理事を務めるモバイルブロードバンド協会の関係で、FISCO(富士スピードウェイ)で<SuperGTのレース車両に無線LANルータを搭載し、伝搬試験を行うことになった。 最終的には、走行車両とIP接続をし、画像などのリアルタイム伝送をしようというものだ。 既に、仕事の関係で過去にプロのドライバとレーシングカーを使い、時速300km近くでの通信実験には成功しているのだが、今回の場合SuperGTという実レース車両への搭載と実用化の検討ということで、GWに開催される本レース前の試験走行時に実験させてもらった。 ARTA(AUTOBACS RACING TEAM AGURI)さんの協力で、無線ルータを車両に搭載し、ホームストレートの入り口付近と出口付近に基地局を設置し、車両からの伝送データの受信テストをした。 ストレートでは、280kmくらいの速度がでるそうだ。 詳細の解析は、これからだけれど、特に問題も無く、それなりの距離で通信が良好に行われた。 今日は、試験走行日で、一般のお客さんが沢山入る予選は明日からなのだけど、FISCO内には関係者だけでも相当な人口があり、最近ちょっと人気がないとはいえ、モータースポーツ産業の底の厚さを感じるものだ。 SuperGTなどでは、既に車両のコンディションデータは、PCを直結すると、諸々テレメータリングできる仕組みがあり、僕たちが無線機を取り付けている横では、メカニックさんが車両にPCをつけて、諸々のデータを取得されていた。 学生の頃に知人がKP61のワンメークスかに出場していて、サーキットなどにも足を運んだことがあるけれど、あの頃は、まだノートPCも無かったし、携帯もなかった。 今は、ピットには、ノートPCがならび、無線LANも沢山使われているようだ。 モータースポーツは、いち早くコンピュータが活躍した世界だろうけど、競争という観点からICT的な感覚はまだこれから発達するのかもしれない。