日経新聞にサーバー型放送、2007年度開始へ・NHKも課金検討という記事がでている。
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NHKや民間放送のテレビ番組などを受信機に蓄積し、いつでも視聴できる「サーバー型放送」が2007年度中に始まる見通しとなった。放送、通信、電機メーカーなど約90社が参加するプロジェクトチームが3月末をめどに関連規格を統一、専用受信機の開発など本格準備に入る。NHKは視聴者から番組ごとに料金を徴収する有料放送として展開する計画だ。総務省の懇談会でも通信・放送改革の一環として議論になりそうだ。
サーバー型放送は、放送局がつくった番組をそのまま視聴する今のテレビ放送と異なり、視聴者が好きなときに、好きな番組や場面だけを視聴することを想定している。日本人のライフスタイルにも変化をもたらす可能性がある。
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これって、まさにクロムサイズや録画ネットが今日の技術でやっていたことだし、ソニーのロケーションフリーTVやシャープのガリレオでしょう。 メーカーも参加してプロジェクトということだが、インターネットでなんでもできちゃうと、家電はモニターだけになって付加価値が下がっちゃうから、こういうのを売ってWin-Winな関係を目指すのだろうか。 しかし、仮にいまいろいろ類似なことをやってる企業やベンチャーが特許などもっていたら、逆襲されたりしないだろうか。
通信事業者は、各社とも強烈な低価格で接続サービスをし、顧客の採り合いをしている。 また、顧客獲得に対するコストも先行投資という考えで、相当なコストをかけている。 これらの背景には、顧客を確保してしまえば、いづれブロードバンド上のコンテンツでチャリンチャリンとお金が入ってくる期待があるからだろう。 1000万顧客がいれば、100円もらったって、10億だもんと思ってるんだろう。 でも、ビジネスはそんなに甘くないはずで、良いビジネスの利益というのは、その原価に見合って一定の率で生まれるし、消費者が合理性を見出す価格というのは、供給者にウハウハな価格にはならない。 インターネット上の放送も、地上波放送番組に別なスポンサーをつけて、無料で放送する形がでてきているし、上記のNHKのサーバー型放送もコンテンツはNHKが作ったものだ。 つまり、良いコンテンツを一生懸命つくったところには、それなりに収益がでるということだろう。 人様のコンテンツを流通させることで得られる収益は、これに比べると相当小さくなるのだろう。 もっとも、広告主を沢山集める努力をした媒体には、沢山広告収入が入るので、検索サイトなどは、きちんと成り立つビジネスなのだうろ。 つまりは、通信事業者は、土管屋では儲からないけど、いづれコンテンツでなんていう幻想は捨てて、土管の部分は土管の部分でそれなりにきちんとした仕事をして、適正利益を追求すべきであり、コンテンツで儲けたいなら、コンテンツ作成などに自ら投資しないといけないのではないか。
なんだかんだで、16時間かくらいかけて、PalmSpringsからMilanに到着した。 飛行機の中では、機内誌はそれなりに楽しみだ。 特に、アメリカの国内便とかだと、いわゆる通販のカタログ的なものがある。 ユナイテッドだとSkeymallというやつで、これが見ていてなかなか飽きない。 かつて、月間アスキーという雑誌に、ばかパパモノとかいうコラムがあったけど、あそこで紹介されてもいいような、誰が買うのよこれ みたいなのが結構ある。 太陽電池で動く扇風機付のサンバイザーとか、赤いハイヒールの女性の足の形をしたテーブル、ゴルフクラブ型の水筒とかね。 まぁ、九分九厘買うことは無いのだが、たまにどーしても欲しくなっちゃうものがあったりする。 (九分九厘ってことは、実は九割一厘は買うんだ..) 去年は、3つの文字盤をもつ時計(独立した三つのムーブメント搭載)があって、どーしても欲しくなってオーダーしてしまったけど、届いたらとてもつなく大きい。 もともと、腕が小さいので、とっても似合わない...でも意地で使ってるのが悲しい。 これが、ルフトハンザとかの機内販売誌だと様子がまったく違っていかにもドイツ、質実剛健って感じだ。 おもちゃだってポルシェデザインだし、携帯はban&olufsenだし、鞄はRimowaとなる。 アメリカの機内販売が王様のアイデア(まだあるのか)だとすると、こっちは伊東屋あたりの輸入スティショナリーコーナーという感じだ。
ホテルにもどって、食事をしようとホテルで聞いた近くのレストランに向かって歩き出した。 ミラノの町のはずれのホテルなんで、一人で歩くにはちょっと裏寂しい場所にある。 船戸与一の小説にでも出てきそうな景色で、気分は逃亡者、変な奴に絡まれたらどうしようと思っていたら、前から歩いてきた若いお兄ちゃんに話しかけられる。 あんた日本人? ATの人? って突然会社名を言われて、話を聞いてみたら、彼らは、ロシアとトルコのSEで、明日からの僕のトレーニングを受けるために、同じホテルに泊まってるそうだ。 夕飯に行くけど一緒にどうよってことになり、三人で近くのレストランへ行き、ビザとパスタとサラダで一献。 ロシアのSEは、とにかく良くしゃべる、技術議論になるとこっちもむきになるので、危うく小一時間説教モードに陥りそうになった。 食事がまずくなるといけないので、ちょっと話題をそらして食べ物と酒の話に切り替える。(うーん こういうところが、大人なったな 自分...) しかし、各国とも事情は違えど、ネットワークのエンジニアは日々戦ってるようだ、ふたりとも若くて仕事に対する意欲を感じるので、話していて実に楽しい。 適度に飲んで食べてホテルにもどる。トルコのSEも荷物をイスタンブールで置いてきぼりにされたそうで、使い捨ての髭剃りをおすそ分けした。 ダイヤルアップでメイルを落として就寝。