今日から仕事の現場が100%自分の代表するコーデンテクノインフォ株式会社となった。
このタイミングに合わせて、いままでメールくらいしか運用していなかったサーバーに会社のWEBサイトを立ち上げた。最もまだ英語だけで、最低限の内容しかない。流石にこの業界なのにWEBも無いのはどうよという訳で、まあ一応の体裁はついたかな。
さて、そんなわけでこの会社の紹介を少し書いておきます。
この会社では、標準化や研究開発プロジェクトのマネージメント、革新的技術の商用支援などのコンサルタント、エキスパートサービスをします。
ラジカセやテープレコーダの開発から、組込みマイコンソフト、ゲートアレイ等のLSI開発、無線通信機や信号処理システム、ネットワーク機器開発から、通信事業、ケーブルテレビ事業など、30年に渡って従事してきた仕事の経験を広く、クライアントに役立つ提案につなげていきたいと思っている。
日本では、まだまだ自前主義で、外部のエキスパートを活用することが少ない。しかし、欧米などでは、国際標準化等や製造支援等の分野で、経験者の知験を契約により活用することが多い。
日本にも、沢山のシニアエキスパートがいるのに、残念ながら彼らのノウハウを活用出来ていないようだ。
そんなわけで、この会社がそういうコンサルファーム的なビジネスのベストプラクティスになればという願いもある。
今夜は、IEEE802.11aiのテレカンもあり、このアフリエーションでのデビューとなる。
午前中は、クライアント先で、幾つかの提案案件のデザインレビュー。
新しいアイデアの精査はには、チームディッスカッションは有意だということを再認識。
しかし、同時に新しいチャレンジに蓋をしてしまう、サンクコストのディレンマも痛切に感じた。
残念な事に「いままで、これでやってきたので、今から変えれない」的な話しをする人は、なぜ変えれないのか、変えた場合と変えない場合の目標達成の可能性やROIを、比較考証していない場合が圧倒的に多い。
技術だけじゃないかもしれないけど、マネージメントで大事な事の一つに、ちゃぶ台をひっくり返す時はひっくり返すということだという認識は、痛い屋上屋的コードとかを散々見てこないと、身に付かないのかな。
午後の打ち合わせは、インターネットの黎明期から活躍している著名な人達。そこで、いま僕と一緒にはたらいてくれているスタッフにも、ちょっと顔を出してもらったら、会議室にいる六人中五人が知り合いだった。
さらに、づきの打ち合わせの来客も実は、前の打ち合わせの参加者と面識があったりなのが、この業界らしい。
午前中、シリコンバレー在住の知人と打ち合わせ。彼は、シリコンバレーに移住して、四半世紀近くになるベテランのコンサルタント。元々、日本で電子機器の製造関連機器の業界にいたので、ものつくりを熟知している。
以前にも、このブログに書いたけど、開発して量産試作し、量産して販売し、サポート、保守をするというメーカーでは、全ての行程の基本をしっかりと理解していることが良きエンジニアの条件だった。
もちろん、いまはアウトソースできるEMSもあるし、製品もモジュール化されたから、ものつくりを目指すベンチャーでは、みずから全部を持つ事は無い。
だからといって、企画と開発だけで、あとの工程に対する知識が無くてよいという事ではない。むしろ、そういう外部から調達する機能について、外部よりも知識がなかったら、ベストチョイスができないし、適切な業務の委託等も厳しいだろう。
既に、いくつかのIOT系のものつくりベンチャーでは、歩留まりやリワーク等により、当初の戦略的価格が実現できなかったり、出荷した製品のリコールなどが発生したりしている。
こういう分野では、やはりものつくりに従事してきた、シニアの力がとてもよい支援になるし、日本の中小企業のノウハウがうまく機能するのではないだろうかというのが、彼との一致した意見だった。
今日の昼は、旧急遽新規事業用の事務所の下見に外苑前まで出かけた。いま、事務所を借りている同じ会社の運営で、担当の人が丁寧に対応してくれて、急遽現地確認してみようという話しになった。
外苑前は、神宮球場もあるし、昔から知り合いのオフィスがあったりなど、定期的に開催されるサロンの開催場所だったりとかで、けっこう馴染みがあり、ちょっと惹かれるものがある。
ちょうどひる時だったので、サバティーニのピザッテリアでランチ。この前、かなり久しぶりにディナーに来た時は、ちょっと寂しい感じだったけど、昼はそこそこに流行ってる。
いくつかの打ち合わせのあと、今夜は元部下の結婚式の二次会に出席。会場は、後楽園と本郷の間。今日の新婦が僕の下で働いてくれていた時は、西方に事務所があったので、集まった彼女の同僚らも懐かしさを満喫してた。
