ワイヤレスブロードバンド企画(株)と(株)ウィルコム主催の電波干渉の調整に関する説明会が開催された。 2.5GHzの地域固定系バンドは、両側に免許された両者の全国バンドと干渉しないことが免許の前提となっており、かつこれを事業者間調整で行う。 今回配布された手順マニュアルは、両者が作成し、固定系地域バンドの免許を取得しようとする者に対して、合意書を発行するまでのプロセスと基準が網羅されている。 その中味は、基本的に互いに干渉回避をして合意をしようという姿勢であり、両者の真摯な姿勢を感じた。 両者とも申請時点の事業展開エリアや採用技術などについては、それなりに持っているのだろうが、いかんせん今の時点で明確な置局位置や時期を示せるものでもなく、かつ技術的な仕様などでも、情通審の技術基準以上の詳細は確定していないので、総論合意方針という内容にならざるを得ないのかもしれない。 ワイヤレスブロードバンド企画の場合は、Wi−Max同士なので、同期送信による干渉回避ができるが、ウィルコムの次世代PHSについては、正直いまの段階で、シミュレーションだけで、どこまで判断できるのかは疑問だ。 しかし、悪戯に干渉可能性があるとして、合意形成を拒み、彼らの事業計画による開局時期までの間、電波が死蔵し、かつその地域のブロードハンド問題の解消が立ち遅れたとしたら、これは大きな問題だろう。