いたかな? というのが最近多い。 つまり、記憶力が落ちているということだ。 というわけで、ページ内の検索機能を付けようと思ってPlugInを入れたりしたのだが、まだApacheの設定とか、Namazuとかの設定が出来ていない。
だいたいからし、手抜きというかあまり小まめじゃないので、リンクやトラックバックもほとんど書いてないくらいだから、押して知るべしだ。
そういえば、このトラックバックという仕組みは、本当にインターネット的で自己増殖的にPVを上げてくれる。