彼女の幸せな姿に、祝福しに参加した僕らも幸せ気分をもらい、帰りはもと部同僚らと後楽園駅近くの居酒屋で3次会。さらに、地下鉄の駅の改札で、取引先の社長とばったりあったりで、さすが元地元だった。
NPOの仲間が四家族、柿畑の整備のために来てくれた。もともと、NPOとして利活用するということで、以前に関連する施設があった場所の近くに、休耕地を借りて柿やブルーベリーを植えた。
残念ながら、僕ひとりでは、せいぜい草刈りくらいしか出来ず、それも決して十分にはできないため、かなり維持に苦労している。そのため、たまにこうして、メンバーが集まってて整備してくれる。
幸いに今日は天気も穏やかだったので、作業も順調で、夕方には終了。全員でいつもの温泉で汗を流したあとは、総勢十一人での宴会。
このメンバーとは、年に数回旅行にいったりもしていて、話題はつきず、楽しい春の夜の宴だった。
そういえば、このメンバーと二月に秋田のなまはげ祭りを見に行ったのだが、その時に外国人の観光客がテレビの撮影クルーと来ていた。
先日、知り合いからこの時の様子が3月3日放送の"you は何しに日本へ?"という番組で放映されていて、最後のシーンで僕が映ってたことを教えてもらった。
Youtubeで探ったら、確かにしっかりと映っていて、びっくりだった。
朝起きたら、裏山も屋根の上もうっすらと雪が積もっていた。もう、今年は、雪は見たくないくらいに堪能したのに、未だ降るのかよという感じ。
もっとも、本当にうっすらで、すぐに融けてしまったからいいけど。
そういうば、あの大雪で壊れた雨樋について、保険屋に問い合わせたら、見積額が20万以上だと保険対象になるとのこと。見積もりは、保険会社の指定業者が現地確認にくるそうなのだが、山梨は順番待ちのため一月くらいかかるそうだ。というわけで、とりあえず待ち。
今日は、春の堰さらいに出労。朝の八時に集合して、水利組合の担当のしきりで、例年通り水路の下に溜まった砂利等をさらう。
現在の水路は、かなり大きなコンクリート製で、あまり砂利は溜まらないけど、ところどころ山からの落石などがあるので、それを取り除くくらいで、一時間半くらいで終了。
それにしても、今日は寒かったな。
漸く、IEEE802.11aiのDraft2.0のWorking Groupの書面投票がスタートした。この書面投票がスタートすると投票が締め切られるまでは、なにも出来ないのでテレカンファレンスもないし、チェア業務が少し楽になる。
一方で、今月からアフリエーションが変わり、その手続きの間Wi-Fi Allianceにもコミットできないので、来月まで深夜勤務が無いのは嬉しい。
今朝は、朝一番で一鞍練習してから上京して、知人のカレー屋さんで昼食をとり、そのあと某通信事業社さんと打ち合わせ。
夜は、上京している元部下達と品川で一献。それにしても、みんな合い割らず面白いなボソッ。
いま進めてる製品のモックアップを作りたいと思っている。折角だから、いまやお手軽になった3Dプリンタでサクッと出来たら嬉しい。
とはいえ、現段階ではまだ各部品等の寸法まで詳細に決まっていないので、本当にイメージモック的なものを作ってみたい。なので、お手軽に平面図から3D CADに変換して、プリンタに食わせることを期待して、フリーなCADソフトをみた。
いくつか見てみると、基本的に製図の知識があるユーザーを前提にしている製図型のものと、イラストからモデリングするようなものがあるようだ。
僕は、製図CADは経験があるけど、絵心がないのでイラストレーターとかは、使った事が無く苦手。そんなわけで、製図系のものをちょっとダウンロードしてみたら、これが結構本格的で使い方覚えるのに時間がかかりそう。
というわけで、サクッとは行きそうも無いので、とりあえずのイメージを、パワポの3D描画機能で書いて、部品などが固まった段階でデザイナに頼むことにした。
しかし、パワポの3D機能は、判りづらいけど、まぁお気楽でいいな。
新規事業の説明のためクライアントの本社を訪問。この前、某家電メーカーのティーマシーンの話しが、ネットで話題になっていたけど、まさにプロダクトアウトで長年生きてきた人には、なかなかサービスとかプラットホームの話しをちゃんと説明するのが難しい。
まぁ、箱があって、一個いくらで、何個売れてというのは、確かに解りやすいんだけど、それだけじゃ昨今のビジネスモデルは説明ができない。
これって、PL読めてもBSとかキャッシュフロー理解できない系な人に、その意味を説明するのと同じようなロジックがいるのかもしれない。
夕方から、研究開発しているエミュレータの確認に協力会社さんに行き、担当者と動かしながら確認。
