海外出張から帰国すると、つい日本の味を確認したくなる。 いまや、味噌汁や漬物、はたまた地方の銘酒などに至るまで、それなりの大都市であれば、海外でもいつでも味わえる。 ところが、なんとなくこういうものと違う、日本のジャンクな味とかをつい確認したくなることは、きっと誰にでもあるんじゃないだうろか。
僕の場合、なぜか缶コーヒーが日本のジャンクな味なのだ。 別に成田(千葉)に到着するからといって、マックスコーヒーというわけではない。 銘柄も何も、ジョージアの何たらだとかいうこだわりがあるわけではない。 ただ、あの缶コーヒーの独特の甘さと、ドリップコーヒーには決して近づかないコーヒー味がなんとも言えず日本に居る事を確認させてくれる。 この類の缶コーヒーって、決して外国にはない。 アジア諸国で出される死ぬほど甘いコーヒーともまた違う。 というわけで、いつも日本に帰ってくると、なぜか缶コーヒーを飲んでしまう。 ところが、なぜか今回は、その気にならずに、この習慣を断ち切った。 習慣を断ち切ったといえばもう一つ、海外に行くと週刊誌が手に入らない。 いままでは、家人に頼んだりして週刊誌をなんとか読みつないできた。 僕の場合、某週刊誌はかれこれ25年以上読み続けているのだが、今回の出張を機に止めることにした。 別に理由はないんだけど、ふとそう思った。 でも、成田のJRの駅の売店に、"海外旅行中の週刊誌など取り置きいたします。"なんていう、張り紙をみたらちょっと後悔した。(早く教えてくれよそんなサービスがあるんなら....)
成田からオフィスに直行して、溜まっている書類整理と別件で一緒に研究をしている研究者との打ち合わせをした後、夜には某新興通信キャリア(最近はすっかり大人の会社らしい...)のTさんと、新大塚にある行き着けの和食屋さんで一献。 これは、ジャンクじゃなくて、本当に日本の味で、かなり幸せ。 その後、同じ大塚のBar Mooへ。 この店は、実はソーシャルネットワークのGREEで、マスターからメイルをもらって知った。 どうやら同じ小学校の後輩ということだった。(とても、年代は離れているけど) ということで、いちど行って見ようとおもっていたので出かけてみたら、お酒も肴も雰囲気も良いお店だった。 大塚には、三番倉庫 など駅周辺や、三業通りにもいくつか小粋なバーがあるし、隠れた老舗も沢山ある。
さて、ソーシャルネットワークだがバーチャルだけでなくて、実世界とのリンクにつながるのが面白い。 僕の知ってる限りだと、この類の老舗は、やはり指とまだろう。 いまは、立派な独立事業として会社運営にまでなったわけだか、ここの生い立ちは本当にインターネット的だったと記憶している。 ぼくは、数年前に指とまで、中学の時の同級生からメイルをもらい約30年ぶりに再開なんてことがあった。 完全にインターネット上だけで生成されていくコミュニティネットワークもあるのだろうが、こういう元々何らかの共有する種があって、それを発芽させたり培養させたりする部分でソーシャルネットワークが機能するというのは、かなり人間社会にマッチしてやさしいような気がする。
それから、初めて会った人や会う人については、事前にGoogleというのも、実世界でのコミュニケーションを補完するものだ。 もっとも、良いのも悪いのもヒットするけど...(汗);;