今日の午後は、人工衛星のデータを利活用するリモート・センシング技術センターを訪問し、理事の方に同センターの事業説明をいただいたあと、デモルームを案内いただいた。
今でこそ、GoogleやGPSのおかげで、人工衛星は、とても身近なものになっている。しかし、このセンターがスタートした、1975年頃はかなり特別なものだったんだろうと思う。
1975年は、僕は高校に入った年で、アマチュア無線の愛好家がJAMSAT等を打ち上げ手、衛星通信というのをやっていたのを、ただ純粋に凄いなぁとか思っていたくらいだ。
仕事では、今の無線LANの原型でもあるディジタルマッチドフィルタによるスペクトラム拡散通信の無線機を開発した事から、その応用として衛星関係の仕事をいくつかした事がある。
例えば、宇宙で発電した電力をマイクロ波で地上に伝送する時に、その到来角度を検出してビーム制御をする必要があるのだが、到来角度の検出装置なんていうのを、超高層物理学の研究室に納入したことがある。
また、いまはサービスが終了したけど、モバイル放送という衛星放送の地上局制御局の一部に同じ原理の装置を納めた事もある。
そのほか、救急医療の産学協同のプロジェクトでは、直接ではないけど、共同研究した先生が車載アンテナで衛星のトラッキングをする技術開発をしていた。
というわけで、なんだかんだ部分的に衛星絡みの人とのつきあいはあるのだが、今日見学でみたデータの解像度やその利活用範囲の広さというのは、どれも知らなかった世界で、とても興味深いし、またまだ応用範囲が広がる予感がして、ワクワクしてしまった。
ところで、子供の頃、皆で手をつないで輪になって回りながら、「人工衛星飛〜んだ!」と言って手を離す遊びがあったんだけど、あれってなんだったんだろう。 うーん、思い出せん。