どうも、納得のいく挙動じゃないので、いろいろと切り分けしながら、確認していったら、なんとなく最後に臭いとこが鼻についた。
というわけで、その臭いとこを明確になるように、モニタの仕方を変えてもらったら、推定したとおりの原因にたどり着いた。
開発の現場からは遠ざかって久しいけど、こういう問題の切り分けや原因探しの勘所は、そんなにずれていない自分を確認して、一安心。
昔から、だいたいモノが巧く動かない事の予見は、結構当たる。電子機器の開発とかソフトの開発とかで、だいたい僕が言う悪い予感は、当たってしまうというのもちょっと悲しいけど、これもスキルの一つかしらん。
若い担当が嵌ってる時とかに、横からどれどれちょっと見せてごらんと言って、ああこりゃ駄目だよここをこうして見なさいみたいな指摘をして、それが当たっちゃった時って、とても気持ちいいんだよね。って、いやな爺かな。
今日は、朝から二つの大学の三つのキャンパスに、知り合いの先生を訪問。今は、たまたま社会人博士課程にいるけど、基本的に自分は産業会の人間で、研究者ではない。
とはいえ、新しい事、新しい技術に挑戦するのには、自分に無い学術会のいろいろな知験が重要なので、なるべく複数の視点、視座から学会の人の意見を聞くことを心がけている。
産業というかビジネスの世界では、特定の要素技術や分野だけでサービスや製品は成り立たない。まして、新しい市場を創出するには、プロダクトアウトだけでは話しにならない。
こうなると、自ずとビジネスの中には、物理層からアプリケーション、あるいはポリシーレイヤーまで、さまざまな階層での検討を同時並行的に行う必要がある。
当然だけど、そんなに広くて沢山の事を、自分1人とは言わないが、限られたリソースのベンチャー起業でできる分けも無く、それを補うのが外部との連携だ。
ここで、重要なのは、産と学では互いに立場や目的が違うことを前提にして、相手に同化を求めずに意見を聞いたり協調する手法を提案できるかだろう。
今日、訪問した研究者の人々は、インターネットを作ってきた人達で、その根底にはインターネットな文化という共有する価値観がある。
だからといって、皆が同じ事をしてるのではなく、それぞれが異なるレイヤーに得意分野があって、やはり一家言あり、僕にない知験を沢山もつリスペクトする人達だ。
いま進めている事案で、彼らとDo have some funが出来ると嬉しい。
夜は、某検索大手、通信大手の知人と恒例の食事会。彼らと知り合って一緒に仕事をしてから、早く15年。年に二,三度そろって食事をするけど、互いにいろいろと新ネタがあって楽しい。
四月から東京勤務になった知り合いを歓迎するという口実で、日頃IEEEやWi-Fi Allianceで一緒になるメンバーと懇親会。
急遽、週明けに声をかけたんだけど、7社14名の参加となかなか盛況だった。
いつもは、海外で顔を合わせて、会議の会期中に食事にいったり部屋飲みしたりだけど、会期中じゃない時に、東京で集まるというのもなかなか楽しい。
一昔前には、こういう横のつながりは弱かったのだけど、SNSのおかけで、皆の距離感がかなり縮まった。標準化での連携とか情報交換などが、いつも現場にいる人同士で出来るのは、とても有意義だ。
幸いに、今月は書面投票中で僕はのんびりだけど、5月にはIEEE802の各グループのリーダーシップの選挙もあるので、つかの間の緊張緩和期間を、皆で楽しめた。
前から一度は行きたいと思っていたら平泉/中尊寺への旅行を、誕生日プレゼントで招待してもらった。
ということで、朝のはやて号で一関にいき、まずは一関の酒蔵を見学して、餅フォンデュなんていうのを堪能。
一関から平泉に東北本線で移動して、平泉の循環バスで、目的地の中尊寺にいく。沢山あるお堂を順番にお参りしながら、本道からメインの金色堂に到着。
それにしても、かの時代に奥州藤原一族がこの地に繁栄を築いたのは、地政学な要因があったのか、はたまた鉱山の利によるものなのか、なかなか興味深い。
夜は、毛越寺の裏手にあるホテル武蔵坊に投宿して、温泉を堪能。
今日は、藤原氏二代基衡が造営した毛越寺を見学。ここは、多くが消失して遺構がメインだけど、調査を元に復刻された堂や遣水があり、庭園の規模などからも往時を偲ぶことができる。
このあと、平泉歴史資料館を見学して、源義経の終焉の地と言われる高館義経堂を巡り、駅前の芭蕉館という蕎麦屋で昼食。ここは、わんこ蕎麦といっても、盛り出しといって、最初から沢山のお椀に蕎麦がもってあるのを、自分でとって食べるスタイル。一人前が各種の薬味に24個のお椀で、4人がけのテーブルだと二人しか座れないとうのも、なかなか凄いものがあった。
