NICTの助成をうけて行っているマルチプラットホームモバイルルーターの研究開発は、今年が3年目の最終年となる。 今年は、福岡、天神を走る巡回バス(通称100円バス)を、PHSと無線LANをつかって、常時接続状態にし、バスの乗客に向けた、リアルタイム、リアルポジションな情報提供など、より具体的なビジネス創出を目指した実証をする。
今回の実験については、福岡市を中心に、福岡の企業が多数協力してくれている。 こういうことに取り組もうとするとき、地域の企業が一致団結して協力してくれるのは、本当に地域の力だと思う。 東京だと、なかなかこういうことはできない。
夜は、広島に移動して、某メーカー(携帯電話でシェアNo1だそうだ)の旧友と夕食、かれこれ23年くらいの付き合いになる。
お目当ての牡蠣亭は、休みだったので、流川の老舗で牡蠣などを食べ、そのあとJazz SohoでLiveを聞き、さらにもう一軒。 寒さも気にならない楽しい夜となった。
またしても、情報産業省の話題がでてきた。 ここ数年、いつもこの話題がでては消える。 中国や韓国では、ずいぶん昔に、日本の旧郵政省と通産省にあたる省を統合して、情報産業省的な省ができた。ここで、また巨大な省庁をつくるより、いまやるべきは、インフラなどの公共財の行政と、その上でのビジネス(事業)の行政を分離することだと思う。 特に、通信、放送は、電波行政と電波を利用した事業(通信事業、放送事業)行政がすべて、単独裁量権の元にあるから公平性や時代にあった規制緩和が進まない。 先の携帯電話事業の新規参入にしても、事業法はすでに緩和されているのにもかかわらず、電波割り当ての免許によってコントロールされた。 ところが、新規参入した事業者は、みなMVNOをやるのだから、これまた面白い。