午前中のClosing Plenaryで、IEEE802.11のPlenaryもようやく終了。 今回も僕がチェアをしているTGaiは、13スロットを使い、参加者も平均で64人/スロットの大所帯になった。 今回は、Spec Framework Documentationといって、要求仕様の概要の起草に、40の提案発表があり、49の技術的採決を行い、23の採決が合意に至った。
僕の目論みでは、11aiはもっと少人数で、限定的な範囲の改訂仕様をサクッと纏めたかったのだけど、いろいろな周辺環境の変化から大きな活動になってしまった。
これは、もちろんスマートフォンの普及により、無線LANの高速接続が大きな課題になっているという本質的な部分もある。 これに加えて、IEEE802.11で他の標準化作業が減って来ている上に、IEEE802.16等もほとんど活動が縮小してきたことで、標準化に関わる人がアクティブなタスクグループに流入してきているということもある。
そんな背景で、次の5月会合では規定によりチェアの改選選挙があり、いろいろな噂や動きが出て来ている。 IEEE802では、ワーキンググルーブ゛全体はもちろん、各タスクグループでも、チェアを含む職務は、企業と契約している標準化のエキスパートなコンサルタントが行ってる比率が高い。 こういう人達にとって、どこかのタスクグループのチェアとなることは、自分の仕事の種として、スキルとして重要な意味を持つ。 ということで、TGaiは大所帯になってきたし、唯一の欧米人以外がチェアをしているポジションなので、そこに触手が動く人が出てくるようだ。
ところが、どうもこうい背景は、毎度のことのようで、WGのチェアはそのあたりの話を良く聞かされるのか、適切な対処をいろいろとアドバイスしてくれて、うまくコンセンサスをとるように調整してくれる。 そういう意味では、安穏とはしていられないけれど、TGのファウンダーというのは、それなりにレスペクトされるようだ。
ということで、5月会合にむけて、リーダーシップとフェアネスをきちんと示して行くことが、重要な課題だろう。
なんだかんだ一週間で、38時間くらいの会議漬けな日々が終了したので、午後からはプールサイドでのんびりと過ごした。 夜は、ホテル内のサンセットがとても綺麗なレストランでディナー。 時差の関係でこちらはまだ16日だけど、日本時間は17日で僕の誕生日なので、フラワーのピノで乾杯。