平泉から一関にでて、新幹線まで時間があったので、有名なJAZZ喫茶のベイシーに行ってみた。普通は三時くらいからのオープンで、たまに一時くらいから開いてるとのことで、外観だけ見れればと思って行ったら、幸運にも開店していた。
壁一面の棚にぎっしりとLPが収納され、有名なJBLのダブルウーハーシステムが正面に鎮座。壁のいたるところには、ここを訪れたアーティストのサイン。最晩年を一関で過ごした居眠り先生こと阿佐田哲也氏のポスターもあったりする。
珈琲が運ばれてきたらちょうど一枚目が終わり、二枚目はコルトレーンがかかり、そのあとは、ハービーハンコック、ともに音源はLP。
山梨の家は、タンノイ+300Bシングルだけど、音源はCDしかないから、久しぶりにアナログ音源を聴いた。
実家にある父が残したJBLも130x2 +175で、まだ沢山のLP/SPがあるので、あれをいずれリストアするのと、ディジタルサンプリングを早くやらなくては。
昨日、昼食をした世嬉の一酒蔵によって、新酒を一本お土産に買って、新幹線で帰京し、その後山梨に車でもどる。
今日の午後から、今期のベンチャービジネス論の講義がスタート。工学部の四年生を対象とした、全学科共通専門科目で、今年度の現時点での履修者は、48名となる。
今日は、講義の進めたかと自己紹介を兼ねたベンチャー経営のケーススタディをし、軽めに終了。
ざくっと聴いてみたら、卒業後就職する人、大学院に進学する人が、半々くらいで、起業したいという学生は、残念ながら1人もいない。
いつも、不思議なのは、何か質問あるかと問うと、誰も手を挙げないのだが、講義が終わると教壇に質問しに来る学生がいる。
個別の質問が、その個人に特化する内容であれば問題ないのだけど、そうじゃないものは、なるべく全体のなかでオープンに質問させたいのだが、なかなか学生さんはシャイだ。
この対策として、フロアーマイクを設置して、質問者はフロアーに並ぶという、標準化会議スタイルにしてみようかしらん。
今年から、月曜日の三時限目の時間割になったので、今朝は大学に行く前に2鞍騎乗できた。午後は、講義終了後東京にでても、五時くらいには新宿に着くので、遅い時間の打ち合わせには、間に合うということで、公使ともに嬉しい時間割りだ。
仕事柄、他社とNDAを締結することが多い。今の仕事では、こちらは個人事務所のようなもので、相手方は上場企業というパターンが多い。
以前のルートの時代には、小さい会社のくせに基本的に契約書やMOUは、全て顧問弁護士のレビューを義務づけていた。ところが、会社によってはそれなりの規模なのに、そういうフローを確立せず、社内の法務部門担当などちょっと素人のなかでは詳しい人とかが、チェックするだけだったり、下手をすると、直接担当部門だけで判断してるところもあって驚かされたこともある。
今も、僕は長年付き合ってもらっている弁護士にレビューを頼んでいるが、双方向のNDA等は、自分の判断で良とすることもある。
ここで、僕はなにを見るかというと、全ての条項について、甲と乙を入れ替えてどうなるかだ。
昔は、大手企業と外注とかだと、圧倒的に大手の上から目線契約書が多かったのだが、最近は大手でもかなり相互に公平なものが多い。
つまり、「甲および乙は....」とか、「甲または乙は...」という文言で書かれていたり、開示者、受領者などで記述したりしている。
なので、こういう部分が基本的に齟齬がないものは、自分の判断でサインしている。
ただ、前から思うんだけどこれだけ皆がNDA結んでいたら、結局はダダ漏れじゃねーの?って、思う事も多い。
またぞろ、ベンチャー投資、起業ブームなのか、ネットや書籍で、起業家論だったり、起業家になる条件はこれだみたない記事が目に付く。
そして、日本ではなぜ起業家が育たないかとか、日本でベンチャーを育てるにはみたいな、ご高説が多い。
たまたま、今日ネットで話題になった記事も典型的なのだが、起業家というのは、道徳や常識に縛られなかったり、組織の型に嵌ったりしない、際物じゃないといけないというイメージが蔓延っている。
日本からイノベーションを起こすには、変わった人を発掘しなきゃとか、起業家を育てるには、社会の枠組みから飛び出した人を許容しなきゃならないとか書かれてる。
確かに、ハッカーでも芸術家でも、多数の人と同じ事をするのでは、埋没していくから、とんがった感性やひらめきが必要というのは判る。
でもね、起業家やベンチャー経営してる人が、社会的に非常識だったり、道徳観念が低かったりする訳じゃない。
たまたま、大学を卒業したら既存の企業に就職するという人がメジャーで、起業する人がマイナーだからといって、メジャーな人が普遍的な常識者というのは、あまりにメジャーな側の一方的価値判断だろう。
