某研究機関がリードして、国際標準化をし、スマートグリッドなどでの利用が期待されている無線技術を採用したくて、その技術移転を受けてモジュールを作っているベンダーと打ち合わせ。
センサネットワーク等への応用なので、民生品レベルの価格ターゲットと市場性を考慮していると思ったのだが、なんと今の価格は、私の想定の30倍。
同じものを、超大手の部品メーカーも手がけているので、そちらにもヒアリングしてみる必要があるけど、なんだかとても残念な気がする。
結局、いろいろと研究してきても、その成果展開として市場性や市場創造ということを、まったく考えていないのではないだろうかという気がする。
ドラッガーの書いてるように、企業の目的は、顧客を創造することであり、顧客を創造する二つの手法がマーケティングとイノベーションだとするならば、この研究の展開ケースは、いずれの手法からもかけ離れているとしか思えない。
つまり、研究や技術そのものが目的で、それによって、今ある市場の課題を解決するわけでもく、また新しい市場を創出するわけでもない。
IEEE等の標準化は、民間企業の公的な談合の場所で、そこに公的研究機関や学術べったりの研究期間参加すると結局のところ、いつ売るか、どう売るかがないモノができてしまうのだろうか?
この研究とビジネスの狭間をどう埋めて行くかは、大きなチャレンジかもしれない。
今夜は、お世話になっている事務所のスタッフの方と会食。食事も二次会も、とても楽しかった。