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2006-01-19 インターネットのサービス

_ [] 東から西へ

今日は、早朝にNYを出発して、サンフランシスコへ移動、パロアルトで知り合いのベンチャキャピタリストに、新年の挨拶をしてから、サンノゼのオフィスで打ち合わせ。NYは本当に寒かったし、毎晩日本とSKYPEで会議だったので、NYらしい食事もなく、ミュージカルもJazzも無し(まぁ いつものことだけど)。 日曜日の昼にMidtownの書店にいった帰りに、ブティックをのぞいたら冬物バーゲンで、50% Offとかいう札に魅せられて、ジャケットとコートを買たことが、まぁせめてもの出張気分。

_ [仕事][インターネット] インターネットコラボレーション

NYへ来た目的は、仕事で取り扱ってるソフトの開発会社との打ち合わせである。 出張中だろが社内にいようが、IPリーチャビリティがあれば、SKYPEやネットミーティングなど様々なツールで離れた場所にいる人と情報共有ができる。 いま、関係しているソフトは、これをシンククライアント的に行うもので、個々の参加者の端末に必要なのはインターネットブラウザだけで、ドキュメント管理、相互編集、ホワイトボード、ビデオ会議、音声会議、チャット、リモートデスクトップなどを実現する。 今回の目的は、開発課題の整理と製品化への道付けで、実際に作業をするフィリピンのBUの責任者にもNYに着てもらい打ち合わせとなった。 僕がコードを書かなくなってから、おそらくはもう10年近くになるのたが、ソフトウェア開発の基本は何も変わっていない。 今回も、打ち合わせで行ったことは、個々の言葉の定義の共通化や過去の課題の番号付けによる整理、今後の課題のリストアップや必要な協業のための仕組みを明確にしたことだ。 まぁ、こういう業務の整理というのは、ソフト開発だ、業務提携だ、財務処理だということには関わらず共通なわけだが、専門用語が出た瞬間に、その道の専門家がいないと進まないような錯覚にとらわれ、頓挫したりすることは多々ある。 専門分野のことを、非専門の人間にいかに共通の言葉で説明し、本筋を理解させるかこそが、職務遂行に必要なスキルなのだが、”あの人達には、わからないから”なんて言葉で、相手方を非難し、職務進行が進まない言い訳にする人が多いなぁと最近は感じる。

_ [][インターネット] インターネットと生活

いまや、日本は9000万世帯が高速、または超高速でインターネットに接続可能な環境が整っているブロードバンド大国だそうだ。 確かに、インフラ面では、とても良い環境がそろっている。 しかし、生活のなかでどれだけインターネットによる恩恵を受けているか、どれだけインターネットなサービスを受けているかというと、日本は圧倒的にサービスが少ないと思う。 夕べは、フィリピンから着ていた同僚が寝不足でダウンしていたので、一人でホテルの近くの日本食レストランに行った。 ウォールストリートの金融街の中なので、夜はそんなに人通りも無く、この店も圧倒的にケイタリング(出前)が多いようで、電話での注文があり、出前にスタッフが出かけていくのを眺めていたのだが、面白いことに気づいた。 店の片隅にあるPCが、たまになにかを喋り、プリンタが何か打ち出す。 店員は、その紙をみて、厨房にオーダーを入れている。 店員に聞いたら、あらかじめ登録したユーザーはWEBでオーダーをすると、このシステムがオーダーを受けて、オーダーシートを印刷するそうだ。 特別、大手のチェーン店とかではない、こういう小さな店がインタネットで当たり前にオーダーを裁いている。 ホテルの予約をインターネットでするのは、いまや日本ても普及しているが、多くの場合インターネット予約の時に、住所や氏名、会社名などの情報を入力しているのに、チェックインの時にまた宿帳に記載を求められる。 アメリカとかでは、チェックインの時に必要な事項がすでに印刷された紙を出されて、サインだけすることが多い。こういう点も、サービスの普及の差だと思う。 以前に総務省の研究所の仕事で、日本のインターネットを概観する研究の手伝いをしたが、こういうサービスがいかに利用され、浸透しているかをちゃんと統計的に調べないと、いつまでたっても箱物だけで魂がないことになる。 インターネットリテラシーという意味でも、インターネットを利用している世代範囲は、日本より圧倒的にアメリカの方が広範囲だろう(老若男女ね)。 インターネット=メイル&WEBという感覚から脱皮していくような、普通のサービスが創出されるかが情報通信の発展の鍵たろう。 

_ [インターネット] インターネットラジオ

出張中は、ホテルの部屋に着くとPCをインターネットに接続し、インターネットラジオをBGMにしている。 Star101.3が一番よく利用しているのだが、ここの場合、いま演奏されている曲は、常に表示されるし、時間毎に演奏された曲も後から調べたりできる。 また、米国発行のカードがあれば、1曲99セントでダウンロード出来るサイトと連動している。 車でFMを聞いていて、いい局だなと思ったら、後でWEBで大体の聞いた時間帯から曲名を調べることができるし、トレイラーを聞けば確認もできる。 こういうサービスは、本当に良く出来ているなと思う。 それにしても、日本のiTune Music Storeは、曲がなさすぎ。