起業する人に特殊な能力があるはずと思うのは、起業しない人が自分基準で作り出した幻想でしかない。
逆に、起業する人を基準として、起業しない人は、なんらかのスキルや背景に起業出来ない特殊な問題を抱えているのではないかという、問題提起をしたっていいだろう。
僕の周りには、沢山の起業家が居て、大成功した人も、苦労してる人もいるけれど、総じて道徳観や正義感、社会性に対して高い意識をもっている。
逆に、組織のなかでヒラメ型になって、物事の正義をきちんと言えない人達のほうが、利己的で道徳観が希有だったりすることは多々ある。
というわけで、起業家やベンチャー経営者が、なにか特別に変わった人じゃないんだぞ! と小一時間言いたい今日この頃。
いま進めている事案の関係で、今は内閣府にいる総務省の方と面談。本題のほうは、素早く論点を理解いただけた。
面白かったのは、会話の中で通信事業法の話しになったのだが、利用者の通信の仲介をする役務を提供することで収益を得る通信事業者という旧来の考え方が、昨今根本的に変わってきてるという指摘があった。
たとえば、FaceBookのメッセージは、利用者間の通信の仲介をサーバーで行っているのだから、ある意味通信事業の一面がある。
ところが、FaceBookは、技術的には利用者が生成した情報を、仲介し、他の利用者に届けているけど、そこで通信料を課金して事業収益を上げている訳ではない。
これは、ネット掲示板でも同じで、利用者がメッセージのやり取りとをしてるからといて、彼らはメッセージのハンドリングで収益を得ていない。
では、収益の有無により、通信事業かどうか決まるのかというと、僕の記憶では、そうではなかったように思う。農収電話とかも通信事業届け出は必要だったような気がするけど、ちょっと自信が無い。
携帯などの基地局を設置して、通信させるサービスは、電波資源がそもそも通信事業者用だから、無料にしても通信事業という枠からは外れないだろう。
でも、無線LANだけを使って、通信料金を利用者からとらないで、広告収入等により運営したら、通信事業ではないということになるのだろうか?
最近は、FaceBookが無線LANを展開しているのだが、彼らは通信事業ではないということで、良いのか知らん。
だれか、Free MISとかやってほしいぞ。
今日の午後は、人工衛星のデータを利活用するリモート・センシング技術センターを訪問し、理事の方に同センターの事業説明をいただいたあと、デモルームを案内いただいた。
今でこそ、GoogleやGPSのおかげで、人工衛星は、とても身近なものになっている。しかし、このセンターがスタートした、1975年頃はかなり特別なものだったんだろうと思う。
1975年は、僕は高校に入った年で、アマチュア無線の愛好家がJAMSAT等を打ち上げ手、衛星通信というのをやっていたのを、ただ純粋に凄いなぁとか思っていたくらいだ。
仕事では、今の無線LANの原型でもあるディジタルマッチドフィルタによるスペクトラム拡散通信の無線機を開発した事から、その応用として衛星関係の仕事をいくつかした事がある。
例えば、宇宙で発電した電力をマイクロ波で地上に伝送する時に、その到来角度を検出してビーム制御をする必要があるのだが、到来角度の検出装置なんていうのを、超高層物理学の研究室に納入したことがある。
また、いまはサービスが終了したけど、モバイル放送という衛星放送の地上局制御局の一部に同じ原理の装置を納めた事もある。
そのほか、救急医療の産学協同のプロジェクトでは、直接ではないけど、共同研究した先生が車載アンテナで衛星のトラッキングをする技術開発をしていた。
というわけで、なんだかんだ部分的に衛星絡みの人とのつきあいはあるのだが、今日見学でみたデータの解像度やその利活用範囲の広さというのは、どれも知らなかった世界で、とても興味深いし、またまだ応用範囲が広がる予感がして、ワクワクしてしまった。
ところで、子供の頃、皆で手をつないで輪になって回りながら、「人工衛星飛〜んだ!」と言って手を離す遊びがあったんだけど、あれってなんだったんだろう。 うーん、思い出せん。
朝は、昨夜の雨がやんで、少し肌寒いくらいけど、春らしい天気の一日になったと喜んでいた。
中庭の桜も、ピークを過ぎて新緑がでてきているので、あわてて開きすぎていない花と莟を摘んで塩漬けの準備をしておいた。
そのあと、大学の研究室のパーベキューへのお誘いがあり参加する。たまたま、指導教官の先生が我が家の近くに来ているとのことで、途中で拾ってもらい先生の車で甲府まで移動。そこから電車で、山梨市駅まで行く。
この山梨市駅は、あの大雪の時に楽しい一夜を過ごした駅だったりする。雪がない山梨市駅は、いまや僕にとっては、クリープの無い珈琲みたいなもんだなと...
