東芝のHDD-DVDの撤退が話題になっている。 企業規模に関わらず、オーナー企業では、こういう意志決定は早くできるのだけど、東芝のような大企業がこんなに早期に経営判断をしたことには驚かされたと同時に東芝という企業の強さを感じた。 もう、20年以上まえに、東芝の関連会社に勤務していた事があるのだけど、あの頃はJ3100というラップトップでいち早くIBM互換PCに乗り出していたし、浜松町の本社ビルや川崎の半導体技術センタなどは、いろいろ最先端企業ぽかった反面、工場や重電関係のオフィスなんかは、とても古い企業のイメージだった。 ちょうど、ココム事件で、かなりバタバタした時期だったのだけど、いまにして思えば、あの時の対応も迅速な経営判断があったような気がする。
たしかに、ベンチャーやオーナー企業では、重要な意思決定が迅速に出来るけど、反面それが持続しない事が多く、それは元々の判断の深慮さが足りないだけのことかもしれない。 大企業に比べて、事実関係やシミュレーションのビジュアル化や数値化による把握、精査力が弱い(そういうことをするスタッフが不足?)のが、感覚的な判断に頼らざるを得ないところかもしれない。