_ [インターネット] インターネット放送

情報通信政策フォーラムのシンポジウムのテーマでもある放送と通信の融合だが、ソニーのローケーションフリーTVに代表されるように、もはや通信を放送コンテンツを遠隔地に届けるために利用する技術は民生機器に搭載されるまでに廉価なものとなったし、通信の帯域もそれが利用可能なレベルとなった。 海外に居住している人にとっては、日本のTVが見れることはとても魅力的だ。 帯の連続ドラマなどは、合法的なレンタルビデオもだいぶ出回っているが、全ての番組を網羅しているわけではないし、野球やサッカーなどのスポーツ番組、ニュース番組など旬が大事なものは、ビデオにならない。 ロケーションフリーTVなどは、著作権、著作隣接権などについて、製品が私的利用の範囲を逸脱しないように配慮されて作られている。 昨年は、録画ネットとかクロムサイズなどが訴訟され、敗訴する裁判が相次いだ。 これらのサービスだったり機器の提供形態は、新しい時代のものであり、従来の法律や判例に沿って判断するのは適切とは思えない。 訴訟では、放送局側の権利を保護することが主たる訴訟理由と判決理由であり、消費者側の利用権利をどうするかが争点にはなっていない。 利用者が放送を楽しむ権利が一方的に放送を提供する側の論理のみでコントロールされるとしたら、これはとてつもなく恐ろしいものだ。 もっとも、消費者側には選択の自由があるので、市場原理が働けば、供給者側の一方的な論理の押し売りは死滅するはずだが、残念ながらこれは代替のものがある場合であり、放送局連合(民法とNHK)に対する代替は存在しない。 そういう意味では、インターネット放送が放送局連合(民法とNHK)に対抗できる位に独自のコンテンツを作れるようになることが望ましい。 インターネットの広告収入と効果が放送のそれを上回れば良いのだろうが未だしばらく時間がかかるのだろう。 映画や音楽のマイナーレーベルではないが、映像コンテンツ作成者がインターネットに優先度をシフトすると面白い。 企業メセナではないが、IT関連の企業や通信事業者などは、もっとインターネット上のコンテンツ創出に長期的な投資をしても良いのではないだろうか。

技術進化と新しいサービスの創出は、相互に協調することで効果があり、インターネットは網とサービスを分離することで、網の上の自由なイノベーションを推進してきたのだから、通信と放送の融合とかいう言葉を取り違えて、網とサービスのバインドが強くなるようなことには決してなってほしくないものだ。

ちなみに、僕は、海外主張中も東京に置いたシャープのガリレオのお陰で、日本のTV放送を録画、再生して楽しんでいる。

_ [インターネット] iTune & Music store

日本のiTune music storeは、洋楽の品揃えが圧倒的に少ない。 知り合いの原さんに言わせれば邦楽も少ない。 洋楽についていえば、アメリカのMusic Storeと日本では、相当に品揃えが違う。 だったら、アメリカのストアにいけばいいのだが、残念ながらアメリカのストアでダウンロードするには、米国内で発行のクレジットカードで決済が必要となる。 でも、目の前に欲しい曲がぶら下がってるんだから悔しい。 そこで、ちょっと調べたらギフトとプリペイドという方法があることがわかった。 ギフトは、米国発行のクレジットカードをもってる人がカード決済で、一定の金額の権利を購入して、それを他人にギフトできる。 このギフトアカウントをもらったら、ストアでそのアカウント番号とパスワードを登録すれば、ギフト分がダウンロードできる。 この登録時に米国内の住所が必要となるが、これはギフトをくれた人の住所でも使わせてもらえば良い。 プリペイドは、米国内で販売しているスクラッチカードで、これも同様にストアで登録すれば良い。 すでに、インターネット上では、このプリペイドカードの代理購入をしてくれるサイトが多数ある。 おそらくは、転売というのが法的に引っかかるので、代理購入とか言ってるのだろう。 まぁ、日本では曲あたりの平均単価が150円〜200円なので、0.99$のものに多少手数料払っても同じくらいの価格なので、利用する人もいるのだろう。 僕は、知り合いにギフトをもらったので、それでいろいろとダウンロードしている。 アルバム単位だと、結構おとくな気がする。 これも、著作権に絡んだ問題なのだか、こういうことが早くなくなって欲しいものだ。 アメリカの住所だが、アメリカでは私設の私書箱(Mail Box)屋がけっこうある。 年間契約とかするのだが、住所は Hoge Suite 1234, foo ave, bar city, CA とかになるので、見た目だけでは私書箱かどうかはわからない。 知り合いで、LA在住の台湾人(マイコンの天才)は、ずっーとMailBoxを利用してる。 彼は、昔ページャ(ポケベル)関係の仕事で成功して、パレバーレスに大きな家をもってるんだが、相変わらずこのMailBoxの住所を利用している。 引越しを何回しても対外的な住所は、ここにしてあるようだ。 ちょうど、Mobile IPのHome Addressみたいなものだ。 驚いたのは、ソーシャルセキュリティも、ドライビングライセンスも、銀行口座も、パスポートもこのMailBoxの住所である。 自宅の住所はいつ使うんだと聞いたら、自宅の水道や電気の契約などは、さすがに自宅の住所だそうだ。 電話も携帯は、MailBoxの住所で契約なのだろ。日本でもパスポートの発行などは、自宅の住所が必要だし、銀行口座の開設などでは、自宅あてに届いた公共料金の請求書と受領書がエビデンスになるが、こんなサービスの存在は想定外だうろ。 引越しの時に一定期間郵便物を新しい移転先に転送するサービスを郵便局では行っているが、この転送依頼の届出などは、本人の確認を厳密にはしないので、悪用されたらおそろいと感じたことがある。


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