ここから、万力公園までは、徒歩十分くらいなんだけど、なんと研究室の学生さんが送迎までしてくれた。
学部生、院生、卒業生、先生を合わせて十数人で、ネバールからの留学生の方も参加して、BBQを楽しんだ。
たまたま、この春に大学院を卒業して就職したOBの子が来てたのだが、彼は僕とは深い関係の、某通信事業者に就職したとのこと。そのうち、汐留方面でばったりなんてこともあるかもしれない。
しかし、朝は春の陽気かなと期待してたのに、昼過ぎになったら曇り空と強風でかなり寒くなってしまったのが、ちょっと残念だった。
あの大雪で壊れた雨樋などについて、先週の金曜日に保険会社の社員と、指定の工事業者の人が見積もりに来てくれた。僕は、立ち会っていないのだが、立ち会った家人の話しでは、全て適用できるとの事だそうだ。
もっとも、とにかく混んでいて工事の順番待ちなのと、雨樋の材料の入荷にも時間がかかっているそうで、一月半位は先になるらしい。まぁ、それでも梅雨前に修理が完了してくれれば、こちらとしては御の字だ。
今日は、薄曇り時々雨という感じで、肌寒い一日。それでも、貴重な時間なので、朝方に畑を少し整理して、元肥を鋤いておいた。ついでに、冬血球せずに放置した白菜の菜の花を摘んで、軽く塩茹でして、冷水を通して絞っておく。
お昼に唐墨とアンチョビと合わせてパスタで頂く。毎年この時期だけのお約束ネタの定番だったりする。残りは、夕飯の時におひたしにして、おかずに一品追加。
朝方まで雨が降り続いていたので、ちょっと諦めていたんだげど、なんとか止んだので、朝一番で一鞍騎乗。
今日は、初めて短鞭を持つことをしたんだけど、ちょっと未だ使えない。しかし、馬って鞭には敏感なんだということを理解。
今日は一鞍だけだったので、そのまま移動して、山梨市のデリーベイでカレー部をしてから、大学で講義。今週から、実際的な講義がはじまり、今日はちょっと詰めこみ過ぎたかも。
夕方、東京に戻って、新規事業のパートナー候補の人と面談。いづれも旧知だし能力は判っている。ただ、なんだかんだ言っても、スタートアップにジョインするのは、日本の社会ではそれなりに考える点もあるだろうから、できるだけリスクもちゃんと説明しておく。
講義で起業とは何かとか教えてるけど、やはり自分がするのが一番楽しいな。
某研究機関がリードして、国際標準化をし、スマートグリッドなどでの利用が期待されている無線技術を採用したくて、その技術移転を受けてモジュールを作っているベンダーと打ち合わせ。
センサネットワーク等への応用なので、民生品レベルの価格ターゲットと市場性を考慮していると思ったのだが、なんと今の価格は、私の想定の30倍。
同じものを、超大手の部品メーカーも手がけているので、そちらにもヒアリングしてみる必要があるけど、なんだかとても残念な気がする。
結局、いろいろと研究してきても、その成果展開として市場性や市場創造ということを、まったく考えていないのではないだろうかという気がする。
ドラッガーの書いてるように、企業の目的は、顧客を創造することであり、顧客を創造する二つの手法がマーケティングとイノベーションだとするならば、この研究の展開ケースは、いずれの手法からもかけ離れているとしか思えない。
つまり、研究や技術そのものが目的で、それによって、今ある市場の課題を解決するわけでもく、また新しい市場を創出するわけでもない。
IEEE等の標準化は、民間企業の公的な談合の場所で、そこに公的研究機関や学術べったりの研究期間参加すると結局のところ、いつ売るか、どう売るかがないモノができてしまうのだろうか?
この研究とビジネスの狭間をどう埋めて行くかは、大きなチャレンジかもしれない。
今夜は、お世話になっている事務所のスタッフの方と会食。食事も二次会も、とても楽しかった。
研究している無線エミュレータで、高速時、高電力時の挙動に、納得のできない事象が発生していた。
このトラブルは、残念ながらかなり長い時間担当者が格闘していたけど、クリアできていなかった。
僕が担当者に支持した事は、とにかく問題箇所のきり分けをし、シンプルにし、不定要素を減らし.....という、当たり前の事だけだった。
こういうのって、言うは易しだけど、担当者は、どうも堂々巡りから脱せなかったようだ。
今日は、ミーティングをして、やっとその尻尾がつかめたという説明を受けた。確かに彼の見つけたブロックの特性が原因であり、その特性を修正すると改善されるというのは、リーズナブルではある。
しかし、僕のレビューでは、そもそもそのブロック自体が不要であり、特性を修正するのではなく、そのプロックを削除するという事になった。
実は、以前も同様の事があった。では、なぜこのような不要な機能ブロックをシステムに入れたかという点が気になった。
このシステムは、僕の設計では最初からフルディジタルなんだけど、初期の段階で、アナログ,ディジタル混在のものを開発した経緯がある。そこで、彼はディジタル部分を担当しており、今回はそのアナログ部分も全てディジタル化をした。
この過程で、彼はディジタル技術者であることから、アナログ回路の全ての機能ブロックを純粋にディジタル化しようとしたわけだ。しかし、ディジタル化した場合に、いくつかの機能ブロックは、論理的に不要になるのだが、その要・不要の判断には、そもそものアナログ回路の機能を理解している必要があり、その理解が十分でなかったわけだ。
しかし、こういうのは、誰もが一度はとおるもので、この件で彼は貴重な経験を積んだことになる。
無線に限らず自然界の多くの事象は、アナログであり、最初からディジタルで生成される事象や情報はない。従って、まずアナログとして事象や機能をしっかりと理解することは、ディジタル技術にも重要なことだろう。
今夜は、旧知の取引先り社長と、久しぶりに五反田の庭っ鶏という鶏料理屋で一献。相変わらず、流行っているなぁ。
ニュースではTPPの協議の進展、合意の有無に関するニュースが沢山ながれているけど、今日は二つの会議で、十分すぎる徒労感を味わってしまった。
いづれも、所謂社内会議という奴で、標準化会議みたいに複数の組織にまたがる協議ではない。こういう会議の痛い所は、日本的な「では、其の点を考慮して進めるという事でお願いします。」みたいな、まとめに走る事だ。
To Doを明確にして、日限と担当を決めることは勿論なんだけど、そのアウトプットに対する具体的なイメージが合意出来てないと、いつまで立っても仕事は進まないし、終わらない。
そして、明確なアウトプットの形が合意できたなら、必ずそのフォローと確認を行うべきなのだが、そういう持続的協議がないがしろになり、その場その場での起案と対処だけになるのも痛い。
こういう、悲しい打ち合わせを減らし、前に進むためには、やはり会議の進め方というのは、とても大事だということを、今日は再認識した日だった。
ちょうど、今は新人研修の時期だけど、果たして会議の進め方等を研修で教えてる企業はあるのだろうか?あるいは、集団における意思決定や、プロジェクトを進めるためのリーダーシップやマネージメントというのは、就労する以前の学生時代から教えるベキ事なのかも知れない。
今日は、乗馬クラブの方が参加する山梨エンデュランスの見学で、朝から小淵沢に行く。
乗馬をはじめるまで、エンデュランスという言葉さえ知らなかった僕には、競技を見るのもまったくはじめて。
今日は、20kmと40kmのトレーニングライドという、初心者向けの競技とのこと。各部ともに10組(馬とライダー)で、合計20組の参加。20kmの部では、なんと今月10歳になったばかりの女の子も参加していた。
エンデュランスは、80kmとか120kmなどの距離を、林道をはしる、耐久レースみたいなもので、途中決められた距離毎に、クールダウンといって強制的に休憩をとる。
競技は、スタート前、各クールダウン時、ゴール後に、獣医さんによる心拍数や馬の体調、歩様のチェックがされ、ここで心拍が十分に下がっていなかったり、怪我や故障などの異常が発見されると失権(失格)となる。
また、競技には規定時間があって、規定時間より早くても、遅くてもやはり失権となる。つまり、単純に長距離のコースを時間で競争するわけではなく、馬の体調を整えながら長時間の乗馬を継続することになる。このため、上り坂などでは、ライダーが下馬して、引き馬で歩くということもあるそうだ。
今回の20kmの場合には、クールダウンするのはゴール時で、40kmの場合には、20km走破時とゴール後の二回となる。このクールダウンでは、ライダーだけてなく、クルーという仲間が、馬の足などを水で冷やしたり、蹄鉄の中の土等をとったりして、馬を落ち着かせて心拍数が十分に落ちてから,獣医さんのチェックとなり、このチェックまでを含めた時間が競技時間になる。
僕は、全く初めてなので、クラブの皆さんの足手まといにならないように、少しだけ馬の足を冷やしたりするお手伝いをさせていただいた。
今日の大会では、我々のクラブからは、20kmに2組、40kmに1組が参加し、見事に3組とも完走となった。そして、なんと40kmも20kmとも、ベストトレインドホース賞に選ばれた。
20kmくらいの距離をベイエリアでトレッキングした事はあるけど、こういうきちんとした競技とかに参加できるようになるには、まだまだ練習が必要だけど、いづれはぜひ参加してみたいと思った。
夕方、家に帰って、夜は社外取締役をしている会社の部下夫妻が、遊びにきたので、一杯やりながら、ホワイトポードをつかって、仕事の戦略立案などを協議。この前餞別にいたいた竹鶴21年を、同様にいただいたバカラで堪能した。
久しぶりに、管理機のエンジンをかけて、畑の畝周りを少しだけ走らせて、元肥の鋤き込みをしておく。
白菜の花は、まだ新しい花もでてきているし、十分に柔らかいので、今日もまた少し摘んできた。
今日は、のんびりと時間があるので、澪つくし料理帖に出てきた、菜の花飯を作ってみた。とりあえず、畑から戻って昆布出汁をとる準備をしておく。
夕方までに、講義資料の整理等をして、いつもの武の井酒造さんに寄り道して青煌の季節限定生原酒等を仕入れた後、温泉で畑の汚れを落とす。
温泉から戻って、昆布出汁に塩とお酒で味付けをして、お米を炊く。
菜の花は、軽く塩で茹で、冷水で色止めしたものを、昆布出汁に浸しておき、炊きあがったご飯に散らして、蒸らすだけで出来上がり。
あまった、菜の花は芥子醤油でもんで、鰹節をふって、おひたしとして一品。ほのかな塩味と少しだけパリっとしたお米の食感に、菜の花の香りと彩りで、春先らしくて、我ながら満足。
例年、パスタとかピラフにしていたんだけど、今度からはこの一品も菜の花のシーズンの楽しみな献立に加わえよう。
昼前に八王寺の取引先にいって、開発中のエミュレータの擦り合わせ。先週、課題を明確にし、進んだと思ったのだが.....
いろいろな事情はあるんだろうけど、結局のところあまり時間をかけていないないことが、問題なんだろうかと悩んでしまう。今日の目的の作業は、結局出来ずじまいで、またまた予定延長となってしまった。
夕方かはら東京に出張でこられている、アマチュアパケット通信関係の先生を囲む会で、横浜の中華街に出かける。
今日の会場は、関帝廟の真ん前のレストランだったので、ちょっと早めにいって、関羽様にお参り。ちゃんと、お線香を五本買って、「關聖帝君」「地母娘娘」「観音菩薩」「福徳正神」をお参り。「玉皇上帝」は、南門に向かってお祈りするというのを知らなかった。orz...
本殿を出たとこで、知人夫妻と合流して、そのあとレストンへ。僕以外はみんな現役でアマチュア無線を楽しんでるのが凄いなぁ...
朝から都内で二つのミーティングに出たあと、夕方の成田発でサンフランシスコに移動。今日は、全てのクラスが満席ということで、CAさんのサービスも、いつになく今ひとつで、みんなテンパってる。
それにしても、西海岸が暑すぎで、90°F=32℃もある。とりあえず、ダウンタウンのホテルにチエックイン。久しぶりにダウンタウンにしたら、駐車場代金が高いのに唖然。
こたらのパートナーにピックアップしてもらい、午後から弁護士と打ち合わせをして、概ね諸々の事務的な処理が決まった。
その後、旧市街にあるThe Tableというレストランで夕食。なかなか小洒落た一角にあるお店で、オーガニックなメニューが人気のようで、かなり繁盛ぶりだった。
僕は、舞茸のリゾットをたんのだんだけど、最初メニューに書いてあるMaitake mushroomが、まさかアルファベット表記だと思わず悩んでしまった。